2014年6月30日月曜日

坐骨神経痛っぽい腰痛に~バックエクステンション(上体反らし)

前屈の練習のやりすぎで、坐骨神経痛っぽい症状が出たという相談がよくあります。

前屈すると背骨の前方の圧力が上がり、椎間板が後方に押し出されます。

元に戻すには、上体反らし動作がもっとも良いという単純なお話。

何をやっても効果がなかったのに、これで改善する例も多いようです。


おへそを背骨に引きつけるようにお腹を凹ませたら、こんな感じでひじつき姿勢になります。

バックエクステンション(上体反らし)
バックエクステンション(上体反らし)

数分間この姿勢を保って立ち上がってみて、痛みが和らいでいたら数セット反復します。

痛みが強くなっていたら、即やめます。


意外と効果的ですよ。

2014年6月27日金曜日

姿勢と身体操作のワークショップ福岡(初心者~初級者対象)のお知らせ

初心者~初級者を対象に、福岡では数年ぶりのワークショップを開催します。

みなさまの参加を、楽しみにしております。


→ 詳細

姿勢と脊柱と骨盤の関係の図
【日時】

2014年7月20日 13:30~16:30(13:00開場)

【内容】

・13:30~14:20  姿勢の見方・整え方

・14:30~15:20  基本的な身体操作1

・15:30~16:20  基本的な身体操作2

※『体に良い姿勢や動きは美しい』をテーマに、重心と中心軸の感じ方や脊柱・骨盤・肩甲骨の動かし方などを学びます。

【会場】

KANON 

〒810-0074
福岡市中央区大手門3-7-13 エステート芳賀大手門201


【参加費】

3000円(安部塾塾生は1500円)

【持ち物】

・姿勢や動きがわかりやすい服(コンプレッションウエア推奨)

・筆記具・記録機器(撮影・録音自由です)

・ヨガマット(ない人はレンタルあります)

【申し込み・問い合わせ】

メールフォームより → こちら

または、安部吉孝携帯より → 090-3607-1274  

2014年6月26日木曜日

首と背中(肩甲骨まわり)と股関節(そけい部)のつながり

質問があったので図示してみました

頚椎1~7番の図
肩甲骨まわりとそけい部(頚椎とのつながりの図)


上図のような感じで、僕たちの体はつながっています。

首のゆがみを直すだけで、肩甲骨や股関節の動きが劇的に改善することがあります。

ときどき僕が見せる手技マジックのタネだったりします。

ポージングのときに首の向きにこだわる理由でもあります。


頚椎の状態がよくないと、全身の状態が悪くなりがちです。

頚椎が歪んだ状態で難易度の高いポージングをするのは危険だと思います。


頚椎のゆがみを触診できるトレーナーさんがいると心強いです(というか不可欠かも)。

2014年6月24日火曜日

骨盤を立てる~腰割りのポーズ

2日の中目黒クラスで『骨盤を立てる~腰割り』を実演しました。

骨盤を立てる~腰割りのポーズ(正面から)
横から見ると、こんな感じです。

骨盤を立てる~腰割りのポーズ(横から)

足首の真上に膝がきて、股関節をひらきつつ脊柱を真っ直ぐに伸ばします。

腰が反らないように、おへそを背骨にひきつけておきます。

2014年6月21日土曜日

"優しすぎる"男性の行動が、世界を変えた。

(´。・(´。・(´。・(´。・ω・。`)・。`)・。`)・。`) ぅるぅる




これ、ほんとにそう。

めぐりめぐるんですよね。

2014年6月20日金曜日

腰を痛めない上体反らし~骨盤を整える「やさしいコブラのポーズ」

骨盤を整えるのに上体反らしは有効ですが、それで腰を痛めてしまうことがあります。

腰を痛めない上体反らしのコツです。

尾骨を恥骨の方へ。恥骨をみぞおちへ。お腹凹ませて。
肩の真下にひじ。腹筋を縦に伸ばして、おへそを背骨に。
お腹を凹ませたまま、腰が痛くないように腕を伸ばす

お腹を凸らませて、尾骨が出た状態で腰反りすると腰椎が逝きます。

お腹を凹ませて、尾骨を入れて股関節と胸で反ると安全です。

たくさん反ろうとせずに、骨格の配列を整えるために反るという感覚で反るのが安部塾流。

メンタル面では、他人に心をひらけるようになるかも(ハートオープニング)。

平和ヨガクラス やさしいコブラのポーズ

2014年6月19日木曜日

骨盤を整える連続ポーズ(よつんばい)

