東洋医学 基本としくみ 西東社より引用いたします。
気功を行う上で大切なのは、自ら姿勢・呼吸・意識を調整することである。姿勢を整える調身、呼吸を整える調息、意識を整える調心の3つを三調と呼び、気功の基本的な方法とされる。三調をリラックスして行うことが、気功の鍛錬において非常に大切であり、健康につながるとされる。
気功を行うとまず、体内を流れる気が調整され、経絡を通じて身体のすみずみまで気が十分に巡らされていく。気の量が充実してスムーズに流れれば、それに導かれて流れる血(けつ)や津液(しんえき)もよく巡って五臓六腑に行きわたり、それぞれの働きもよくなって生命活動がアップする。
次に、気血の流れが改善されることで免疫力が高まり、心身の不調が改善され、病気の予防につながる。
このほか、気功を続けることで、常に体内に気が蓄積されるようになり、生命力である正気(せいき)を助け、病気をもたらす邪気がとり除かれるようになる。すると、病気になりにくい体になっていくのだ。
気功では1人ひとり異なった気の状態に応じて、過剰な人は排出し、不足している人は補い、上昇傾向がある人は下降させるなど、気功の方法を使い分けることが必要である。
引用ここまで