2016年1月20日水曜日

前鋸筋と外腹斜筋のつながりを理解しよう

明日・明後日の塾生講座用の画像です。

前鋸筋(前方より)


前鋸筋の起始は、第1~第9肋骨の外側面中央部。

停止は、肩甲骨上角、内側縁、内角。

作用は、

・肩甲骨の前方突出(外転)

・肩甲骨の上方回旋

・肋骨の挙上=吸気の補助

※肋骨上部と肩甲骨の間=肩甲骨の下面に付着し、上腕内転時に緊張します。

肋骨の脇の下に触れて腕を組むと、触れることができます。

前鋸筋による肩甲帯の制御が不充分だと、可動域障害につながりがちです。

前鋸筋と外腹斜筋のつなぎ目



外腹斜筋の起始は、第5~第12肋骨の外面。

停止は、腸骨稜外唇、そけい靭帯、腹直筋鞘前葉。

作用は、

・体幹の前屈

・体幹の側屈

・体幹の反対側への回旋

※お腹を締める=腰のくびれをつくる筋肉。呼気(吐く)の補助筋。


で、つなぎ目の肋骨ナンバーはこんな感じ。

肋骨の番数と前鋸筋・外腹斜筋


四つんばいの姿勢で、ひじ関節が過伸展すると、肩まわりが固まります。

余計な緊張が肩甲帯を制御不能にしてしまい、上肢帯が不安定になります。

床についた手首が痛いのは、これが原因の場合が多いと思います。

これは、立位のひざ関節の過伸展で足首が痛くなるのと同じようなメカニズムです。


ひじ関節の過伸展を防ぐためには、前鋸筋と外腹斜筋をつなげて使うとよいでしょう。

この筋肉も、少し使ってあげると喜びます(^^♪

小胸筋

小胸筋は、肩甲骨を下制・外転します。

安部塾でよく見られる動きに役立ってます。


明日・明後日、塾生講座で詳しく説明いたします。