肩先より耳たぶが前に出ている姿勢を、頭部前方位姿勢といいます。前に出れば出るほど、姿勢が崩れていきます。
頭部前方位(前方頭位)
頸椎の前側の靭帯が伸ばされるため、様々な不調の原因となります。
頭部前方位姿勢で伸ばされる靭帯 |
筋バランスも崩れてしまうので、凝りやハリやだるさに悩まされることになります。やる気がでなかったり、イライラしたり、心身のバランスも崩れてしまいます。身体各所の関節の動きが悪化し、痛みに悩まされることになりがちです。
頭部前方位になることで崩れる筋バランス |
ほとんどの不良姿勢において、頭部前方位が観察できるかと存じます。首の後ろ側がつぶれて過緊張状態に陥った後に、どの方向に姿勢が崩れるかが違うだけなので、どの場合も「頭を理想的な位置にもっていく」という指示で修正できることが多いと存じます。
不良姿勢パターン |
どのようなパターンで姿勢が崩れていても、まずは頭の位置を正しくしようとすることが大切だと存じます。
■首の伸ばし方
①床に仰向けに寝て、膝を90°に曲げ、両足は平行にして坐骨の幅にひらく。
②あごを胸のほうへ落とし、息を吸う。
③息を吐きながら、首が背骨から離れて伸びていくようにイメージする。
④10回繰り返す。
※首の後ろ側を伸ばす動作は、無理に力で行なわないようにする。
やってみると、この記事の内容がよく理解できるかと存じます。
6月の大阪・名古屋・神戸ワークショップで解説いたします。