腹筋と横隔膜の収縮によって生じる、腹腔内の圧力。排便・排尿を助けるほか、女性では出産のとき、子宮の収縮とともに分娩(ぶんべん)の原動力となる。
[呼吸と腹圧]
横隔膜が収縮すると,上方に凸のドームが扁平になり,その分だけ胸腔が広がり,胸膜腔内の陰圧が増し,息を吸いこむ(吸気)。また横隔膜が弛緩すると,ドームは再び上方に向けて高まり,胸腔が縮小して息をはき出す(呼気)。
引用ココまで
腹腔内圧 |
この論文が面白いです。
まず、息を吸うと必ず腹腔内圧が下がります。
腹腔内圧を上昇させるためには、腹腔壁をすべて緊張させなければなりません。
腹横筋、横隔膜、骨盤底筋がメインです。
ゆるみがあると、腹腔内圧が上昇しません。
で、腹筋の緊張が上昇しても、腹腔内圧とは相関しません。
屈曲モーメントを脊柱に加えるような背筋のトレーニングは、腹腔内圧と相関します。
で、またしても固有受容器です。
腹腔内圧が一定に保たれていると、身体を効果的に支えることができます。
呼吸による空気の出し入れで腹腔内圧が変化します。
腹横筋、横隔膜、骨盤底筋には、腹腔内圧を一定に保つための固有受容器があります。
自動制御なのです。
「人間らしく生きるためには、人間らしい呼吸ができていなければなりません」
「自分らしく生きるということは、自分の身体機能に最適化された呼吸をすることです」
なんてことがよく言われますが、実際その通りだと思います。
そしてそのためには、すべての骨が正しい位置にある必要があるのです。
今月は、このあたりの解説も織り交ぜていきます。