昨日に続き今日も、この仕組みを塾生講座で解説する。
加えて、『収縮後弛緩法』の解説も。
理解したら、驚きの効果をあげれる基本中の基本テクニック。
■経時誘導
運動すると協働筋が促通され、運動が終わると拮抗筋が促通される。
■相反抑制
経時誘導の間に相反神経支配が作用し、逆方向の交互運動が容易になる。
というより、この仕組みを知らずに動くから、筋肉・関節を壊してしまう。
※促通……神経系または神経筋の接合部に複数の刺激を加えると、その効果が単独の刺激の効果の和よりも大きくなる現象。
※抑制……刺激によって興奮した神経細胞の活動が、他の神経細胞によって抑えられること。制止。
ものごとには順序がある。
順序を守れない者は、いろいろなものを失う。
失って気づいても、もう遅い。
手遅れになる前に学んで欲しいと、切に思う。
昨日の塾生講座で、『シングルタスク』の重要性を解説した。
※タスク=課題・作業・仕事
人間の脳は基本構造として、『一度にひとつの課題を処理する』ようにできている。
同時に並行して複数の課題を処理するようにはできていない。
マルチタスク=ながら作業は脳を壊し、能率を低下させる。
シングル作業は脳を健全に保ち、能率を向上させる。
マルチタスクを続けていると、脳の線条体の活動異常を招く。
身体の随意運動の調節や姿勢、筋肉の緊張を調整など様々な機能を司る線条体が壊れる。
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出典画像:Anatomography |
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線条体 「被穀・尾状核」 ( 意思決定を司る部位 )
線条体(せんじょうたい striatum)は、大脳基底核の主要な構成要素のひとつです。
運動機能への関与が最もよく知られています。
また、意思決定(依存や快楽)などその他の神経過程にも関わると考えられています。
線条体が機能低下により対人恐怖症、社会恐怖症に成るケースが多いと言われています。
(例:人前に出ると震えたり、手の平に汗をかいたり、顔の筋肉が硬直したりする)
線条体は、背側線条体と腹側線条体に区分されます。
運動系機能を司どる被殻(ひかく putamen)、精神系機能を司る尾状核(びじょうかく caudatenucleus)から構成されていて背側線条体とも呼ばれている。
線条体(被殻と尾状核)は、大脳辺縁系と大脳新皮質からそれぞれ興奮性入力を受けることが知られています。
引用ここまで
いくつもの課題を立ち上げて身体機能を壊した塾生がいた。
昨日、ネタにさせてもらった。
やりたいことリストをつくり、最優先課題にのみ取り組むことの大切さを説いた。
「でも」「だって」と言っていられるほど、人生は長くない。
大切なブラザーを、ふたり続けて失った。
マルチタスクは、命までも奪う。
寿命を縮めてでもやりたいことなら、それはそれでいい。
やりたくもないのにやって寿命を縮めるのは愚かな行為だ。
もう仲間を失いたくないので、力説していく。
シングルタスク=ひとつの課題に集中していると、海馬のはたらきがよくなる。
この理由で、安部塾ではシングルタスクを推奨している。
身体の随意運動の調節や姿勢・筋肉の緊張の調整などの機能を司る線条体の機能を壊してはならない。
マルチタスクは、失うものがあまりにも多すぎる。
今日の塾生講座で、続きを解説する。