2017年12月29日金曜日

呼吸と脊柱の動き~石の上にも三年・石の上にも三年居れば、あたたまる!

頭蓋仙骨療法より
明日、12月30日と1月3日に、薬院校で安部塾身体操作技法IBUKIの解説をします。

→ 詳細

2017年の内容のファイナルです。

呼吸と脊柱

幾度となく解説図を描いてきました。

繰り返し繰り返し何度も何度も。

夢に見るほどに(笑)。

細かく描くと上図のようになりますが、混乱するので略図を描いて解説しています。


3年間教え続けたら、継続した人たちはみなしあわせになりました。

「石の上にも三年・石の上にも三年居れば、あたたまる」ですね。


■石の上にも三年・石の上にも三年居れば、あたたまる。

いったん始めたことは、すぐにあきらめないで、辛抱強く続けていれば、成功することができます。

だから、なにごとも、辛抱強く成功するまで続けましょう。

すぐにあきらめてしまうと、なにごとにおいても成功することはできないという意味です。

成功したかったら、成功するまで諦めなければいいのです。


脳と身体に染みついた歪んだパターンを書き換える。

言うほど簡単なことではありません。

しかし、やらなければ、そこで詰みます。

自己正当化なんてやらかしている場合ではないのです。


うまくいかないとき、その責任はすべて自分にあります。

それを理解するのに、呼吸と脊柱の動きを見直すことが役に立ちます。


自分の問題に向き合いたくないからといって逃げていたら、成功することはできません。

というよりも、自分の問題から逃げることはできません。

どこまで逃げても、追いかけてきます。

逃げ続けているうちに、寿命が来ておしまいです。


今日の塾生講座で、「呼吸と脊柱の動き」と「継続すること」の大切さを解説します。

2017年12月21日木曜日

足の改善に6年かけた女性

「足を守る講座」で、参加者の足の測定をしました。

その中のひとりの足の写真です。

足を守る講座

ほんとに改善してきました。

って、まだ道半ばですが(笑)。

やめないこと。

継続すること。

壊れているうちは、素直に指導に従うこと。

逆ギレしないこと。

うまくいかないときは、自分に原因があるのですから。

壊してしまうのは一瞬ですが、直すのには何年もかかります。

壊れているときに思いつくことは、だいたい余計に壊れることばかりです。

壊さない人たちの意見に、素直に耳を傾けましょう。




2017年12月19日火曜日

靴の選び方・履き方を教えてもらえるという機会がほとんどないという現状を変えていきます

20171219 足を守る靴講座


12月19日(火)大手門のKANONで、「足を守る靴講座」を開催しました。

講師は、シューズクラトミの須崎先生です。

20171219 足を守る靴講座
眼鏡の問題もそうですが、良いものを正しく使うことを学べる場がないのが現状です。

身体の動かし方の練習ばかりしても、普段履いている靴が機能的にダメなら意味がありません。

靴の履き方が間違っていても、性能を活かすことができません。。

アイックスのパーソナルグラスを、軸をズラしてかけるようなものです。

アイックスをGoogle検索すると出てくるw

どんな優れた道具も、使う人間に理解力がなければ駄具になってしまいます。


いつもいつも思うことですが、正しい情報を学ぶ機会がない現状。

20171219 足を守る靴講座

ナルシシズムをこじらせると、デザインだけで靴を選ぶようになります。

美しい生足の方が、ずっと魅力的なのにです。

非機能的な靴と荒れ果てた足に魅力を感じる人っているのでしょうか?

