2023年5月25日木曜日

6月のワークショップは「腕のエクササイズ」「甩手(すわいしょう)」「ツボ・タッピング」について解説します。

 6月のワークショップの内容です。

■コアプログラム~腕のエクササイズ

①ハンドレット・フォー・ジ・アッパーアームズ(立位で両腕を後方に振る)

②ビーティング・ハンドレット(立位で両腕を後方でクロスさせる)

③ウエスト・ツイスト(腕を体の前後でスイングする)

④フィギュア・オブ・エイト(8の字)

■甩手(すわいしょう)~腕振り

①前後 (補瀉=ほしゃを意識)

②左右 (手の経絡を意識)

③回旋 (気の昇降を意識)

※手の太陰肺経、手の陽明大腸経、手の少陰心経、手の太陽小腸経、手の厥陰心包経、手の少陽三焦経を意識して行います。

■ツボ・タッピング(経穴を軽く叩いてリズムを刻む)

 経絡と解剖学・経穴インパクトを参照しながら、ツボをタッピングするテクニックを学びます。今回は、コアプログラムと甩手との合わせ技となります。 

経絡と解剖学 吉田啓 中外医学社


経穴インパクト 原田晃 医道の日本社

■6月の各地のワークショップ

☆下関ワークショップ

6月3日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

6月4日(日) → 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

 6月5日(月) → 詳細

 

☆東京ワークショップ

6月9・10・11 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆大阪ワークショップ

6月22日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

6月23日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

6月24日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

6月25日(日)→ 詳細

2023年5月24日水曜日

陽気を上から下に押し下げ、陰気を下から上に引き上げる甩手(すわいしょう)

 甩手(すわいしょう)の右まわし(時計回り)・左まわし(反時計回り)において、

右旋 → 陽気を上から下に押し下げる

左旋 → 陰気を下から上に引き上げる

と、いう口伝があります。

 それぞれが手指、足趾、眼、腹腔内でつながり全身を巡る一本の輪として気血を循環させる、十二の経絡の法則性を見てみましょう。陰陽の経脈は手指・足趾で交会し(つながり)、陰経同士は腹で、陽経同士は眼で交会します。

経絡の法則性:出入

 → 手の太陰 肺経 →  → 手の陽明 大腸経 →  → 足の陽明 胃経 →  → 足の太陰 脾経 →  → 手の少陰 心経 →  → 手の太陽 小腸経 →  → 足の太陽 膀胱経 →  → 足の少陰 腎経 →  手の厥陰 心包経 →  → 手の少陽 三焦経 →  → 足の少陽 胆経 →  → 足の厥陰 肝経 →  → 手の太陰 肺経に戻る

 陰経は沈下しやすい陰気を上へと引き上げ、陽経は上昇しやすい陽気を下へ押し下げます。

 陰陽の性質についてみてみましょう。

 陰 ↔ 陽

 吸気(吸う)は陰 ↔ 呼気(吐く)は陽

 右は陰 ↔ 左は陽

 補は陰 ↔ 瀉は陽

 「あれ?」と感じる人も多いかと思います。「呼気は出すことなので陽、吸気は入れることなので陰」と言われても、イメージ的には息を吸う方が陽に感じてしまう人が多いようです。「吐きづらいときは陽が不足していて、吸いづらいときには陰が不足している」という表現であれば、わかりやすいかもしれません。

 現代生理学・解剖学的には迷信と思えてしまいますが、運動時に陰陽のバランスをとると体調がグングンよくなっていきます。

■6月の各地のワークショップ

☆下関ワークショップ

6月3日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

6月4日(日) → 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

 6月5日(月) → 詳細

 

☆東京ワークショップ

6月9・10・11 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆大阪ワークショップ

6月22日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

6月23日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

6月24日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

6月25日(日)→ 詳細

甩手(すわいしょう)と導引術(体操、呼吸法、自己按摩を組み合わせた体育療法)

 

まんが易経入門 周春才 鈴木博 医道の日本社

 昨日の大手門で「甩手(すわいしょう)」の解説をしました。甩手は「手を放り投げる」という意味で、吐く息で手を前方に振る(前腕回外)ことで邪気が指先から放出され、吸う息で正気を取り込むことができるとされます。脊柱の屈曲と伸展が自然に起き、体がほぐれてきます。他に、気を練る骨盤回旋の動きと胸郭回旋の動きがあります(流派によってやり方が違います)。

