体幹屈曲時は『腰椎から骨盤(股関節)の順』に、体幹伸展時は『骨盤(股関節)から腰椎の順』に動くというものです。
※体幹屈曲(股関節屈曲+腰椎屈曲):体幹伸展(股関節伸展+腰椎伸展)
腰椎や股関節の動きが悪いと、腰椎骨盤リズムが崩壊してしまいます。
筋骨格系のキネシオロジー,原著者:Donald A.Neumann, 監訳者:嶋田智明 ,有馬慶美,医歯薬出版株式会社より |
立位体前屈(体幹屈曲)時、股関節屈曲角度は約70°、腰椎屈曲角度は40°
股関節もしくは腰部がお互いに制限された運動を代償し合うようになります。
リズムに問題のない人の立位体前屈動作を横から観察してみましょう。
最初に腰椎部分の屈曲が起こり、およそ60°あたりで、骨盤の前方回転が起きます。
結果、体前屈角度が最大となります。
元の立位姿勢に戻る時、まず骨盤が股関節を中心に後方回転し、およそ60°身体が起きます。
続いて腰椎が後方に回転し、元の立位姿勢に戻ります。
脳機能が低下している人の場合、腰椎の湾曲が変わらないか60°まで達しません。
代償的に、股関節を中心に骨盤を前方回転して補おうとします。
元の立位姿勢に戻ろうとするとき、膝を曲げて骨盤を後方回転させて起き上がろうとします。
見た目に、「腰をかばって動かさない」ような感じとなります。
股関節が動かない場合は、腰椎が代償的に前方に動いて補おうとします。
症状として腰痛が生じますが、問題は脳にあります。
腸腰筋へのアプローチで症状が軽減します。
体幹屈曲時の腰椎固定が解放されるからです。
腸腰筋 プロメテウス解剖学運動器 |
塾生講座では、もう少し突っ込んだ解説をしました。
手足のりきみを抜くことにつながる、側屈や回旋と組み合わせると効果絶大です。
今週の大阪集中講座・神戸集中講座で、詳しく解説します。