少し冷静になってみたらいいのではないかと思います。


完全矯正のパーソナルグラスと完全調整された靴が生み出す美しい姿勢。

これは魅力的です。


重ねて言いますが、エクササイズだけやっていても魅了的にはなれません。

ナルシシズムをこじらせるだけです。


そもそもが、自分の足のサイズすら正確ではありません。

20171219 足を守る靴講座

それで正確な身体操作なんてできるはずがないのです。

職人は道具にこだわるのが基本です。


大好評だったので、来年1月7日(日)の足と股関節の講座(薬院校)に須崎先生に来てもらえるようにお願いしたら、快く引き受けていただけました。

午前の部で解説していただく予定です。


足の講座に出ないのはとてつもない損失です。

ぜひご参加ください。

人の身体は「見る」ことで、無意識にその方向に進んでしまいます~「リーチング」「手さし」の重要性。

足で走るときも、車で走るときも、カーブを曲がるときは、「自分が進むべき方向」をきちんと「見る」ことが大切です。

外側にふくらんだときには内側を、内側に巻き込んだときには外側を見ることになります。

もし、外側にふくらんだ時に外側を見れば、どんどん外側に寄ってコースアウトしてしまいます。

内側に巻き込んだときに内側を見れば、さらに巻き込んでしまいます。

人は見た方へ進む

人は、「見た方向に進んでしまう」のです。

逆に言えば、視線を「行きたい方向」に向けておけば、その方向に進むということです。


身体操作においても、「どこを見ているか?」が大切です。

まず眼筋が動き、それから他の筋肉が動くからです。

眼筋と他の筋肉の協調ができていないと、うまく動くことができません。

巧みな動きは、眼筋によって生まれると考えていいと思います。


このため、あらゆる正統身体操作技法で、「視点」についての口伝が重視されてきました。

最近のスポーツ界における視機能訓練ブームもそうです。


そもそも、運動発達において、「見る」ということがとても大切なのです。

運動発達の順序
「まず見て、それから動く」ことが重要です。

見たことによる身体の反応を理解しておくことも。


ケガや故障に悩まされている人は、きちんと見ていない(あらぬ方向を見ている)ものです。


そして、定番のこれ。
あかちゃんの発達

安部塾身体操作技法IBUKIの基本が、ここにすべてあります。


4~5か月頃のあかちゃんは、気になるものに手を伸ばすようになります。

この動作を「リーチング」といいます。

声をかけたり、それをとってあげたりすると、「手を伸ばしたらと相手が反応してくれる」ということを学びます。

気になるということを相手に伝えるために、手を伸ばすという動作を意図的に使うようになってきます。

それが、「手さし」です。


リーチングについて学ぶことで、飛躍的な動作の改善が可能です。

ちなみに、円滑なコミュニケーションによる目標達成の基本でもあります。


12月21日(木)の大阪集中講座で、リーチング(手さし)の解説をします。

御参加、お待ちしております。

2017年12月12日火曜日

1月7日(日)薬院校で「足と股関節の講座」を開催します。

1月7日(日)に、薬院校で足と股関節の講座を開催します。

→ 詳細

足関節・膝関節・股関節の連鎖

一般参加者さんのリクエストに応える企画です。

美しい足は、美しい姿勢と動きを支えてくれます。

足関節・膝関節・股関節の連鎖

足関節からの連鎖を理解することで、股関節の状態を良好に保てます。

御参加、お待ちしております。

2017年12月11日月曜日

足先(足ゆび=趾)からの開脚・前屈・後屈

■12月17日(日) の東京集中講座で、

16:30~18:30【集中講座 E】開脚・前屈・後屈

を、解説します。


安部塾の開脚・前屈・後屈では、足先の動きを重視しています。

足ゆび(趾)の屈曲・伸展
よくある定番ネタですが、

足の母趾の使い方と足底アーチ
安部塾では、2・3・4趾を使います。


開脚時に足先を操作することで、安全性を向上させることができます。

股関節の屈曲(体前屈)時や股関節の伸展(体後屈)時も同様です。


体を動かすときは、筋肉連鎖に従う必要があります。

筋肉連鎖
体の動かし方には「型」があります。

型を学ぶことで、日常の動きが楽になります。


御参加、お待ちしております。

2017年12月7日木曜日

腕の伸展連鎖と屈曲連鎖~原理原則を守れば、その動きのすべてが舞になる~舞と踊りはどう違うのか?

大晦日に鹿児島で舞う衣装合わせの写真です。

腕の伸展連鎖と屈曲連鎖 阿多山神の舞

筋肉連鎖的に自然な動きなので、見た目にとても美しく見えます。

安部塾身体操作技法IBUKI2017で解説しました。

脚も、伸展連鎖と屈曲連鎖で動かします。

原理原則を守っていれば、その動きのすべてが舞になります。


よくある質問なのですが、舞と踊りはどう違うのでしょうか?