6月21・22日の中目黒ヨガクラス吉祥寺ヨガクラスでやる『骨盤を整えるヨガ』の流れの一部です。

片足を後ろに引き
もう片方の足先を外に流し
わき腹を伸ばして
お尻の高さまで脚を上げて、手の指先を上に向け
ひざを曲げて同じ側の手で足首に触れ
反れる人は軽く反って
両手をついて
逆側の手で足首に触れ
反れる人は軽く反ります

やってみるとわかりますが、骨盤まわりが解放されます。

細かいテクニックはクラスで教えますね(平和・大手門でもやります)。

2014年6月18日水曜日

骨盤が整わない三角のポーズと、骨盤が整う三角のポーズ

僕の思う、骨盤が整わない三角のポーズの一例です。

よく見かける崩れを再現してみました。

三角のポーズ(良くない~骨盤後傾)
三角のポーズ(良くない~わき腹伸びてない)
三角のポーズ(良くない~首と腕だけ上がる)

このやり方でやってると、かえって具合が悪くなるかもしれません。

筋バランスが崩れてしまいますからです。



僕のやり方は、骨盤に効かせるために、この流れで入ります。

いつもとフォームを変えて、少しアゴをアゲ気味にして脊柱全体を反らせてみました。

(上の写真との違いをわかりやすくするためです。実際は平らにします)

三角のポーズ(骨盤中立~後ろ足側骨盤引)

三角のポーズ(わき腹伸ばし)
三角のポーズ(脊柱回旋~ねじり)

このやり方なら、終わった後に体調が良くなってるはずです。

細かいことは、クラスのときに気軽に質問してください。

骨盤を整える「立ちねじりのポーズ」の解説画像です

6月21・22日の東京ヨガクラスの予習用画像を撮ってみました。

何が良くないのか、考えてみてくださいね。

立ちねじりのポーズA(良くない)
立ちねじりのポーズA(良い~骨盤中立)
立ちねじりのポーズB(良くない)
立ちねじりのポーズB(骨盤水平)


6月21日(土)→中目黒ヨガクラス

6月22日(日)→吉祥寺ヨガクラス

2014年6月17日火曜日

骨盤を整える~真っ直ぐに立つということ

真っ直ぐに立つってどういうことなのでしょう?

上から、骨盤が後ろに傾いた立ち方・前に傾いた立ち方・中立の立ち方です。

骨盤が後ろに傾くと腰が丸まり、前に傾くと腰が反ります。

真っ直ぐに立つということは、骨盤を中立状態に保つということになります。

骨盤後傾 立位
骨盤前傾 立位
骨盤中立 立位

これを、木のポーズで見てみましょう。

骨盤後傾 木のポーズ
骨盤前傾 木のポーズ
骨盤中立 木のポーズ

・・・・・・ということになります。


前屈ポーズでは、骨盤を前に傾けることで、骨盤が中立になります。

後屈ポーズでは、骨盤を後ろに傾けることで、骨盤が中立になります。

骨盤が中立状態であれば、腰に負担がかかりにくくなります。

僕の誘導は、この理屈で成立しています。

2014年6月16日月曜日

骨盤を整える片脚前屈のポーズ(体が硬くてもできます)

骨盤を後ろに傾けたまま前屈せず、前に傾けて前屈しましょう。

ふとももの裏~ふくらはぎの上部に軽い伸びを感じたら、そこで姿勢保持します。

骨盤を整える前屈のポーズA(準備姿勢)
骨盤を整える前屈のポーズA(良くない~骨盤後傾) ×
骨盤を整える前屈のポーズA(良い~骨盤前傾) ○

体が硬い人は、骨盤を後ろに傾けたまま前屈しようとしていませんか?

