バキ道 あめのうずめ |
バキ道を読んでいて、思い出しました。
天宇受賣命(アメノウズメノミコト)が木槽(ウケ)を突き踏みとゞろかして踊つたりしたといふことは、大地に籠つてゐる魂を呼び醒したといふことになりますが、これはまた惡い魂を抑へつけたことにもなるのです。つまり踏みとゞろかすといふことは、惡い魂を踏み抑へつけて再び出て來られないやうにする、といふことにもなります。それでその抑へつける方は何か、といふと、これは「反閇」であります。これは力足を以て惡いものをば踏み抑へつけるといふ形をする、同時に、惡い霊魂が頭をあげることが出来ないやうに、地下に踏みつけておく形です。このことは日本人のもつてゐる踊といふ藝の中に傳承されてゐますが、このをどりといふ吾々の語は、語自身をみると何の意味もなかつたといふことが訣ります。つまり下から上にぴん/\と跳び上ることをば繰り返すやうな動作のことを言うた語です。「日本芸能史六講」折口信夫(民俗学者)
バキ道 |
力士の独特の足使いの淵源は古代道教の歩行呪術にあるとも言われています。
いわゆる禹歩(うほ)という北斗七星の形や八卦の意味を込めた歩行呪術です。
悪星を踏み破り吉意を呼び込むというもので、日本では反閇(へんばい)と呼ばれています。
能や日本舞踊の三番叟で踏まれています。
私は、相撲(角力)が日本と日本人を護ってきたと考えています。
それは、隼人たちがこの日本を護ってきたということでもあると思います。
身体操作においても、四股や舞は身体を護る力を発揮します。
秋は、各地で四股が踏まれ、舞が奉納されます。
私も、微力ながら四股を踏み、舞を奉納しております。
もしかしたら、こんな効果も(笑)。
バキ道 |
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地から邪気が去るような四股か……踏みたいものです。