2014年10月17日金曜日

良い姿勢とテンセグリティ

今日の大手門クラスが終わって、ひさしぶりにテンセグリティの話題が。

久しぶりに記事を書いてみたくなりました。

僕は、パールズ先生と同じくらい、フラー先生も大好きなのです。


テンセグリティ

テンセグリティ(tensegrity)とは、バックミンスター・フラーにより提唱された概念で、Tension(張力)とIntegrity(統合)の造語。実際はケネス・スネルソンが彫刻として取り組んでいた引張材と圧縮材からなるオブジェに対し、テンセグリティなる造語を発案し、これを自ら用いたのがバックミンスター・フラーであった。

バックミンスター・フラーはテンセグリティが構造工学における一般的な構造システムのいずれにも分類されないことに気づき、自身の哲学的思想の具体的な表現手段として採用した。テンセグリティは構造システムが破綻しない範囲で、部材を極限まで減らしていったときの最適形状の一種とも考えられている。そのような形状は常識的には三角形を基本単位とするトラスなど単純な幾何学要素の集合であろうと推察されていたから、現代においてもテンセグリティの工学的な視点からの研究は十分ではなく、これからの応用と発展が期待されている。

テンセグリティは工学においては直線部材のピン接合からなる構造システムのうち、圧縮材が互いに接続されておらず、張力材とのバランスによって成立しているような構造システムである。張力材は互いに接続されていてもよく、3次元構造の場合、圧縮材の両端には3本以上の張力材が少なくとも接続されていなければならない。

圧縮材は、一般的な構造システムにおいて、柱や張力材を突き上げるためのマストとして用いられ、力強く地面に接地している。テンセグリティにおいては圧縮材は、両端に接続された張力材からの張力によりバランスをとり、他と接触しない。張力材はごく細い材料を選択できるから、まるで圧縮材が空中に浮いているかのような印象的な視覚効果を演出できる。そのような背景と、構造システムとして用いる難易度の高さから、現代ではもっぱら芸術作品や玩具として用いられている。


このサイトが面白いです→ テンセグリティ(Tensegrity) ―細胞と建築をつなぐ骨組み―


テンセグリティ

ロルフィングなど、筋膜を扱う人は体感で理解できてる概念ですね。

筋膜のテンセグリティ構造

テンセグリティが理解できると、僕の姿勢改善技術の理屈がわかります。

圧縮材=骨  張力材=筋膜

なぜ、首の後ろを伸ばさないといけないのか?

なぜ、お腹をたるませてはならないのか?

なぜ、肩甲骨まわりを固めてはならないのか?

その答えは、テンセグリティにあるのです。


骨をつぶして姿勢をつくっている人は、横方向からの外力に弱いです。

それは、圧縮構造で形を維持しているからです。

見た目に『踏ん張っている』ので、すぐにわかります。

これに対し、テンセグリティで姿勢をつくっている人は、超絶安定しています。


わかりやすいのは、足の裏ですね。

きちんと、こんな使い方ができている人は大丈夫です。

足裏のテンセグリティ

足裏が使えていない人は、つぶれてますよね。

バンテージで仮想のテンセグリティをつくると脚が軽くなるのは、このためなのです。


明日の東京で語るかも(笑)。