きちんと骨盤を前に傾けると、無駄な力が抜けて前屈しやすくなります。

骨盤を整える前屈のポーズB(準備姿勢)
骨盤を整える前屈のポーズB(良くない~骨盤後傾) ×
骨盤を整える前屈のポーズB(良い~骨盤前傾) ○


無理やり伸ばしてはいけません。

骨盤を前に傾けることを意識して練習しましょう。

美しく動くためには関節を締めればいい~無駄な力を抜きましょう

僕のクラスでは、延々と片足立ちをやります。

安定した動作は、関節を締めることで可能になるからです。

筋肉全体を一定の収縮状態に保っておいて、筋肉の伸張で傾きを修正する練習です。

片足立ちでフラつかないためには「軸足に力を入れる」のがコツです。


バランスの制御を、脳ではなく筋肉そのものにやらせる感じですね。

見た目に美しい動きになります。


理屈はこうです。



筋緊張(筋トーヌス)より

筋緊張(きんきんちょう、英:muscle tonus,myotone,myotonia)は、筋の伸張に対する受動的抵抗、または筋に備わっている張力である。 筋緊張は生体の姿勢保持機構や体温調節機構に関与しており、特に姿勢保持機構は、運動あるいは姿勢保持の際に活動する骨格筋の準備状態に重要な意味を持つとされる。トーヌスともいう。

ヒトが重力に対抗して活動する為には、目的活動に合わせて筋緊張を刻々と変化させる必要がある。このような抗重力的活動能力としての筋緊張を姿勢緊張(postural tone)という。正常な姿勢緊張は、抗重力的に姿勢を維持するのに必要な筋肉を組み合わせて、かつある程度の姿勢緊張を持ち、さらに変化できる筋緊張の幅を持っている。これによって身体の安定性と可動性が保障されている。 よって、正常な姿勢・運動には正常な姿勢緊張が背景となっている。つまり異常な姿勢緊張からは正常な姿勢・運動は得られない。神経系の障害や骨格アライメント異常によって出現する異常な過緊張や低緊張は、姿勢緊張の調整能力を失っている状態である。

姿勢反射とは、正常な姿勢保持や運動に必要となる正常な全身の筋緊張の反射性調節のことを表す。これは姿勢調節や姿勢制御に関与しており、正常な姿勢の保持・回復の制御機能を担っている。また、姿勢反射は環境に対する適応反応のひとつとして、姿勢制御機構に含まれている。また、姿勢調節の作用は主に脳幹にある姿勢反射中枢で行われ、脊髄反射も姿勢維持に関与している。姿勢反射のなかで最も高度に姿勢制御に関与しているのは、立ち直り反射、平衡反応、保護伸展反応である。これらが統合されてバランス機能である「身体重心をその支持基底面内に維持したり、取り戻したりする能力」を担っている。