■舞
・水平~横方向の動き(まわる)
・単独で舞うのが基本
・心が先に動く感じ
・静的。すり足で滑る~旋回する
・手と腕と上半身の動きを重視する

■踊り
・垂直~縦方向(跳ねる)
・集団で踊るのが基本
・身体が先に動く感じ(リズムに合わせる)
・動的。足で飛び跳ねる~跳躍する
・足と脚と下半身の動きを重視する



「踊り」がおどりあがるというようなリズムに乗った跳躍の動作を主体とするのに対して,「舞」は旋回の動作を基本とする。

元来「舞」は,地面または床から足を上げることが少く,テンポは比較的ゆるく,その場を回る,あるいはめぐる動作を主とする。

「舞」は「まわる」の意で、元来は地をするような足づかいで巡り回る旋回動作をいい、跳躍動作をさす「踊り」と区別される。

踊り(跳躍運動)と区別される舞踊表現。マウ,マワル動作を表す語で,モトオルという語義にも近く,ある中心をなすもののマワリをマワルこと,旋回運動を意味する
本来は,神の依代(よりしろ)や神座(かみくら)を中心として,その周囲を繰り返し回りながら神がかりする,呪術宗教的な行動を意味した。

引用ここまで


心が先~気持ちが先に動く人の動きは舞です。

体が先~気持ちが後で動く人の動きは踊りです。

安部塾の動きは、心・気持ちが先に動きます。

静止姿勢も、不動の舞~心の舞という高度な舞なのです。

2017年11月29日水曜日

らせんの動き~安部塾身体操作技法IBUKI2018

安部塾身体操作技法IBUKI2017では、直線連鎖を徹底してやっています。

安部塾身体操作技法IBUKI2018では、らせんの動きが加わります。


定番のPNFパターンです。

PNFパターン

直線連鎖と矛盾する動きが多いので、最初は混乱するかもしれません。

具体的には、こんな感じです。

PNFパターン

PNFパターン

来年の安部塾身体操作技法2018の公開をお楽しみに。

2017年11月28日火曜日

動きの連鎖の考え方

先日の下関の講座で石風呂さんから連鎖のギアについての質問がありました。

こんなイメージです。

動きの連鎖

ほんとはもっと細かく、頭蓋骨や足・趾の骨の一本一本がすべて連鎖しています。

安部塾身体操作技法IBUKIの動きは、連鎖をなめらかにつなぐ動きと言えます。

逆に言えば、関節や筋肉を壊すときは「連鎖が崩壊しているとき」ということです。

連鎖を使わずにつくった身体は、見た目に不自然なのですぐにわかります。

それ以前に、ケガや故障などの不調に悩まされていると思いますが(笑)。

「やっている気がしない動き」が正解です。

「元をとろう精神の放棄」が身体操作の基本です。

機能を理解して、効率的に動きましょう。


連鎖を理解していれば、日常のスマホ使いでも、姿勢改善できます。

20171126 下関集中講座
「特別な動き」を学ぶより、「当たり前の動きの意味」を学びましょう。

2017年11月26日日曜日

立位体前屈奥義(笑)

安部塾身体操作技法IBUKIの前屈は、吸気での動きが基本です(笑)。

下関で解説中😃

健康かつ性的なものは邪な人間を退ける~邪悪な人間は健全で性的なものには近寄ることすらできない

古事記で、もっとも好きな場面です。

天之八衢

ニニギノミコトが地上に降ろうとしたとき、道を塞いでいるようにみえたサルタビコノカミの面前でアメノウズメノミコトが笑いながら乳房と陰部を剥き出して見せて、この神に名を明かさせ、日向の高千穂の峰までニニギの降臨を先導する役を務めさせました。












健康的かつ性的に生きましょう(笑)。

参考リンク → 天下の奇祭!大盛況の『田縣神社豊年祭』 にドキドキする(笑)

