2021年4月8日木曜日

棘下筋のストレッチング

 

棘下筋のストレッチング

■棘下筋

起始:肩甲骨の棘下窩

停止:上腕骨の大結節

作用:肩甲骨の外旋、伸展、水平外転

棘下筋
 棘下筋は腱板を構成する4つの筋肉のうちの1つです。棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋は一体となって、上腕骨頭を関節窩に固定します。棘下筋は上腕骨頭を関節窩の後方に密着させ、肩甲骨の烏口突起との挟みこみを予防しています。

 棘下筋は肩甲上腕関節(肩関節)の外旋筋の1つで、肩の動きにおいて上肢の後方への伸展や外旋による前負荷では不可欠です。強力な動きの中でのフォロースル―や減速の局面においても使われます。

 力強い肩関節の内旋筋群(大胸筋、広背筋、大円筋、三角筋前部、肩甲下筋)と小さな外旋筋群(三角筋後部、棘下筋、小円筋)の間にはしばしばアンバランスが生じ、肩甲上腕関節に不完全な機能的構造をつくり出してしまう。

棘下筋のストレッチング

 肩に痛みがある人の場合、棘下筋は硬く固まっている人が多いです。注意深く、ごくゆっくりとした動きで伸ばしていかねばなりません。棘下筋が固まっている人の動きは雑なことが多く、無闇に振り回したりなど、「急」な動作が多く見られます。「痛い痛い」と言いながら肩関節で腕をぐるぐるまわすのは、肩が壊れている人独特の自己破壊活動だと思います。安部塾では基本的に「まわす」という動作を避け。「∞(フィギュアエイト)」の動きを心がけます。正確には、こんな感じで円と円を重ねていきます。

円と円を重ねていく

特に、3つの円を重ねるのは、古代より伝わる日本の技だったりします。

4月9・10・11日(金・土・日)の東京集中講座で解説いたします。