引用ココマデ



動きや姿勢を美しく改善するためには、ある程度筋肉を収縮させた準備状態=筋トーヌスが大切です。

姿勢筋筋緊張は、橋網様体脊髄路・中脳(網様体)の影響が大きい無意識的な回路です。

姿勢を良くするには筋トーヌスをアゲて姿勢反応をよくし、橋網様体を多用します。

それらが動きの中で無意識に働くように体全体を協調させる練習をする必要があります。


感覚的には、『リキまずに姿勢を保っている感じ』「リキまずに動いている感じ』ですね。

無駄な力を抜くと、姿勢や動きが美しくなるのです。


腰痛や肩こりの多くが原因不明なのは、筋緊張が感情からきているからです。

物理的刺激によって筋緊張をゆるめたところで、感情が解放できなければ元の木阿弥です。

姿勢や動きを美しく改善しようとすると、自分の感情と向き合わねばならなくなります。

感情の状態は、筋肉に忠実に投影されているからです。


物理的刺激のみで筋肉をゆるめることを繰り返していると具合が悪くなります。

治療中毒=治療(セラピー)依存状態に陥ってしまうのです。

治療師サイドから見れば商売繁盛で喜ばしいことかもしれませんが、クライアントサイドは惨めなだけです。

癒しが必要な人生って悲惨ですよね。


日々、姿勢や動きを美しく改善するための練習を重ねましょう。

姿勢や動きの美化とともに、あらゆる面でリアルが充実してきますよ。

関節や筋肉を締めるという感覚があると、動作が安定する。

最近、アンダーアーマーのコンプレッションウエアを着てる人をよく見かけます。

「関節や筋肉を締める」という感覚を体感できるので、僕も塾生に薦めています。

関節がゆるいとケガや故障に悩まされますが、それを回避しやすくなります。

逆に関節が固まっている場合も、適度な関節のやわらかさを養えます。

「ただ着てるだけ」でも効果があるのが面白いですよね。

動作を安定させるということがどういうことなのかわかるって素敵ですよ。





http://whatsbeautiful.ua.com/

コンプレッションウェアより

コンプレッションウェア(英語:Compression sportswear)は、スポーツウェアの一種。

『コンプレッション』は、圧迫や圧搾と言う意味で、適度に体を包み込んで筋肉をサポートすることで、運動機能が支援できるとされる。必要のない筋肉の振動を抑制し、これによって筋肉の疲労を軽減し、筋感覚を調整して集中力を高め、スタミナを向上、パワーアップの効果を発揮する。血流がスムーズになることにより、むくみが抑制されて疲労から素早く回復する効果をうたったもの、乳酸や老廃物の除去を促進する効果があるとされるものなどがある。テーピング効果を狙ったサポーターと、コンプレッションの効果は異なるとされる。

さまざまなメーカーがハイテクを用いた高機能を掲げており、近年では運動に適した姿勢に矯正したり、運動時の関節への衝撃を和らげる等の機能が付加されたものが多く販売されている。 また、インナーマッスルを鍛えたり、ウェアの力で瞬発力をあげるようなものまである。

テーピング(固定・キネシオ)


テーピングより

テーピング(taping)とは、スポーツ選手が負傷を予防、もしくは負傷した部位の悪化を防止するために、関節、筋肉などにテープを巻いて固定することをいう。捻挫や骨折などの際に、救急措置として施されることもある。

曲がるべき方向にはたわみ、曲げると危険な方向には曲がらないように、関節や筋肉、靱帯などの構造を考慮した上で、テープによる固定措置をしなければ効果は得られない。

2014年6月15日日曜日

なあに、かえって免疫がつく。毒も喰らう。

毒も喰らう 栄養も喰らう

娘が小学生のとき、とある合宿所でレンタルふとんを借りて「お泊り会」をしたことがあります。

そのとき、喘息の子をもつ母親から猛烈なクレームを受けました。

心の中で、「潔癖すぎると、お子さんがさらに苦しむことになるんだけど・・・・・・」と思いました。

しかし、僕の衛生管理がなっていないという批判を受け入れました。


その後、その子が、アレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎も併発したと聞きました。

やはり・・・・・・と思いました。


キャンプをしたときには、こんなお子さんがいました。

『野外で調理されたものなんて、不衛生だから食べたくない!!』

「免疫システムが狂ってしまうんだけど・・・・・・」と思いました。

しかし、やはり、その子の意見を受け入れました。


その子も、アレルギー症状で苦しむことになったそうです。


無菌状態に近くなると、免疫機能が異常に高まることがあります。

アレルギーは自己免疫異常なわけですから、少し考えればわかることだったと思います。



僕のアドバイスを理解できた人のアレルギー症状が抑えられることはよくあります。

まったく出なくなっている人もいます。


今朝、ネットでこんな記事を見つけました。


「なあに、かえって免疫力がつく」は本当だった?適度に不衛生な環境の方が免疫機能が高まることが実証される(米研究)より

「なあに、かえって免疫力がつく」とは、擁護するには無理な状況の中、それを理不尽なまでにポジディブかつ肯定的にとらえる言葉として使用されているが、実際に、ある程度細菌に接触していたほうが、病気になりにくいという説は昔から存在していた。

 ただその仕組みについては解明されておらず、「俗説」的な位置づけだったのだが、ハーバード大学医学部微生物学者、デニス・カスパー氏らがマウスを使った研究で、細菌への接触と免疫系の役割についてのメカニズムを特定できたという 。

実験では、無菌状態のマウスとそうでないマウスを用い、喘息および潰瘍性大腸炎 (共通する炎症性腸疾患) の進行を観察した。

 無菌状態のマウスでは、体内の免疫細胞の一つ iNKT (invariant natural killer T ) 細胞が多かった。iNKT 細胞は体から外敵を守る重要な免疫機能でもあるが、過剰に存在すると喘息および潰瘍性大腸炎を引き起こす要因ともなる。これに対し、通常状態のマウスは iNKT 細胞が少なめであった。このことから幼少期に細菌に接触する機会が増えると体内の iNKT 細胞が減少し、喘息や潰瘍性大腸炎などになりにくくなるということがわかったという。

この研究結果は、先進国で見られる過剰なまでの消毒対策や、抗生物質や抗菌剤の多用は子供の細菌への接触を減らしてしまい、正常な細胞にまで過剰に反応する「自己免疫疾患」に陥りやすいとことを意味している。

