外側にふくらんだときには内側を、内側に巻き込んだときには外側を見ることになります。
もし、外側にふくらんだ時に外側を見れば、どんどん外側に寄ってコースアウトしてしまいます。
内側に巻き込んだときに内側を見れば、さらに巻き込んでしまいます。
人は見た方へ進む |
人は、「見た方向に進んでしまう」のです。
逆に言えば、視線を「行きたい方向」に向けておけば、その方向に進むということです。
身体操作においても、「どこを見ているか?」が大切です。
まず眼筋が動き、それから他の筋肉が動くからです。
まず眼筋が動き、それから他の筋肉が動くからです。
眼筋と他の筋肉の協調ができていないと、うまく動くことができません。
巧みな動きは、眼筋によって生まれると考えていいと思います。
このため、あらゆる正統身体操作技法で、「視点」についての口伝が重視されてきました。
最近のスポーツ界における視機能訓練ブームもそうです。
そもそも、運動発達において、「見る」ということがとても大切なのです。
運動発達の順序 |
「まず見て、それから動く」ことが重要です。
見たことによる身体の反応を理解しておくことも。
ケガや故障に悩まされている人は、きちんと見ていない(あらぬ方向を見ている)ものです。
そして、定番のこれ。
あかちゃんの発達 |
安部塾身体操作技法IBUKIの基本が、ここにすべてあります。
4~5か月頃のあかちゃんは、気になるものに手を伸ばすようになります。
この動作を「リーチング」といいます。
声をかけたり、それをとってあげたりすると、「手を伸ばしたらと相手が反応してくれる」ということを学びます。
気になるということを相手に伝えるために、手を伸ばすという動作を意図的に使うようになってきます。
それが、「手さし」です。
リーチングについて学ぶことで、飛躍的な動作の改善が可能です。
ちなみに、円滑なコミュニケーションによる目標達成の基本でもあります。
12月21日(木)の大阪集中講座で、リーチング(手さし)の解説をします。
御参加、お待ちしております。