昨日の塾生講座では、「強い不安と痛み」について、間脳の機能とからめて説明させていただきました。
間脳の機能が低下した結果として、痛みが生じるメカニズムなどなど。
どうしたら、間脳の機能の改善ができるのか?
日常やれる3つの方法を、お伝えしました。
で、来週は、中脳のお話をします。
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中脳 視覚・聴覚・体の平衡・姿勢反射に関する中枢 |
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中脳
中脳は、脳の一部。狭義の脳幹(下位脳幹)のうち、もっとも上の部分であって、さらに上には第三脳室、下には橋、両外側には間脳がある。なめらかな動きを可能にする錐体外路性運動系の重要な中継所を含むほか、対光反射、視聴覚の中継所、眼球運動反射、姿勢反射(立ち直り反射)、γ運動ニューロン活動抑制、歩行リズムの中枢をも含む。
機能
上丘は、鳥類などでは視覚に重要な役割を果たしているが、ヒトでは視覚反射の中継所でしかない。視覚と関係するので視蓋とも呼ばれる。目に光が入ったときに瞳孔を収縮させる対光反射、見ている物が近づいたときにレンズを厚くしてピントを合わせる調節反射、それと同時に視線を内側に寄せる輻輳反射に関わる。
下丘は、聴覚の重要な中継所である。耳から入った音の信号は蝸牛神経を通って蝸牛神経核で中継され、交叉した後外側毛帯となって下丘に入る。下丘から出た線維は下丘腕を通って内側膝状体へ送られ、中継された後聴放線を作って大脳皮質に送られる。
引用ココマデ
中脳には視覚・聴覚・体の平衡・姿勢反射に関する中枢があります。
安部塾では、体の平衡や姿勢反射の練習をやっています。
日々、中脳の機能改善に取り組んでおります。
『模型や解剖図を視ながら、僕の説明を聴く』
それが、安部塾における中脳の機能改善です。
断言できますが、なめらかで美しい動きができない人は、他人の動きを視ることができません。
おそらく、他人の話を聴くこともできないと思います。
動きを見たり、話を聞いたりはできると思います。
脳の機能を上回る情報処理はできないので、視たり聴いたりはできないはずです。
錐体外路性運動系の機能に問題がある人は、なめらかな動きができません。
がさつで杜撰(ずさん)で乱暴な動きしかできません。
結果として、身体のあちこちが壊れます。
悪いのは筋肉や関節ではありません。
悪いのは頭です。
もう一度言います。
悪いのは頭です。
大切なことなので、2回言いました。
何度言ってもいいのですが、いい加減ウザイのでやめておきます(笑)。
これも断言できますが、まずは座学で体の仕組みを徹底的に学んだ方がいいです。
わけがわかっていない状態で身体を動かして大丈夫なのは、20%の天才たちだけです。
60%の普通の人たちは、それなりの知識が必要です。
20%の困難な人たちは、猛烈な知識が必要です。
センスだけの生き残りゲーム=選抜で残れるのは、20%の天才たちだけです。
知識があれば、生き残れる確率はグンと上がります。
もし、知識がなかったとしたら、そこで試合終了です。
下手すると、スタートラインにすら立てないまま終わりを迎えます。
残念すぎますよね?
脳の機能について学ぶと、自分の生き辛さ(いきづらさ)が生じている原因がわかるかもしれません。
人生における問題の多くは、他人のことが視えない・他人の話が聴こえないことで起こります。
悩みは、人間関係で起こります。
姿勢と動きと呼吸の改善が人生を変える理由はここにあります。
面白いと思いませんか(笑)?