 そして、これまで俗説でしかなかった汚い場所で暮らすとアレルギーに強くなるなどといった「衛生仮説」をサポートする結果となった。

ということで、子どもの頃から自然に触れたり3秒ルールを適応したりと、ある程度の不衛生な状態に接しておくことがアレルギーなどの病気になりにくくなるということが実証された形となるわけだね。ある程度がどの程度なのかが難しいところではあるわけだけど。

日本では衛生面では先進国の中でもかなり上位に位置づけられていて、海外旅行で腹を壊すのは日本人が多いという話も聞く。アメリカなんかだと、子どもたちが土足でカーペットに座り、テレビ見ながらクッキーなんか食べて、それを落としても平気で口に入れたりしてるのを目の当たりに見てギョっとしたりするんだけど、それくらいなら平気なのかな?いずれにせよ子どものうちからだから、大人になっていまさら汚い環境に身を置いても手遅れかもしれないね。

ソース:Microbial Exposure During Early Life Has Persistent Effects on Natural Killer T Cell Function


乳幼児のうちに様々なバクテリアやアレルゲンに晒されることでアレルギー発症のリスクが抑えらえるという研究結果が報告される(米研究)

乳幼児の内からある程度のバクテリア(細菌)にさらされていた方が抵抗力がつくという説は「衛生仮説(Hygiene Hypothesis)」と呼ばれ、よく言われてきたが、米メリーランド州ボルチモアにある、ジョン・ホプキンス児童センターが、新たにこの説を裏付ける研究結果をアレルギー臨床免疫学ジャーナルに発表した。

 ホコリやチリ、ダニ、猫のフケやゴキブリの糞などの複数のアレルゲンやバクテリアにさらされていた方が、喘息やアレルギーになりずらくなるという。その効果は生後1歳未満の方が顕著に表れるそうだ。

米国では乳幼児のおよそ11人に1人は喘息に苦しんでいると言われている。

 研究者たちは、ボルチモア、ボストン、ニューヨーク、セントルイスの4都市において、喘息が発症するリスクの高い子供467人を対象に、生まれた時から3歳になるまで、定期的に牛乳や卵、ピーナッツ、ゴキブリ、チリダニ、犬、猫、ネズミのアレルギー検査などを行った。更に104世帯からチリを採取し、チリに含まれるバクテリアを分析した。

その結果、1歳になる前から、より多くのバクテリアやアレルゲンに晒された子供のほうが、3歳になった時に喘息になるリスクが低くなることが分かったそうだ。

 この研究結果は、「衛生仮説(Hygiene Hypothesis)」の信憑性を裏付けたこととなる。衛生仮説とは、ウイルスやバクテリア等の感染因子にさらされない環境で育った子供は、免疫システムの自然な発達が抑制されるため、アレルギー疾患を引き起こしやすくなるというものである。この免疫システムは、生まれる前に胎児が持っており、母親が赤ちゃんに抗体を与える際に必要となる。

研究を率いたロバート・ウッド氏は、「子供の免疫システムは生まれてすぐにアレルゲンやバクテリアに反応を見せる。効果が見られるのは、子供が1歳になる前からこういった環境にさらされている場合である。」と話す。

 更に、猫、ダニ・ゴキブリの3つのアレルゲンと特定のバクテリアが混ざり合った状態の環境にさらされた時が一番アレルギー発生のリスクが抑えられることもわかった。だが、なぜこの組み合わせなのかはわかっていないという。

研究者たちは現在、7歳になる子供たちの調査を進めている。1年以内にはこの子供たちの喘息やアレルギーになるリスクがわかるだろう。

 ここでアレルゲンとバクテリアの組み合わせが喘息のリスクを軽減しているという事が確認できれば、更に喘息のリスクを下げるための環境要因の研究が進むことになる。

via:thedailybeast・原文翻訳:Aki

引用ココマデ


引用元のコメント欄が面白いです。


上の画像の勇次郎さんのセリフが好きです。

僕の意見もまったく同じです。

健全な物だけをとることが健全であるわけではないと思います。

不健全な物をも消化できることこそが真の健全には必要なのではないかと。


そういえば、ハタヨガの孔雀のポーズの解説が面白いんですよね。


「孔雀が毒の影響を受けずに蛇を飲み込むように、孔雀のポーズは体内に残っている毒性のものを消化しきる力を与える。

孔雀のポーズは、食物を消化するための腹部に宿るアグニ(火)

