腹直筋トリガーポイント |
腰背部に水平状・帯状の痛みがあるとき、その原因は腹直筋にできたしこり(索状硬結)かもしれません。上部繊維にしこりができると胸椎領域(肩甲骨下部付近)に水平状・帯状の関連痛が、下部繊維にしこりができると腰部領域(仙骨から腸骨上付近)に水平状・帯状の関連痛が生じます。後ろに反ったときに痛みが出るようであれば、腹直筋にしこりができていると推測されます。
また、上部繊維のしこりは消化不良や胸やけに、下部繊維のしこりは生理痛に関連するとされます。
そして、腹直筋のしこりは、間違った負荷によって障害された結果ですので、間違った腹筋運動を行なってさらに過度の負荷をかけることで関連通症状を悪化させてしまう結果になりがちです。また、感情的ストレスを抱えている場合、防衛機能がはたらいて腹壁が緊張し、腹直筋が固まることも多くあります。
フェルデンクライスの言葉に「負の情動は屈曲に現れる」というものがあります。体を曲げる機能を持つ屈筋に負の感情の影響出るとされています。交感神経が優位となることで、さらに屈筋が緊張緊張することになります。腹直筋は屈筋なので、モロに影響を受けることになります。
安部塾では腹直筋のしこりのほぐし方を教えておりますが、著効を得られております。屈筋を短縮硬化させ続けていると、負の感情の塊になってしまいます。はやめに対処することをおすすめいたします。