2017年11月24日金曜日

頭の位置で姿勢が決まる

昨日は、薬院校でIBUKI2017の解説をしました。

力を入れたのは、頭の位置のお話です。

頭部中間位置姿勢解説

頭蓋骨の模型を使った重心バランスの話は、どの会場でも好評です。

頭の位置が狂っていたら、あとはもう何をやっても詰みます。

3年前の安部塾開校以来、頭の位置についての解説に力を入れてきました。

心折れることなく連続参加された方々の姿勢の改善ぶりが素敵です。


舌の位置や視線の使い方などの解説も、最近の安部塾の定番となりました。

すべては、頭の位置を正しくするための基礎の積み重ねなのです。


明日の神戸集中講座・明後日の下関集中講座でも、詳しく解説します。


年々、小手先だけの誤魔化しばかりしていても仕方がないよなって思いが強くなります。

中心から外れないようにしていきたいと願っています。

2017年11月21日火曜日

姿勢が美しく、呼吸と動きが楽になる安部塾身体操作技法IBUKI2017とIBUKIメイク

IBUKIランジ

卓越した姿勢改善効果を発揮している安部塾身体操作技法IBUKI2017。

各地での開催ごとにマイナーチェンジを加えながら進化しております。


呼吸と屈曲・伸展の連鎖にこだわって改良を重ねています。


屈曲と伸展

屈曲

屈曲・伸展

この仕組みを理解できれば姿勢が美しくなり、呼吸と動作が楽になります。

IBUKIスクワットとIBUKIランジのシリーズが人気です。


これからの集中講座の予定です。

■安部塾薬院校集中講座 → 詳細

■安部塾神戸集中講座 → 詳細

■安部塾下関集中講座 → 詳細

御参加、お待ちしております。


そして、来月の東京でIBUKIメイクの講座をやることになりました。

必要なものは以下の通りです。

・メイクブラシ(できれば竹宝堂の熊野筆→熊野筆セレクトショップ銀座店
 ~フェイスブラシ・チークブラシ・アイシャドウブラシが最低限必要です。

・ケープかタオル
・鏡
・化粧水とコットン
・乳液
・ベース
・ファンデーション
・フェイスパウダー
・チーク
・アイシャドウ
・アイブロウ

詳細が決まったら、お知らせいたします。

2017年11月16日木曜日

姿勢を正しているだけで、どんな自己暗示をかけるよりも、自信があふれてくる~姿勢は、心を変える~今すぐ姿勢を正してみましょう

安部塾身体操作技法IBUKIを応用したメイクが好評です(笑)。

IBUKIメイク 京都

いい感じでしょ?

IBUKIメイクをしていると、自信があふれてきます。


自信といえば、姿勢を正すことでもあふれてきます。

ダイエット広告を見るたびに思うこと。

体型はもちろん重要なのですが、ポーズや表情はそれ以上に重要です。

たとえ太っていようが何だろうが、姿勢を正して、自信あふれる表情でいれば、魅力的にうつります。

また心理学的には、ポーズと自信はリンクしているとされています。

たとえば「姿勢を正しているだけで、どんな自己暗示をかけるよりも、自信があふれてくる」という調査もあります。姿勢というのは、心を変える意味でも重要なのです。

よってあなたも、今すぐ姿勢を正してみましょう。

引用ここまで


安部塾といえば、「D言葉禁止」です。

D言葉は、人間関係を破壊し尽くすからです。

■でも~相手の意見を遮り、自分の意見を通そうとする言葉。相手を否定する。

■どうせ~諦めが全面に出る最悪の否定的言葉。これを使うと、即詰み。

■だって~言い訳言葉。自分は悪くないというエゴイズムがあふれる。

■だから~怒り・イライラをあらわす苛立ち言葉。威圧したい願望のあらわれ。

■だったら~自分の非を認めずに、相手に放り投げる言葉。

■ですが~反抗の言葉。

まだまだありますが、相手を責める・言い訳をする・捨て台詞を吐くときの言葉です。

使えば使うほど、生きるのが困難になります。


対人運も悪くなります。

D言葉は、「受けとりを拒絶する言葉」だからです。

自信がない人は、何もかも失ってしまいます。

受けとりを拒否した結果です。


D言葉を使う人の姿勢は崩壊しています。

姿勢が崩壊しているからD言葉を使うといってもいいかもしれません。


安部塾では、ありとあらゆるやり方で姿勢を正すように促します。

ナルシシズム(自己陶酔)の対極にある「自信」を取り戻してもらうためです。


長年通ってくれている方々から、「生きやすくなった」と言われます。

そんな人たちはみな、D言葉を使わなくなりました。


今日の塾生講座は、「姿勢と自信とD言葉」をテーマにお話しします。

必聴ですよ(笑)。

「見る」「手を伸ばす」「つかむ」の3つの運動を同時にうまくコントロールする必要がある。

12月21日(木)の大阪集中講座では、「リーチング」について解説します。

まずは、以下のリンク先の記事をお読みください。

リーチング行動の発現より

自分の手や脚の視覚的なイメージが形成されるのは生後3ヶ月ごろであることがRochatや
Bahrickらの研究で明らかとなっており、その結果とも整合すると思います。