そのため、孔雀のポーズに精通した達人は、何でも消化することができる。

致命的なものでさえも」


達人になって、何でも消化したいものです。


菩提山真言宗 菩提山龍華寿院 正暦寺(奈良)の孔雀明王

関節の安定性を高めることで、適度に体をやわらかくする。無理やり筋肉を伸ばさない。

「体が硬い人の方がケガをしやすい」

割と信じられている迷信のひとつです。

実際には、過度に軟らかすぎる人の方が、炎症や捻挫や脱臼などの障害に悩まされがちです。

関節を安定させる筋力が弱い=関節がゆるい人ほどダメージを受けやすいのが現実なのです。


靭帯は、一定方向への動きを制限してくれます。

関節を静的に支持して、動きを安定させてくれるのです。

そして、細かな関節の動きを、筋肉が制御してくれます。

靭帯や筋肉が伸び過ぎたらどうなるかは、容易に想像できますよね。


体が軟らかすぎる指導者と仲良くなってみればわかります。

関節がゆるいがために、予想以上に故障を抱えていることが多いのです。


関節の可動域は適度にあれば充分です。

可動域の制限を越える状況に陥った場合、速やかに制御できる筋力がある方がいいのです。


関節の可動域が過剰な場合は、危険性が高まります。

可動域の制限を越えるような状況に陥った場合に、それを制御する筋力がないと最悪です。

だから僕は、関節の動きを安定させてくれる筋肉を鍛えてもらっています。

面白いことに、適度な柔軟性も備わってきます。


『無理やり伸ばすのではなくて、関節の安定性を高めることで体をやわらかくする』

それが僕たちのやり方です。

関節の安定性が高いことで中心軸が定まり、所作のひとつひとつが美しくなります。

不安定な関節から生まれる動きは、気味が悪くて汚いと感じられることが多い気がします。


関節の安定性を高めるようなエクササイズに力を入れることが大切だと思います。

2014年6月13日金曜日

ストレッチは有害というお話(その3)

好評なので第3弾です。


静的ストレッチングやストレッチング系ヨガの指導者の方が、こんなことをおっしゃることがあります。

「私は運動音痴なんですよ」

そうなのです。

球技や瞬発系スポーツが苦手だったからこそ、静的ストレッチングにハマったのかもしれないのです。


運動センスがないがゆえ、何の疑問も抱かなかった可能性があるのです。


「球技が得意だったり、瞬発系スポーツが得意な人は、静的ストレッチングにハマりにくい」

そう感じている指導者は、僕だけではないと思います。


なぜなのでしょうか?

「静的ストレッチングとは、重心を固定して伸張反射を抑えつつ筋肉を伸ばすこと」だからです。

自然な関節運動・脊髄反射・重心移動といった身体機能を低下させることで成立するわけです。

運動機能が低下することが本能的にわかる運動センスがいい人は、静的ストレッチングを避けるのです。


ケガをしやすくなるのも同じ理由です。

伸張反射を抑える癖がついてしまうと、バネ=関節の遊びがなくなります。

遊びがなくなった関節は、簡単に壊れてしまいます。

必要以上にゆるすぎる関節は、衝撃を吸収する力を失ってしまうからです。


伸びすぎた筋肉はもろくなり、運動効率が悪化します。

エネルギーの利用効率は、関節が硬くて可動範囲が狭い人の方が優れています。

関節が軟らかくて可動範囲が広い人ほど、エネルギー効率が悪化します。

効率の悪化が、ケガにつながるわけです。


筋肉の過剰緊張状態=短縮硬化の改善には、静的ストレッチングは有益です。

また、股関節と肩関節にのみ関して言えば、らせん系の柔らかさを高めると有益です。

そんな理由で、僕のクラスでは、股関節と肩関節を中心としたらせんの動きを練習しています。

「痛みを感じるような伸張動作はしない」のが、僕のポリシーです。


このあたりの理屈が体で理解できると、所作が美しくなります。

無理のない合理的な動きは美しいからです。

美しい動きは、反射と重心移動でつくられます。

はた目に『軸』が感じれるので、見惚れてしまうことになります。


・・・・・・まだまだ続くかも。

ストレッチは有害というお話(その2)