 前腕の尺骨を軸とした回内・回外運動は、多方面に改善効果をもたらします。安部塾でやっていることは、導引術(体操、呼吸法、自己按摩を組み合わせた体育療法)に限りなく近いんだなってことを再認識いたしました。

■6月の各地のワークショップ予定

☆下関ワークショップ

6月3日(土)→ 詳細

 機能運動学大牟田サークル

6月4日(日) → 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

 6月5日(月) → 詳細

 

☆東京ワークショップ

6月9・10・11 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆大阪ワークショップ

6月22日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

6月23日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

6月24日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

6月25日(日)→ 詳細

2023年5月23日火曜日

指先・趾先の気血の流れを良くする。邪気が深いときは井穴をとる。

  6月からの安部塾の教科書は、経穴インパクト(著:原田晃)です。良い本です。買いましょう。

経穴インパクト 著:原田晃 医道の日本社

 5月の安部塾は、『五愈穴』をやっています。経脈を流れる気血は四指・四趾末端から始まり、次第に浅いところに出て、小さい流れを形成しながら注ぎ流れていき、最後に深く入り込んで体幹を巡ります。安部塾では、指先・趾先の流れを良くすることを基本としております。

まんが易経入門 周春才:作画 鈴木博:訳 医道の日本社

まんが経穴入門 周春才:作画 土屋憲明:訳 医道の日本社


■6月の各地のワークショップ予定

☆下関ワークショップ

6月3日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

6月4日(日) → 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

 6月5日(月) → 詳細

 

☆東京ワークショップ

6月9・10・11 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆大阪ワークショップ

6月22日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

6月23日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

6月24日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

6月25日(日)→ 詳細

2023年5月16日火曜日

頑張らないことを頑張る~継続的に努力するための積極的休息

  一気に自分を変えようとする人は、短期間だけ頑張って、やる気を失ってやめてしまいがちです。また、不必要に頑張りすぎる人はストレスを溜め込んで潰れます。

 はじめてレッスンに来た人で「頑張ります!」と宣言する人は、1~3回くらいで通わなくなります。1ヶ月くらいみちみちに通って、いきなりやめる人もいます。すぐに結果を出せるという妄想は現実的ではないので、行き詰ってしまうのです。これに他責傾向(他人のせいにする)があると、詰みます。

 息をするように通い続ける人は宣言せずに、淡々と通います。結果が出るのには時間がかかるということが理解できているのだと思います。人間は忘却する生き物ですので、その日の努力の大半を、一晩寝ただけで忘れてしまいます。記憶を定着させるためには、地道に反復する必要があります。

 夢を叶えるために努力をしても、夢が叶うことはほとんどありません。そもそも、夢が叶ったからといって、しあわせになれるわけではありません。夢を叶えるために努力した時間は、後で良き思い出になりますし、身についた能力は人生のどこかの場面で役に立つことがあります。

 継続的に努力を積み重ねている人は、自分が努力をしているという自覚がありません。夢中になってやってるだけだったりします。息をするように自然に努力できるので、好結果を出し続けます。

 「楽に~」「すぐに~」「簡単に~」「~するだけで~」などの、インスタントな文言に踊らされているうちは、頑張らない方がいいことを頑張るという悪癖から抜け出せないと思います。

 頑張らないことを頑張るというのは、「継続的に頑張り続けるために、休むべきときは休む」という意味であって、全然頑張らないという意味ではありません。

 頑張りも、陰陽のバランスを整えることで、その効果を安定させることができます。ボディケアなどの積極的な休息は陰陽のバランスを整えることにつながり、人生をとても豊かにしてくれます。

☆大阪ワークショップ

5月18日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

5月19日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

5月20日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

5月21日(日)→ 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

5月22日(月) → 詳細


☆下関ワークショップ

6月3日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

6月4日(日) → 詳細

2023年5月11日木曜日

胃腸こそ人のこころと身体の健康の基礎である

 

経絡と解剖学 吉田啓 中外医学社

  経絡と解剖学 吉田啓 中外医学社 50Pより

 胃腸の状態が活発であれば消化の効率も上がる。栄養をしっかりと吸収できるなら、生命活動に必要な《気血》を十分につくり出せるーこの論法から、中医学は胃を単なる消化管の一部ではなく『血の生じるところ』と考えた。

 血を生む胃は『五臓六腑の海』とまで称される健康のための重要な臓腑とされるようになった。

 胃の経脈《足の陽明胃経》は、基本としては胃に代表される消化器系に多く用いられるが、根本的な虚弱体質や筋肉の不足、慢性的な疲労、睡眠障害、うつ病をはじめとする精神疾患、過敏性腸症候群などの心療内科的疾患、生理周期の不順、不妊、更年期障害まで、およそ身体に感じる不調すべてに広く使用される。

