2023年2月27日月曜日

異常な頭部位置と顎関節症。顎の不調は、頭部前方位姿勢が原因かもしれません。

 エッセンシャル・キネシオロジー 南江堂 より引用します。

 頭部前方位の姿勢では、下顎が後方-下方へ牽引へされることにより、受動的な緊張が引き起こされることを示す。

頭部前方位

 舌骨上筋と舌骨下筋は共同して作用し、開口の際に落ち込んでいた下顎骨を効果的に引きつけることを可能にして、舌骨筋を安定させる。舌骨下筋は舌骨上筋を効果的に下顎にhき上げることができ、舌骨筋を安定させる。しかし、頭部と頸部の異常なポジショニングが、これらの筋全体を牽引し、そのため顎関節(TMJ)のストレスを増大させる。

 頭部前方位の姿勢は一般に、上部胸椎と下位頸椎のわずかな屈曲を伴う。この姿勢は肩甲舌筋や胸骨舌筋のような舌骨下筋を引き伸ばし(ストレッチし)、舌骨を後方および下方に引き付ける。この力は、その後、舌骨上筋を介して下顎骨に移行し、下顎骨を後方および下方に引く力を生じる。

 時間の経過に伴い、関節窩における下顎骨の持続的な後方への圧力が関節円板を圧縮し、過度な痛みや炎症を引き起こす。一部の人は、下顎を前方に引き出すことにより、顎関節に対する負荷を軽減させるために機能する外側翼突筋における、疼痛を伴うスパズムを経験する。この外側翼突筋のスパズムは、関節円板のずれを引き起こす。 外側翼突筋があまりにも下顎を前方に引き付けると口の開閉中に下顎のクリック音を引き起こしてしまうからである。もし関節円板が「脱臼」したままであれば、下顎のささいな動きですら関節円板へ大きなストレスを与えてしまい、永続する痛みの病的代謝を引き起こす。

 引用ここまで

 頭が前方に位置する姿勢にはさまざまなデメリットがありますが、顎関節の不調もそのひとつです。

頭部前方位姿勢

 頭部前方位では顔がブサイクに崩れてしまいます。なので、頭部中間位姿勢に戻すことで顔が美しくなります(当人比)。顎の不調は昨日の記事で書いたように、不快な発生の原因にもなります。頭部中間位に戻すことで美声になります(当人比)。

 正しい姿勢を維持し、練習することは、骨、筋肉、靭帯にかかるストレスを防ぐ上で重要な習慣です。

 頭を前方に動かすと、肩も前方に引っ張られ、前に丸められます。その結果、背中の上部が引っ張られ、背骨が必要以上に弯曲し、胸椎が過度に弯曲した異常な猫背姿勢になります(胸椎過剰後弯症)。

 頭が中間位置にあるとき、首が伸びます。しかし、習慣的に頭を前に傾けていると、頭蓋底の筋肉が短くなります。短縮された筋肉が頭蓋骨を引っ張り、頭痛を引き起こす可能性があります。頭部前方位では、頭部中間位のときの最大 5 倍の負荷が首にかかります。そのストレスの多くは、頸椎から、それを支えるはずのない筋肉に伝達され、首をまわしたり傾けたりする能力を低下させる可能性があります。


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