好評なので、第2弾です。

この方のまとめもわかりやすいです。

対策も書いてあります。


安易なストレッチは注意、これまでの常識に警告!!より

・「柔軟性が高い方が怪我をしにくい」は医学的根拠がありません。

• 運動前の一時的なストレッチ程度では柔軟性はまず変化しません。

• 運動前にストレッチを行った方が怪我の発生率が高くなる報告が出ています。

• エネルギー効率は、関節が硬く可動範囲が狭いアスリートが劣っているわけではありません。かえってバランスが悪く、関節が柔らかく可動範囲が広いほど伝達されるエネルギー効率が悪化していき競技パフォーマンスが低下する場合もあります。

• 激しい運動前の軽運動(いわゆるウォームアップ)はパフォーマンスを向上させますが、運動前のストレッチはパフォーマンス向上は見込めません。それどころか垂直跳び、幅跳びのような短時間に大きなパワーを出す運動を行う場合、運動前のストレッチを行った群とストレッチを行わなかった群で比較すると、行った群の成績は悪化する結果が出ています。

• ストレッチを行わせた直後にゴルフの打ちっぱなしを行わせると飛距離が低下し身体の節々に負担が増大します。

• ストレッチを行うと関節の可動域が増大すると考えられていますが、低下する場合もあり身体がスムーズに動くのを妨げる結果となります。これは実際にストレッチを行った部位と行わなかった部位の比較を実際、自分で体験することで確実に実感できます。

• ストレッチに割く時間は無駄であり見直す必要があると考えている指導者は最近ではどんどん増えています。

引用ココマデ



僕は、「短縮硬化した筋肉」に対してのストレッチは、疲労回復に有益だと考えています。

しかし、ストレッチでパフォーマンスが高まるとは考えていません。

上の記事の方も「廻旋運動」を推奨してありますが、僕もスパイラル派です。

スパイラル=ねじりの動きでウオーミングアップするのが、ケガ予防の基本だと思います。

2014年6月12日木曜日

骨盤を整える立ちねじりのポーズ

平和でやりました

ストレッチは有害というお話(その1)

僕のクラスでは、関節可動域をひろげるエクササイズを重視していません。

関節を安定させるエクササイズを重視しています。

「体がやわらかくなりすぎると、ケガしやすくなりますよ」

僕の口癖です。


その理由をまとめようと考えていたら、すでにこの方がまとめてありました。

わかりやすいので、紹介させていただきます。


前屈無用。アキレス腱も伸ばすな。より

「ストレッチは有害

現在のスポーツ研究ではもはや議論の必要すらないらしい。

多くのスポーツ選手にとってストレッチングは有用だとされていて、これはもはや「ストレッチ神話」と呼んでもいい。ほとんどの人が疑いもなくやっているからだ。

…が、実際にストレッチを行った事が運動のパフォーマンスに与える結果を調べてみると、全然効果がないどころでは済まず、ストレッチを行った方がむしろパフォーマンスは低下し、怪我も起こしやすい衝撃的な調査研究結果が2000年前後から次々と発表されている。


・運動前にストレッチを行った方が良いとするのは何ら根拠がない。これは関節の柔軟性が高い方が故障をしにくい「イメージ」に起因すると推定される、単なる迷信・都市伝説である。運動前にストレッチを行った方がパフォーマンスが向上したり故障発生率が低下した科学的調査結果は発表されていない。

・「柔軟性が高い方が故障をしにくい」は迷信で、統計をとると同じ運動をしても関節の柔軟性が高いスポーツマンの方がよく故障する。

・運動前の一時的なストレッチ程度では柔軟性は変化しない。

・運動前にストレッチを行った方が傷害発生率が高くなる。

・エネルギー効率は、関節が硬く可動範囲が狭いスポーツマンの方が優れている。関節が柔らかく可動範囲が広いほどエネルギー効率が悪化してゆく。

・激しい運動前の軽運動(いわゆるウォームアップ)はパフォーマンスを向上させるが、運動前にストレッチを行ってもパフォーマンスは全然上がらない。それどころか垂直跳びであるとか幅跳びのような短時間に大きなパワーを出す運動を行う場合、運動前のストレッチを行った群と何もしなかった群で比較すると、行った群の成績は確実に悪化する結果が出る。

