膝関節過伸展 |
Twitterより
私は膝を伸ばしきって立つ癖を日常から気をつけています。関節に乗っかるように立ったり動いたりして過ごすことで悪くなっていたり無くなってしまった感覚があるため、意識して足首・膝・股関節の連動のトレーニング(階段の上り下りやスクワット)をしています。— 西園美彌 (@miyanishizono) 2018年12月27日
簡単ではないけど必ず改善します!
素晴らしいTweetだと思います。
安部塾では、体前屈のときなどに「膝を過伸展しないで」と指示をします。
ひざを伸ばすときのイメージは、「脛骨粗面を足の付け根に近づける」です。
膝の伸ばし方 |
いまでもときどき、「膝を後ろに押し込むように」系の指示をする人がいます。
反張膝を美しいと感じてしまう美的感覚の持ち主です。
位置感覚が狂ってしまうという弊害があります。
膝窩筋に負担がかかります。
膝窩筋 |
起始:大腿骨外側顆外側面(起始部は外側半月板と外側側副靭帯の間)
停止:脛骨後面ヒラメ筋線上部
大腿骨~脛骨にかけて斜めに走行しているので、回旋作用が生まれます。
膝関節安定化に貢献しています。
膝窩筋が収縮すると、大腿骨に対する脛骨の内旋が得られます。
立位で体重を支えている場合は、脛骨に対する大腿骨の外旋をもたらします。
膝窩筋には、体重を支えて伸展している膝関節を屈曲し始める作用があります。
緊張した膝関節靱帯がゆるめられ、膝関節の固定解除ができます。
身体操作法でいうところの「膝を抜く」という術です。
膝窩筋の一部は、外側半月に付着しています。
膝窩筋の収縮は、外側半月を膝関節屈曲初期に後方へ引きます。
そんなわけで、膝関節を過伸展状態にしてしまうと、膝窩筋に負担がかかることになるのです。
足首まわりの形状がきたない人たちの膝窩筋は、まずい状態になっているものです。
安部塾定番の膝窩筋ほぐし
膝窩筋 |
加えて、正確な大腿四頭筋のストレッチング。
前ももほぐし |
正しい努力を継続すれば、状態がよくなります。
間違った努力に夢中になると、破綻します。
正しい知識にもとづいた努力をしましょう。