ファッシャルリリーステクニック 医道の日本社 056P より引用します。
脛骨と腓骨は強力に結び付いているため、動きは限定的である上、そのほとんどは上部で起こる。この回旋運動(前腕の回内と回外に相当)は膝に影響している。それを実感するには、膝を曲げて、踵の上に臀部をのせて、床に座る。その状態で踵を内方向と外側方向に回旋するのが感じられるだろう。
この運動は膝関節が屈曲している場合のみ可能である。膝関節を伸展した状態では、靱帯がそのような運動を防いでいる(膝を伸ばした状態でも踵を内側と外側に向かって動かすことはできるが、この場合、股関節の運動による影響となる)。
通常の膝関節の運動は、屈曲と伸展する蝶番運動である。そしてもちろん股関節は、どんな動きも可能にし、多方向に動かすことのできる関節である。
回旋運動と蝶番運動が交互に起こる構造は、同様に上肢や脊柱にも見られる。仙腸関節の限定的な蝶番運動、胸部下部の回旋運動、胸部中間部の椎骨の蝶番運動。頚の回旋運動、そして第1頚椎と後頭部の間の蝶番運動である。
蝶番運動に制限があることで、いくつかの筋は動作のエネルギーを局所的に使うことができる。つまりもしも上肢や足の下部の関節がすべて回旋運動しかできなかったなら、それらの関節を安定させるためにはかなりの筋力が必要となるのである。
蝶番運動(縦方向の動き)と回旋運動が交互に行えるような構造は、バレエのジャンプや空手のパンチのようならせん運動を作り出す。
直線運動と回旋運動の組み合わせ |
膝や肘で見られる蝶番運動は、直線的で1方向への動きを作り出す。股関節や肩関節など、その他の関節は、回旋を可能にさせ、多方向への動きを可能にする。直線運動と回旋運動を組み合わせることにより、人間はダンスや格闘技でしばしばみられるような、らせん運動が可能となる。
引用ここまで
これまでの、『静止した太陽を中心に地球などの惑星が公転する太陽系のモデル』を根本から覆す、『螺旋形の太陽系モデル』を紹介した3Dアニメーションがあります。
遺伝子の構造も二重らせんです。というより、この世にあるものは、らせん運動をしています。
螺旋回転 |
弁証法に、「事物の螺旋的発展の法則」という法則があります。「物事の変化や発展、進歩や進化は、あたかも螺旋(らせん)階段を登るように起こる」というものです。
「らせん階段」を昇っている人を見てみましょう。横から見ると、上に向かっているように見えます。しかし、上から見ると、らせん階段の中心を1周回って、元の位置に戻っているように見えます。けれど実際は、少しずつ、上に昇っているのです。
縦方向の直線運動と回旋運動の合成によるらせん運動。それは、この世における、「進歩・発展」と「復古・復活」のらせん運動とよく似ています。何かを極めることができなくても、自らの水準を高めていけるということです。ぐるぐるまわっているだけに見えても、実は進んでいるのかもしれないということです。
縦方向の直線運動と回旋運動の合成によるらせん運動。それは、この世における、「進歩・発展」と「復古・復活」のらせん運動とよく似ています。何かを極めることができなくても、自らの水準を高めていけるということです。ぐるぐるまわっているだけに見えても、実は進んでいるのかもしれないということです。
禍福は糾える縄の如し 妓夫太郎 |
妓夫太郎:「禍福は糾える縄の如しだろ?いいことも悪いことも代わる代わる来いよ」
炭治郎:「人生には空模様があるからな。ずっと晴れ続けることはないし、ずっと雪が振り続けることもない」
謝花兄妹&竈門兄弟:「ずっと一緒だ!絶対に離れない!」
■禍福は糾える縄の如し
■禍福は糾える縄の如し
「史記‐南越伝」の「因レ禍為レ福、成敗之転、譬若二糾纏一」から) わざわいが福になり、福がわざわいのもとになったりして、この世の幸不幸はなわをより合わせたように表裏をなすものであるの意。この世の幸不幸は、縄をなう際に二本の藁束をより合わせるように交互に絡み合い、表裏をなしている。
私たちは、禍福の螺旋からは逃れることはできません。
私たちは、禍福の螺旋からは逃れることはできません。