2014年6月7日土曜日

ケガをしない・させない~美しい所作(立ち居振る舞い・身のこなし)

僕のところへはよく、『エクササイズで体を壊した人』がやってこられます。

本末転倒な話なのですが、健康であるためのエクササイズで不健康になってしまったということです。


僕は、まずは自分自身がケガをしないように練習します。

そして、僕が指導する人たちにも、ケガをさせないようにしています。


『所作(立ち居振る舞い・身のこなし)が美しければ、ケガはしにくい』と、考えています

姿勢・体の動かし方・身振り・手さばき・足さばきなどの基本を徹底して反復練習します。

特別な姿勢や動きができるようになることには、こだわりません。

美しい『自然な動き』ができるようになれるような練習にこだわります。


所作を美しくする基本として、

■いくつもの動作を、同時に行わないようにする
■ひとつひとつ動作を、きちんと完結させる
■動作と動作の合間に、一呼吸の間をいれて、ていねいに動く
■優雅で堂々とした
機敏な動きを心がける

というようなコツがあります。


とはいっても、コツを覚えて実践するだけでは、所作は美しくなりません。

ベタな話なのですが、『自分をとりまく環境に対する感謝の気持ち』が必要になります。

相手に楽しい時間を過ごしていただくという心がなければなりません。

姿勢や動作を、解剖学的なアライメント(構造)だけで良くすることができるとは思えません。


少し観察してみるとすぐにわかることがあります。

■所作が美しい人は、ムードメイカー

■所作がきたない人は、ムードブレイカー

そう。自分をとりまいてる環境は、自分の所作が影響を与えてきた結果だということです。


美しい所作の基本が、『相手の身になった心遣い』にあることが、よくわかります。

人が見惚れるような姿勢や動きは、気遣いから生まれてくるということです。


気遣いができない人の姿勢や動きは、不愉快なものです。

気遣いができていれば、すべての姿勢や動きは和の心のこもった舞踊となります。

和の心がこもった舞踊の動きでエクササイズをしていれば、ケガをしにくくなると思います。

体のゆがみも、自然と整ってしまうものです。


所作が美しくなると、自分をとりまく環境に良い変化が起きます。

所作が美しい人同士が共鳴して惹き合うからです。

心遣いができる人たちとつながっていくことができます。

それはとても素晴らしいことです。


エクササイズでケガをしたときは、時空改変の機会を得たと考えるのもアリかもしれません。