ここで重要なのは、機能的なリーチングができるようになるためには、身体の認知能力が重要であるということです。
目で見た対象物に自分の手を重ねていくわけですから、対象物に到達している視覚的な自分の手をイメージできなければ、または自分の手の動く方向性を視覚的にイメージできていなければ正確にリーチしていくことはできません。

「外部環境と自己身体の認知が運動発達を導いていく」 

引用ここまで

発達心理学 5回 乳児期の発達(Ⅰ)より

生後6ヵ月前後より座位が安定し、重力に抗して姿勢が保持できるようになると、手を自由に使う機会が増える。この頃、対象物に手を伸ばしてつかみとるリーチング(reaching)がしばしぼ観察されるようになる
➔この運動では、「見る」「手を伸ばす」「つかむ」の3つの運動を同時にうまくコントロールする必要がある。
➔最初は同時に2つの物を両手で把握するのは難しいが、8ヵ月頃になると可能になる。

発達心理学 5回 乳児期の発達(Ⅰ)
引用ここまで


安部塾では、大人になってリーチングを再学習することを奨めています。

「見て、手を伸ばして、つかむ」ということが、意外とできていないからです。

そもそもが、きちんと見えていないのです。

運動連鎖は、全体から部分に・頭部から尾部に向かいます。

発達心理学 5回 乳児期の発達(Ⅰ)

