姿勢の教科書(竹井仁・ナツメ社)より引用します。
距骨下関節回内(踵骨外反)と距骨下関節回外(踵骨内反) |
見かけ上の脚長差は、例えば立位の休めの姿勢で、右下肢を支持脚にする人で右寛骨が前傾して右下肢が長くなることがあります。長い側を短く見せかけるためには、寛骨を後傾すればよいのですが、これが難しい場合は距骨下関節を回内(踵骨外反)することで下肢長を短く見せるように代償して、両下肢の長さをいっしょにするように見せかけます。合わせて、その側の膝は外反傾向になります。
逆に、短い側を長く見せるためには、寛骨を前傾すればいいのですが、これが難しい場合は距骨下関節を回外(踵骨内反)することで下肢長を長く見せるように代償して、両下肢の長さをいっしょにするように見せかけます。合わせて、その側の膝は内反傾向になります。
引用ここまで
寛骨の前傾・後傾のイメージと寛骨前傾時の脚の連鎖 |
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あおむけで寝たときに、見かけ上の脚が長い側が寛骨前傾位、見かけ上の脚が短い側が寛骨後傾位になります(構造的な脚の長さが左右同じ場合)。
立位時の見かけ上の脚の長さと寛骨の前傾と後傾 |
立位では、寛骨の前傾と後傾で上の図のような連鎖が起きます。