などなど、私のように古くさい人間からすると驚きの内容が多い。

今日も日本中の何十万の人間が運動中の怪我を防ぐために「柔軟体操」をしてから運動をしているだろうが、それはむしろ怪我の発生率を高めているだけなのがもう抱腹絶倒なのか何なのか。たぶん、それは有害だからやめなさいと教えても(そんなお節介な趣味はないが)バカを抜かすなと本気で怒るだけだろう。全く、常識の思い込みほど恐ろしいものはない。全然根拠が無くて有害なものであっても、いちど常識化すると疑いもしなくなるし、それどころか辻褄が合うような理論構築さえなされるからだ。例えば、柔軟体操をしなければならない理由は、多くの場合「故障を防ぐ」ともっともらしい理論付けがなされている。しかしこの理論は全然根拠も何もない。何故なら本当に効果があるかどうか調べてみたら逆効果がある衝撃的な結果が出たからだ。このように運動前のストレッチはすればするほど故障しやすくなるのだが、一見もっともらしい理論付けがなされているので、そこに全然根拠がないにもかかわらず人は信じ込んでしまう。ストレッチが有効だと主張する人に、その根拠を聞いて欲しい。「〜と教わった」に始まり、もっともらしいリクツの殻を剥がして主張の根拠根本を突き詰めていくと最後は必ず「〜もやっている」と有名人著名人を挙げるに過ぎないだろう。つまり「そうだと人から聞き」そして「他の人がやっている」から有効だと「思い込んでいる」だけで、有効なのかどうかマトモに調査した結果に基づいてやっている人は1000人に1人もいない筈だ。つまり、有名なストライカーがゴールを決める度に踊れば、ゴールを決める度に踊る子供がすごい勢いで増えるのと同じ。ストレッチは、ストライカーの踊りにも等しいモノにリクツの尾びれ背びれ胸びれ、顔びれまで付いて実体化した都市伝説である。

怪我をしたときに「消毒」と称して傷口に毒を塗り込んで真皮組織を破壊し治癒を遅らせている(消毒薬は細胞毒だからこそ細菌を殺し消毒を可能にしている。それが何故人体にも害でないと思えるのか、信仰の力は不思議でならない)のと一緒だ。これも「ばい菌が入って化膿したらいけないから」ともっともらしい理論付けがなされている。ばい菌が入っても化膿なんかしない。そのために免疫システムが存在するのだ。が、消毒薬をぶっかけるとそのあたりの細胞を全部ブチ殺してしまうから免疫システムが機能しなくなる。傷口の消毒とは、細菌に対してご丁寧にも侵入の橋頭堡を提供してやっているのだ。入って化膿したらいけないどころの騒ぎではない。「どうぞ入ってくださいバイ菌さま」が消毒行為である。アメリカの外科医は「傷口の消毒は例外的な場合を除き行ってはならない」と初歩で習う。アメリカなら研修医でも知っている初歩を、日本の外科は大先生でも案外知らない。その人に教えた先生も知らなかったし知ろうともしなかったからだ。よって日本の医師の99%は傷口を消毒する「常識」を持ってしまっている。傷を消毒すると治癒を遅らせるだけであることを知っている医師はごく少数に過ぎない。これなどは分かったのは10年や20年前の話ではない(もっと前)ので調べれば分かる事なのだが、人間は常識に反することは調べようとさえ思わないのだ。それどころか調べもせずに消毒の正当性を何とか理論構築するのにエネルギーを使う始末だ。よって日本の医者は延々と消毒し続けている。

いやはや、常識ほどあてにならんものはないな。

引用ココマデ


疲労回復や、体のゆがみを改善するという目的なら、ストレッチングは有益。

しかし、それ以外の目的がある場合は、効果は疑問か有害のことも。

僕は、そう考えています。

柔軟性と健康度は、必ずしも比例しないというのが現実だと思います。


軟体芸(コントーション)がやりたくて過剰な柔軟性を求めるのはアリだと思います。

ダメージを受けてケガをする危険性が高まりますが、きちんとした指導の元で練習すれば大丈夫です。

安全性重視で指導されてある指導者はたくさんおられます。

出会えるかどうかわかりませんが。


僕は軟体芸がやりたいわけではないので、関節可動域の拡大にはこだわりません。

安定した関節で、美しい所作で動きたいというのが願いです。

「普通の動きを、超絶安定した身体操作でおこなう」

それが僕がやりたいことなのです。

骨盤を整えるポーズ

今夜の平和ヨガは、これをやります。

骨盤を整えるポーズ


地味に効くんですよね。