この理由で、きちんと見ている人の動きは丁寧で美しくなります。

見ていない人の動きは乱雑・乱暴できたなくなります。


欲しいものにきちんと焦点を合わせて立体視してから手を伸ばすことが大切なのです。

詳細は、アイックス小松先生まで(丸投げw)。

小松式ビジョントレーニング


安部塾では、見た後の筋肉連鎖を徹底して再学習してもらっています。

見えていないことには、お話になりませんが(笑)。


つづきます。

2017年11月15日水曜日

伸展と屈曲~安部塾身体操作技法IBUKI2017のテーマ

伸展と屈曲

11月17・18・19日(金・土・日)の東京集中講座と23日(木)の薬院校集中講座で、安部塾身体操作技法IBUKI2017の解説をします。

テーマは、「伸展と屈曲」です。

私たちの姿勢と呼吸と動きには基本原則があります。

特別なことをしようとせず、基本原則に忠実に動けば、本来の状態に戻れます。

間違った連鎖で動いていたら壊れてしまいます。

単純な話です。

連鎖

連鎖が理解できると、人は美しくなります。

機能が形状をつくるからです。


御参加、お待ちしております。

2017年11月14日火曜日

痛みは記憶である~扁桃体は感情の増幅器~頭の中で想像したことも、現実に起こったことと、脳にとっては同じ。

扁桃体

感情の源は、思い込みや信念です。

思い込みとは、強く信じて疑うことのない固定的な考え方です。

私たちは、思い込みを元に日常の行動の判断しています。


私たちの行動を制限している「~すべきだ」「~すべきではない」といった考え方を行動基準といいます。

主に親からの影響で、幼少期から形成されます。


自分自身をどうとらえているかという認識のパターンを、自己認識といいます。


私たちはそれぞれ独自の世界観を持っていて、その中で物事を判断しています。

そしてその思い込みは、過去の記憶と深く関係しています。

脳の前頭前野にある思い込みシステムと側頭葉にある記憶とによって成立しているのです。


感情には脳の大脳辺縁系にある扁桃体と海馬が関わっています。


扁桃体は脳神経細胞の集合体で1.5cmくらい、脳の中央に位置します。

感情を増幅させ、記憶を強化します。

思い込みと照合して、外界からの情報を評価します。

不安を感じるとストレスホルモンを分泌し、逃走・闘争態勢をつくります。

視覚・聴覚・味覚・触覚などの情報を元にして、快・不快を判断します。

ストレスを受けすぎると扁桃体が傷害し、うつ状態に陥ります。

慢性の痛み(腰痛や肩こりなど)は、扁桃体が障害された結果です。

海馬

海馬は記憶に関する脳細胞です。

タツノオトシゴのような形をしており、扁桃体とつながって連携をとっています。

海馬とタツノオトシゴ

短期記憶=記憶の一時保存をします。

コンピュータのメモリのイメージです。

短期記憶を長期記憶にします。

また、長期記憶を引き出すゲートの役割を果たします。

外界の情報を記憶とを照らし合わせ、自分が知っている情報かどうかを判断します。


海馬は扁桃体と隣あっていて、快・不快の感情を海馬に伝えます。

感情を揺さぶるような出来事は、心に残りやすいのです。


視覚や聴覚の情報は、海馬によって側頭葉(長期記憶の保管場所)の記憶と照合されます。

このときの情報は現実である必要はありません。

頭の中で想像したことも、現実に起こったことも、脳にとっては同じことなのです。


側頭葉の記憶と照らし合わされた情報は、肯定的または否定的なものとして処理されます。

思い込みシステムの前頭前野と連携して情報が評価され、様々な感情が生まれます。


外界の情報と思い込みシステムが乖離しているほど、扁桃体が感情を増幅させます。


慢性の痛みを訴えるとき、その人は否定的な思い込みシステムを作動させているということです。


なんて解説を、12月3日(日)の安部塾薬院校開校3周年記念講座でやります。

御参加、お待ちしております。

2017年10月31日火曜日

足ゆび(趾)・足首・膝・股関節と手指・手首・ひじ・肩関節を整える

安部塾身体操作技法IBUKI2017の基本である直線連鎖。

腕の直線連鎖と息吹山とNBドロスタ

脚の直線連鎖


贅肉を削ぎ落した簡素な動きゆえに、機能が最適化されます。

11月23日(木)の薬院校集中講座で、詳しく解説いたします。

→ 詳細

御参加、お待ちしております。

2017年10月26日木曜日

負の感情はすべて、屈曲として現れる。

「負の感情はすべて、屈曲として現れる」

フェルデンクライス(Feldenkrais)の言葉です。

・うつ=うなだれた状態

・怒り=前かがみ状態

・恐れ=身を縮めた状態

すべて、「屈曲」として現れています。


不安や恐怖の感情が、胎児の姿勢やよつんばい(防御姿勢)に戻すのです。


負の感情は上部頸椎部では「過伸展」を引き起こします。

頭部前方位置姿勢

※アナトミートレイン第3版の125~126ページに詳しく解説があります。


安部塾身体操作技法2017年版IBUKIでは、上部頸椎部の過伸展に注目しました。

感情は関節に封印されます。

感情の解放は、上部頸椎部の過伸展の改善から。

そこにこだわって、IBUKIをつくり直しました。


今日の大阪集中講座で、詳しく解説します。

2017年10月24日火曜日

運転中の頭の位置は?


先日の出雲旅行中、運転中の頭の位置についての質問がありました。

写真を撮るのを忘れたので、画像お借りします。

http://www.frenchcoursebyfrenchteacher.com/16-full-detailed-review-on-forward-head-posture-fix/forward-head-posture-fix-by-mike-westerdal-3/

10月29日(日)の下関集中講座「安部塾身体操作技法IBUKI」で解説します。

頭部前方位の修正は、安部塾の基本です。

筋骨格のキネシオロジー 頭部前方位

筋骨格のキネシオロジー 頭部前方位
スマホを見るとき、どうしてますか?

スマホのみかた

運転姿勢やスマホ姿勢は、とっても大切です。

2017年10月12日木曜日

息をするということ(The Art of Breathing)

10月14・15日(土・日)の東京集中講座で、息をするということについて解説します。

横隔膜

す・う〔すふ〕【吸う】の意味1 気体や液体を、口や鼻からからだの中に引き入れる。「大きく息を―・う」「タバコを―・う」「蚊が血を―・う」「蜜 (みつ) を―・う」 2 口に引き入れるようにして含む。また、接吻 (せっぷん) する。「赤ん坊が指を―・う」「口を―・う」 3 引き付けるようにして中に取り込む。吸引する。「この掃除機はよくごみを―・う」 4 水分などをしみ込ませて取る。吸収する。「地面が水を―・う」 5 引き寄せる。引き付ける。「磁石が鉄を―・う」

は・く【吐く】の意味
1 口の中のものを外に出す。「つばを―・く」 2 胃や肺の中のものを口・鼻から外へ出す。「血を―・く」「息を―・く」 3 中にたまったものを外部へ出す。「煙突から煙を―・く」 4 心の中のことを言葉に出す。「本音を―・く」「弱音を―・く」 5 人に知られたくないことをありのままに打ち明ける。白状する。「容疑者が泥を―・く」

