2017年8月5日土曜日

椎間板に垂直に負荷をかけて若返らせる~多裂筋と姿勢制御

姿勢保持と姿勢制御に必要な固有受容器(センサー)が脊柱のそばにあります。

多裂筋です。

多裂筋

多裂筋

多裂筋(たれつきん)は、横突棘筋のうち、最も中間に位置する筋肉である。
多裂筋は、更に腰多裂筋 (musculus multifidus lumborum)、胸多裂筋 (musculus multifidus thoracis)、頸多裂筋 (musculus multifidus cervicis) の3筋に分類される。

腰多裂筋

腰多裂筋(ようたれつきん)は、長背筋のうち、斜胸の深層に位置する筋肉である。多裂筋のうち、頸多裂筋と胸多裂筋、腰多裂筋の3部に分けられたものの一方である。仙骨背面、全腰椎の乳頭突起及び副突起、第7~6頸椎の下関節突起を起始とし、斜側上方に向かって走り、軸椎以下のすべての椎骨の棘突起に付着する。
弯曲の伸展(背屈)とわずかの回旋を行う。

胸多裂筋

胸多裂筋(きょうたれつきん)は、長背筋のうち、斜胸の深層に位置する筋肉である。多裂筋のうち、腰多裂筋と頸多裂筋、胸多裂筋の3部に分けられたものの一方である。全腰椎の乳頭突起及び副突起、第7〜5頸椎の下関節突起を起始とし、斜側上方に向かって走り、軸椎以下のすべての椎骨の棘突起に付着する。
弯曲の伸展(背屈)とわずかの回旋を行う。

頸多裂筋

頸多裂筋(けいたれつきん)は、長背筋のうち、斜胸の深層に位置する筋肉である。多裂筋のうち、腰多裂筋と胸多裂筋、頸多裂筋の3部に分けられたものの一方である。全腰椎の乳頭突起及び副突起、第7~4頸椎の下関節突起を起始とし、斜側上方に向かって走り、軸椎以下のすべての椎骨の棘突起に付着する。
彎曲の伸展(背屈)とわずかの回旋を行う。

引用ここまで


図でわかるとおり、腹横筋と骨盤底筋と連動しています。

なので、正確に呼吸をすると多裂筋が機能し、腰部を安定させてくれます。

息を吐くとき、腹横筋が収縮するタイミングで、多裂筋も収縮することが大切です。

他の筋肉に先駆けて、腹横筋を収縮させるように指示される理由です。


多裂筋の機能を代行できる筋肉はありません。

なので、多裂筋の機能低下は、さまざまな問題を引き起こします。


多裂筋の機能低下の原因のひとつは、「負荷不足」です。

きちんとした姿勢で、自分の体重をかけることが必要なのです。

私たちの多裂筋は、重力に抗うことで、本来の機能を発揮できるのです。

腰横や前モモやふくらはぎが疲れるのは、多裂筋・腹横筋が使えていないからかもしれません。


こんな記事があります。
 ↓
腰痛予防にランニングは効果あり!椎間板が健康的な状態に

「椎間板に垂直に負荷をかける」と、椎間板が若返るという記事です。

水分をじゅぶんに含んだ分厚い椎間板は、負荷を垂直にかけることでつくれるのです。

私の塾に通い続けた人たちは、椎間板が厚くなるので、身長が伸びています。


椎間板に垂直な負荷をかけるときに機能するのが多裂筋だと、安部塾では考えています。

多裂筋を機能させる=自動制御させるためには、腹横筋を使いこなせることが必要です。

この理由で、指導の大半の時間を「お腹の使い方」に費やしています。


腹横筋

薬院校お盆集中講座で、呼吸と姿勢について、熱く解説したいと思います。