 その理由は『胃腸こそ人のこころと身体の健康の基礎である』という思想からきているものであり、大腸の章で紹介した「脳ー腸軸」のように、現代医学も今また同じ認識を持ち始めてきているのだ。

引用ここまで

 作用機序は未解明でも、歴史が効能を証明しているということはたくさんあります。「どういう理屈でそうなるかはわからないけど、ここをこうしてこうすればこうなるということがわかっていれば、そうすればいいと私は考えています。例えば、スマホのタッチパネルの原理を知らなくても、タップ操作でスマホを使えるようなものです。

 皮膚や膜(ファシア)も同様で、「なぜ皮膚の特定の箇所をタッピングすると体調がよくなるのか?」がわからなくても、タップすれば体調がよくなるのであればタップすればいよいし、先人が見つけたパターンを踏襲すれば効果が得られるのであれば踏襲すればよいと考えています。

 胃の経脈《足の陽明胃経》の章の内容が素晴らしいので、ぜひ読んでみてください。


各地のワークショップで解説しています。

☆東京ワークショップ

5月12・13・14 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆大阪ワークショップ

5月18日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

5月19日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

5月20日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

5月21日(日)→ 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

5月22日(月) → 詳細


☆下関ワークショップ

6月3日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

6月4日(日) → 詳細

2023年5月2日火曜日

陰陽論を学んで体を整えると、運がよくなる(人生が楽になる)。天人合一。

 

河図 洛書

 陰陽について学ぶと、いま何をしたら自分の身体が整うのかがわかります。

 お互いに反対の性格をもち、対立して互いを制御していること、お互いに相手の存在に依存しながら成り立っていることに始まり、さまざまなことを学ぶ中で、身の処し方が合理的になっていきます。

 旧中国において、天と人間とは本来的に合一性をもつとし、あるいは、人は天に合一すべきものとする思想。中国では、超越的存在としての天の概念がきわめて有力で、人の天に対する独自性は発想されることが少なかったから、人の天への合一が、人間の不完全性の克服として考えられた。 内山俊彦 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

 天と人とは理を媒介にしてひとつながりになっています。古代には、人の心・性は天と通じあっており、また人には天が投影していると考えられていました。

 天(森羅万象なる自然)と人とが統一体であると考えて行動していると、当然の結果として運がよくなる=楽に生きていけるようになるのです。

陰平陽秘(いんへいようひ)

 陰は精・血・津液・筋肉・骨など物質を指す。陰は体を構成して充実させる。平は平常な状態。陽は各臓腑の生理機能を指す。秘はかくす、守ることを指す。陰陽が互いに助け合い、体を構成しながら守り、常に動的なバランスを保っていること。

陰陽対立(いんようたいりつ)

 陰と陽は、互いに反対の性格をもち、対立して互いを制御していること。

陰陽互根(いんようごこん)

 陰と陽は、互いに相手の存在に依存しながら成り立っていること。陽の代表である太陽、陰の代表である月は互いに依存することで宇宙になっている。

陰陽消長(いんようしょうちょう)

 陰と陽は一定条件のもとで互いに消長したり生長したり変化し合うこと。

陰陽調和(いんようちょうわ)

 陰陽平衡(いんようへいこう)ともいう。陰と陽のバランスがとれたよい状態を指す。

陰陽転化(いんようてんか)

 陰は陽へ、陽は陰へ、一定条件のもとで互いに転じて変化できること。

陰陽偏衰(いんようへいすい)

 陰と陽のバランスが偏り、どちらかが衰弱する状態のこと。

陰陽編盛(いんようへんせい)

 陰と陽のバランスが偏り、どちらかが盛んになる状態のこと。

陰損及陽(いんそんきゅうよう)

 〈陰損は陽に及ぶ〉陰陽互根の原理から、陰が不足した状態が長引くと、陽の不足した状態が長引くと、陽の不足をまねくこと。

陰盛則陽病

 〈陰、抗盛なれば則(すなわ)ち陽、病む。〉陰気が盛んになると、陽気が損傷され衰える。

中医用語辞典 辰巳洋 源草社

☆下関ワークショップ

5月6日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

5月7日(日) → 詳細

 

☆東京ワークショップ

5月12・13・14 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

月日(月) → 調整中

  

☆大阪ワークショップ

5月18日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

5月19日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

5月20日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

5月21日(日)→ 詳細