10月12・14日、新宮校での集中講座の内容です。
■10月12日(土)~上体のほぐし方
・あごほぐし(咀嚼筋を中心に)
・頭ほぐし(帽状腱膜を中心に)
・首ほぐし(後頭下から頸椎部を中心に)
・肩ほぐし(鎖骨と肩甲骨を中心に)
・背中ほぐし(胸椎から肋骨を中心に)
・お腹ほぐし(みぞおちから脇腹を中心に)
※上体の力みをなくして上虚の状態に導き、自然な身体の動きをつくります。
■10月14日(祝)~四肢の関節技から学ぶ安全な身体の使い方
・小手返し、小手ひねり、逆小手返し
・腕絡み(アームロック)
・腕ひしぎ十字固め、腕ひしぎ逆十字固め
・脇固め
・足首固め(アンクルロック)、膝固め(ヒールロック)、アキレス腱固め)
※「こうしたら関節が壊れる」というパターンを学ぶことで、壊れない身体の使い方を理解できます。
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新宮校集中講座詳細
無駄な緊張が抜けたやわらかい上半身と、充実してどっしりした下半身づくりを目指します。。
上虚とは、上体に不要な力が入っていない状態。
下実とは、下体が充実している状態。
手・腕・肩が緊張している人は、上実。
緊張が抜けず、不安感が強い人は、下虚。
ある方の祖母の若いときの写真だそうですが、洗練された舞をされてあったらしく上虚下実となっています。
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舞人の立ち姿勢 |
舞人は、中心軸を意識し、中心軸で体を支えることで身体全体から無駄な緊張を抜いていきます。
これにより、身体がゆるみ血流が良くなります(微細循環の改善)。
重心は臍下丹田(おへその下方)に落ちます。
これで、股関節~膝~足首~足裏が一気につながります。
上半身の脱力と、下半身の充実が同時に得られます。
心身ともに安定し、観る者が時を忘れてしまうほど美しい動きとなります。
いわゆる、『地に足がついている』という状態です。
こちらは定番の、昔の日本人はすごかった写真。
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桶に子供を乗せて立つ女性 |
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4~5人を支えて立つ女性 |
重心軸で身体を支えるという言葉の意味を、ヴィジュアルで理解できます。
講座の小話で、このあたりの秘密を解説します。
首・肩を緊張で固めていると、呼吸が浅くなります。
結果、脳に供給される酸素量が不足します。
重心が肩の高さにあがることで、腰が抜けてしまいます。
腰が抜けて、骨盤の腸骨と仙骨の結合が甘くなり、動作時の軸ブレがひどくなります。
首・肩の緊張が強い人は、首を前後・上下・左右に揺らしながら歩きます。
腰の弾力がなくなったために身体全体を前後運動させないと歩けないのです。
歩くだけで首にダメージを蓄積します。
軸がない状態で頭を振るので、視点が定まりませんし、視野もぶれて不安定になります。
首・肩が固まった状態を、『あがる』『逆上する』と表現します。
みぞおちも、カッチカチに固まっています。
首・肩がゆるんだ状態を、『肚が据わっている』と表現します。
みぞおちが、ふわっふわにゆるんでいます。
落ち着いている人のみぞおちは、ふわっふわです。
ちなみに、打撃のコツは、「手で打たずに足で打つ。足で打たずに腰で打つ」です。
これ、首・肩・みぞおちが固まっているとできません。
関節技を学ぶことで、この感覚を身につけることができます。
そんなこんなで、10月12・14日の
新宮校集中講座は特濃です。