2013年8月15日木曜日
幸福感に満たされると遺伝子が喜んで体調が良くなる
幸福感は、遺伝子によってあらかじめプリセットされているらしい。
『幸福とは「なる」ものではなく、既に「ある」もの』だと、某ヨガでは考えられている。
元々幸福感に満たされているはずなのに、環境や考え方によって幸福感が損なわれているということ。
メディテーションによって、自身に内在する幸福感に気づいていくのが王道だと思う。
同時に、幸福主義的(eudemonic)的な行動をとればいい。
自己完結型満足である快楽主義的幸福的な行動は抑えてね。
幸福の達成方法が健康状態に影響を与えるというデータはたくさんある。
他人に優しい人ほど幸福感が高いというのは、真実だと思う。
人の行動は、真似る=学ぶことから始まる。
脳内のミラーニューロン細胞が、他人の動きに反応し真似をする。
人が出会いで育つのは、このため。
相手の良い言動を真似ることで成長できる。
まわりに『良いモデル(お手本)がいれば』の話だけど。
良い友達がいる人は間違った方向に進みにくい。
間違った方向に進もうとした瞬間に、助言してくれるからね。
コミュ力を高めたいのなら、人気者と一緒に過ごせばいい。
人気者の言動を真似ていると、自分も人気者になれる。
ややこしいんだけれど、不人気な人は『余計な策を弄する』。
人気者は、策を弄さず『ありのままでいる』。
ありのままでいることを真似ることで、人気者になれる。
本来の自分に戻るために、人気者の真似をするということになる。
他人を自分の思い通りに動かそうとしてはならない。
幸福主義的な行動がとれなくなり、遺伝子の発現がおかしくなる。
体調不良の原因をたどると、他人を操作しようとして策を弄した結末ということが多い。
食生活や運動習慣の改善だけではどうにもならない。
以下、ネタ元です。
幸せになると遺伝子が喜ぶ
良好な精神状態、つまり幸福(ウェルビーイング)は遺伝子に影響を与えるようだ。米国カリフォルニア大学・ノースカロライナ大学は、ポジティブな心理状態がヒトの遺伝子発現にどのように影響するかについて初の研究結果を発表した。
本研究では、ヒトゲノムがストレス・窮状・恐怖といったあらゆるタイプのネガティブな心理状態にどのように反応するかを10年間検討し、幸福のタイプが異なると、ヒトゲノムに驚くほど異なる効果を与えることを発見したという。
人生の目的と意味を深く感じることからくる幸福は、幸福主義的(エウダイモニック)幸福として知られている。これを多く持っている人(マザーテレサのような人)は、その免疫細胞に非常に有利な遺伝子発現プロファイルを示した。
つまり、炎症性遺伝子発現が低く、抗ウイルスおよび抗体遺伝子の発現が強かったのである。
しかし、自己完結型の満足から来る幸せである快楽主義的幸福が比較的高い人(多くの有名人を見よ)は、正反対の反応を示した。炎症性遺伝子発現が低く、抗ウイルスおよび抗体遺伝子の発現が弱いという、不利な発現プロファイルを有していたのである。
研究チームは80名の健康な成人の血液サンプルをとり、快楽的幸福・幸福主義的幸福・交絡因子となる可能性のあるネガティブな心理状態と行動を評価した。
その結果、快楽的幸福を持つものは、幸福主義的幸福を持つものよりも不利な遺伝子発現プロファイルを示していたが、幸福主義的幸福が多い人に比べ、精神状態が悪いとは感じてはいなかった。心理的にはどちらも陽性であったにもかかわらず、ゲノムは非常に異なる反応を示していたのである。
UCLA医学部のスティーブン・コール教授は「良いこと行い、気分が良くなることはヒトのゲノムに非常に異なる効果があるようだ。どうやらヒトゲノムは、幸福を意識することよりも、幸福の達成方法に敏感に反応するようである。」と述べている。
出典は『国立科学アカデミー論文集』。 (論文要旨)