 引用ここまで

呼吸

息をするのはアート(人間の研ぎ澄まされた感覚を見識を統合させる技)です。

テクニック(機械的方法論)ではありません。

フロム先生的に表現してみました(笑)。


姿勢も動きも、呼吸でつくられています。

なので、息ができないと、美しい姿勢も動きもできません。

当然、コミュニケーションもうまくいきません。

呼吸と姿勢と動きと人間関係は相関するのです。


息ができるようになると、全部がよくなります。

それはもう驚異的に。


安部塾身体操作技法IBUKIとは、「息をするということ」です。

「吸う」「吐く」という言葉の力を使って呼吸を導きます。

お楽しみに!

2017年10月5日木曜日

10月8日(日)薬院校集中講座「アレクサンダーテクニーク完全読本の安部塾的解説2」~来年から、安部塾でお芝居やります。

10月8日(日)の集中講座のキャンセルが2名でました。

→ 10月8日(日)安部塾薬院校集中講座

追加申し込みできます。

アレクサンダーテクニーク完全読本

第1回が、とても好評でした。

第2回も、きっと好評です♡


Frederick Matthias Alexander 先生の御姿です。

Frederick Matthias Alexander,

Frederick Matthias Alexander,

美しいですよね♡


「自分の身体が不要な緊張をしていることに気づき、自ら解除する」

現在の安部塾の身体操作は、この考え方の多大な影響を受けています。


アレクサンダーテクニーク完全読本は素晴らしい本です。

テクニークが、「単に首を長く保つ」ということだけではないことが、よくわかります。


懐かしい記事 → 開校式と、ふたりのフレデリック先生


「人は、尊敬する大好きな人に似てくる」といいますが、ほんとに似てきたと思います。


さて、アレクサンダー先生は「俳優」でした。


俳優

わざ‐おぎ〔‐をぎ〕【俳=優】《古くは「わざおき」》
こっけいな動作をして歌い舞い、神や人を慰め楽しませること。また、それをする人。
「吾れ将に汝(いましみこと)の―の民たらむ」〈神代紀・下〉

引用ここまで


来年より、安部塾で「お芝居」をやることになりました。

「俳優(わざおき)」さんを育てます。


こっ‐けい【滑稽】

[名・形動]
笑いの対象となる、おもしろいこと。おどけたこと。また、そのさま。「滑稽なしぐさ」
2 あまりにもばかばかしいこと。また、そのさま。「今さら強がっても滑稽なだけだ」

こっけい【滑稽 comic】

ギリシア語のkōmos(歌と踊りのある祝祭行列)に由来する。言葉によるのであれ,身振りや音や色や形によるのであれ,誇張によって引き起こされる笑いを基本とした表現方法の一つである。

引用ここまで


私は、日本の神楽が大好きです。

そして、大衆演劇も。

さんに「演劇やりましょう」と、誘われました。

で、安部塾の身体操作を基盤にした茶番をやることにしました。


ちゃ‐ばん【茶番】

1 客のために茶の用意や給仕をする者。
こっけいな即興寸劇。江戸歌舞伎の楽屋内で発生し、18世紀中ごろ一般に広まった。口上茶番と立ち茶番とがある。茶番狂言。
3 底の見えすいた、下手な芝居。ばかげた振る舞い。茶番劇。「当人は真剣でも傍(はた)から見ればとんだ茶番だ」

ちゃばん【茶番】

素人が即興に寸劇を行うこと。茶番狂言。元禄(1688‐1704)のころに歌舞伎の三階の大部屋にいる下級の役者たちが茶汲み役を受けもっていたが,これを〈茶番〉といった。この人たちが芝居の千秋楽の日に各自が隠し芸などをして楽しんだところから茶番狂言がはじまったといわれる。また,一説にはこれにあたるものたちは下戸ばかりで,茶を飲みながら隠し芸を演じたともいう。やがてこれが慣習となり,天明(1781‐89)のころには民間にも広まり,文化・文政を経て天保(1830‐44)のころに大流行した。

引用ここまで


何よりも即興が好きなので、茶番です。

安部塾の新しい活動に、ご期待ください。


第一回公演は、UZUハウスでやりましょう(^^♪