人の行動は、以下の流れで誘導されます。
刺激→身体反応→思考→感情→行動
たとえば・・・・・・
いつも他者と衝突してしまうという行動をとってしまうとします。
何度も、「あぁ、またやってしまった」と思うのですが、いつもそうなります。
なぜなのでしょうか?
自分の意見を否定されるという『刺激』を受けると、身体反応が始まります。
首肩が不自然に緊張してりきみ、胸がつかえ、頭が痛くなり、呼吸が詰まるのです。
この結果、柔軟な発想ができなくなります。
憎悪・怒り・嫌悪などの感情がわきあがってきます。
闘争モードの行動をとります。
このパターンを変えるのは難しいのです。
一般的には、思考や行動を変えようとします。
多くの場合、失敗に終わります。
上位である身体反応が、『思考の変容を許可しない』からです。
なので、身体反応にアプローチするのが合理的です。
『姿勢と動きの徹底的な改善』
やってみればわかりますが、思考を変えやすくなります。
思考が変わることで感情が穏やかになり行動がやさしくなります。
結果として、いろいろうまくまわりだすことになります。
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アルカティック・スマイル |
昨夜、とある姿勢訓練の指導者とお話しをさせていただきました。
僕 「姿勢と動きを改善する練習に来れないって人、多いですよね?」
先生 「練習にかける時間とコストをつくれないからね」
僕 「思考習慣を変えるための最初のハードルですよね」
先生 「自分の思考に問題があるとすら思えないからしかたがないことなのだよ」
僕 「身体反応を変える練習をしようと考えることができない・・・・・・」
先生 「凝り固まった肉体とゆがんだ姿勢で、柔軟な発想ができると思う?」
僕 「無理ゲーでしょうね」
先生 「だから、私のとこまで辿(たど)り着ける人は少ないのですよ」
僕 「あ、それ僕のとこでもよくあります。何らかのトラブルで会場まで来れない・・・・・・」
先生 「それこそ、身体反応が起きるんだよ」
僕 「なるほど!! そういうことですね」
先生 「練習を回避するために思考のすべてを使うんだよね」
僕 「完全に、明後日の方向に全力疾走するわけですね」
先生 「日常生活のすべてで、そのパターンを繰り返すとどうなると思う?」
僕 「普通に人生詰むんじゃないかと」
先生 「いやいや、そんな生易(やさ)しいものじゃないよ」
僕 「どういうことですか?」
先生 「周りを巻き込むのさ。同じような身体反応をする人たちとつるんでね」
僕 「あ!! ゆがんだ信念が強化されてしまうわけだ!!」
先生 「そういうこと。つるんでる人たちの姿勢や体型を観てごらん」
僕 「共通してますね・・・・・・割れ鍋に綴じ蓋か・・・・・・」
先生 「だからね。姿勢訓練の営業は、姿勢が良い人にかけるのが正解」
僕 「あ、それ僕もそう思います。動きの訓練も、続く人は姿勢が良いです」
先生 「だろうね」
僕 「身体反応を変えれない人は、救いがありませんね」
先生 「まあ、私たちが責任を負う問題じゃないよ」
僕 「はい。僕も最近、そう考えれるようになりました」
先生 「何がきっかけ?」
僕 「前のめりで胸を張っていた姿勢を、中立姿勢に改善したからなんじゃないですかね」
先生 「昔はひどかったよね」
僕 「あれを良い姿勢だと勘違いしてましたから(笑)」
先生 「気がつけてよかったね(笑)」
僕 「まったくです」
・・・・・・以下略。
以前の僕は、思考習慣をいきなり変えさせようとして行き詰ってしまいました。
「もう疲れた。これからは自分の姿勢の改善に本気で取り組もう!!」
そう決意してからというもの、いろいろうまくいきだしました。
なんのことはない。自分の身体反応を変えるだけでよかったのです。
それからは、姿勢の改善を徹底させています。
「練習に来ない人に、僕がしてあげれることはない」
先日のワークショップで、つい口にしてしまった本音ですが、ほんとそうだと実感しています。
僕にできるのは、身体反応の変え方を伝授するということだけなのですから。
そんなわけで、いまの僕に共鳴してくれているのは、『指導者サイド』の方々が多いです。
すでにある程度のレベルで身体反応をコントロールできるからだと考えています。
効果がダイレクトにあらわれますから。
参加者の変化を通して、姿勢と動きの改善の素晴らしさを実感させられています。