2024年1月22日月曜日

皆から凄いと思われたい人は自慢話をする。 不安だから、また自慢話をする。 そうして常に自慢話をして賞賛を繰り返し要求する。 だから、人の話を聞かない。ホメてほしいという要求の会話しか出来ない。 しかし、これは会話ではない。

「自立と依存の心理」加藤諦三著より

皆から凄いと思われたい人は自慢話をする。

不安だから、また自慢話をする。

そうして常に自慢話をして賞賛を繰り返し要求する。

だから、人の話を聞かない。

ホメてほしいという要求の会話しか出来ない。

しかし、これは会話ではない」


「偽りの愛 真実の愛」   加藤諦三著より

自慢話というのは淋しい人間がよくすることである。

心の奥底でたえず寂しがっている。

そういう人は自己中心的であり、そして自分を憎んでいる。


「話が通じない人」の心理 加藤 諦三著より

ナルシストの現実。自分にしか興味がないから他人の話に興味がない。

が、他人は自分に興味があると思い込んでいる。

ナルシストは自分の自慢話にしか関心がない、他人に関心がないから。

自分が与えるものを相手は喜んで受け取っているという間違った前提で相手を考える。


『安心感 自己不安を「くつろぎ」に変える心理学』 加藤 諦三著より

自慢話を常にする人は、自分は弱いということをいっている。

自分の肩書きを捨てられる彼は、自慢話が少ない。

つまり、強い人なのである。

自慢話を常にする人は、自分は強いといっているのではなく、自分は弱いということをいっているにすぎない。

彼は臆病でもなく、恥ずかしがり屋でもない。

自分の主張をしながら、他人に嫌われるということを恐れていなかった。


 今日の雑談中、「相手の話を聴かず、ひたすらに自分の自慢話をし、他者をサゲる人」の話になりました。聞いてもいないのに、自慢してくる人には、褒められたい、認められたい、求められたいという気持ちが透けて見えます。お世辞や褒められることに弱く、持ち上げられると嬉しくなり、舞いあがります。相手の気持ちを理解しようとはせず、他人が自分に嫉妬すると思い込んでいて、嫉妬しているのは自分自身だったりします。

 実際は、心の奥底に深刻な劣等感を抱えているて、その劣等感を払拭するために自分で自分の話題を多く出して、周りから褒めてもらうことで自信を保とうとします。自信たっぷりなふりをしているだけで、実はとても嫉妬深いのはそのためです。人から褒められることで自信を保とうとするため、人からの評価をとても気にします。

 本当に自信のある人は、他人からどう思われようと気になりません。

 ナルシシストは、他人のことには真の関心を持てません。自分のことしか考えていないので、「自分を大事にしている」ように見えますが、真の自分を大事にしているのではなく、真の自分に自信がないために「誇大な虚構の自己イメージ」に執着しているだけなのが現実です。

 自分の自慢話をしたがり、自分がいかに正しいか、すごいか、賢いかを訴えます。自分大好き人間っぽく見えますが、実際は意識の根底に劣等感や不全感が渦巻いていて、意識の表面では虚勢を張って威張っていないと心が支えられない状況です。

 少し考えればわかりますが、心の底から自分が正しいという自信があるのなら、事実によって心が満たされるため、わざわざ正しさを押しつける心理的必要性はありません。心の奥底では自分が間違っていると感じているのに否認しているので、表面では虚勢を張るしかないのです、。「自分はすごいんだ」という「誇大な虚構の自己イメージ」を自分自身で信じ込んで、周囲の人間にアピールし続けていないと平静が保てないのです(保てていませんが)。

 自分の過ちを認めず、自分とは異なる相手の価値観や視点をわかろうとしない(関心がない)わけですから、自然な流れで孤立していきます。相手への共感がなくなっていき、すべての人たちが自分の延長であるかのように感じ、「自分とは異なる他人という現実」が見えません。支配的で他者を操作したがる人によくみられる傾向です。

 深刻な劣等感から支離滅裂な言動を繰り返せば、その後にどんな展開が待っているかは、火を見るより明らかです。ナルシシズムからの脱却と克服は、最優先課題だと考えています。