2023年4月5日水曜日

津液代謝システムの修復に最も効果的なのは、セルフケアとしての運動。

図解 経絡と解剖学 吉田啓 中外医学社

図解 経絡と解剖学 吉田啓 中外医学社 8-9Pより引用します。

 中医学が考えたこの津液代謝のシステムは、現代医学的に見ても矛盾が少ない。2000年前にこれを”空想”したのだとしたら、驚くべきことだ。

 津液はこのシステム内を循環し続ける限り、人体の6割を担う大切な物質だ。しかしこのシステムの異変によって流れが停滞した時、津液は《痰飲(たんいん)》や《水湿(すいしつ)》、《水毒(すいどく)》などと呼ばれる病気の元に変化する。

 痰や蓄膿、水太り、皮下や手足のムクミといった、分かりやすい“水たまり”をはじめ、さまざまなシコリや化膿性の炎症、さらには「梅核気(ばいかくき)」などのつかえや胸部の異物感など、目には見えない(感覚的な)閉塞感などは痰飲によるものが多いとされ、またこれらは原因不明で難治性(ねばっこい)であることから、中医学には『怪病多痰』という言葉まである。

 こうした症状の治療では、システムの修復を根本治療とし、対処療法としては溜まった水の排出、つまり発汗や排尿排便を促すことを目的とする。

 しかし最も効果的なのはセルフケアとしての運動だ。

引用ここまで。

 現代社会では、ボディメイクのために運動しようということが多いと思いますが、そもそも「体型の美しさ」を筋肉量(バルク)の多さや体脂肪量の少なさで語るのが間違いなのかもしれません。体内のさまざまな循環システムが滞りなく機能していれば、自ずから体型は美しくなっていきます。

 図解 経絡と解剖学にわかりやすく解説してありますが、さまざまな方法で《気》《血》《津液》の補充と循環を促進させ、内外の変化に対して自己の安定を目指して常に変化し続ける働き=恒常性(陰陽のバランス)を整えていくことが大切だと思います。

 安部塾でも、「代謝と循環」をテーマに、バランスを整えていくためのセルフケアとして運動をとらえています。

4月のワークショップで解説します。

☆東京ワークショップ

4月7・8・9 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆新宮校ワークショップ(平日全日)

4月17日(月) → 詳細


☆大阪ワークショップ

4月20日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

4月21日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

4月22日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

4月23日(日)→ 詳細