2017年7月20日木曜日

舌を本来の位置に戻す~姿勢ごと、人生そのものの質が改善されます。

昨日の記事のつづきです。

口腔機能改善の指導を受けると、必ず出てくるのが上あごのスポットです。

切歯乳頭

切歯乳頭とは、上顎中切歯間の口蓋面にある乳頭状の膨らみです。
切歯乳頭は結合組織で構成されており、鼻口蓋神経・動静脈の開口部を覆っています。

引用ここまで

切歯乳頭

よく知られている舌の正しい位置のチェック方法です。

舌背が口蓋の形に沿っています。

舌尖は切歯乳頭に軽く触れます。

上下の臼歯はごくわずか離れます。


※安部塾では、上下の臼歯をごくわずかに接触させます。理由は秘密です(笑)。


強く歯を接触させてしまう歯牙接触癖がある人はどうでしょう。

「低位舌=舌の位置が下方に下がった状態」になっていると思います。

舌背と口蓋との隙間が大きくあいています。

舌先も切歯乳頭に接触していません。


口蓋と舌背との隙間を補正しようとすると、どうなるでしょうか?

無意識に下あごをあげようとするのです。

結果、上下の臼歯の歯列が強く接触しがちです。

結果、幸薄そうな怖い顔になってしまいます。

視機能と舌機能が低下した表情20140720


舌を、本来の位置へ誘導して低位舌状態が改善すると、どうなるでしょう?

上下のあごの臼歯が離れやすくなります。

あごの周りの筋肉の過剰な緊張が減少します。

僧帽筋や胸鎖乳突筋の不要な筋活動がなくなるので、首や肩が楽になります。


何度でも書きますが、姿勢づくりは舌づくりなのです。


で、発声でよく知られているポイントが切歯窩(せっしか)です。

切歯窩
切歯窩

切歯窩は、正中口蓋縫合の前端近のほぼマッチ頭大の凹みで、ここに切歯管が切歯孔をもって開く。

引用ここまで


よく知られているテクニックですが、切歯窩を意識すると、声がよく通ります。

母音も子音も、遠くまで届く美しい音で発声できるようになります。


■遠くまでよく通る声の出し方の練習

1)舌先を切歯乳頭につけたまま、舌の前面を盛り上げる。

2)その状態で、「え」と「い」の発声をする。

3)口腔と鼻腔に声を響かせる

※上下の臼歯は離しておきます。


有名なテクニックですので、解説の必要はないでしょう。


知性的で凛々しい聡明な顔と、よく通る綺麗な声は、人生の質を向上させてくれます。

舌について学ぶことが大切だと思います。


毎度おなじみの、この写真。

アナトミートレイン第三版 206P

この写真の深い意味を理解できれば、舌の機能改善の大切さがわかると思います。


7月22日(土)・23日(日)の東京集中講座と、7月27日(木)の大阪集中講座で、詳しく解説いたします。

2017年7月19日水曜日

とにかく「舌」を上の歯のウラにつけてみましょう~姿勢づくりは舌づくりから

ゆうきゆう先生のマンガより。



骨単のこの図が、奥深いです。

骨単 3P

骨単 35P
肉単のこの図も。

肉単 9P

これらの図が頭に入っていたら、舌根を引き上げることができます。

舌根の引き上げができないと、姿勢の改善ができません。

顔が老けて見えますし、脳機能も低下します。

視機能改善訓練と舌機能改善訓練は、姿勢改善の基本なのです。


某歯科医師さんと打ち合わせしていたら、

「舌が使えていない人ほど、舌の使い方の指導を受けてくれないんだよね」

なんて、ボヤいておられました。

眼の問題もそうですが、できているつもりの人たちの闇は深いです。


ゆうきゆう先生のマンガを見てみましょう。

http://yakb.net/man/101.html

この図では、舌先だけがついています。

これはこれでいいのですが、私たちは舌根までぴったりつけるように奨めています。

数日で顔が引き締まって若返って知性的に見えるようになります。

何より、とても美しくなります。


7月22・23日(土・日)の、安部塾東京集中講座で、詳しく解説いたします。

御参加、お待ちしております。

2017年7月13日木曜日

舌は重心の要=姿勢の要~7月15日(土)神戸集中講座「舌と姿勢と発声法」の御案内

7月15日(土)に、神戸で、「舌と姿勢と発声法」の講座を開催します。

→ 詳細

あまり知られていませんが、舌は重心の要=姿勢の要です。

ついでに言うと、美しい顔の土台でもあります。


有名どころのイラスト。

舌挙上(鼻呼吸)と舌下制(口呼吸)の顔の違い

舌が挙上して唇が閉じると、目に力が宿ります。

理由はこれ~乳首を舌でしごく=姿勢の基本だからです。

http://www.rdhmag.com/articles/print/volume-35/issue-12/content/lingual-and-labial-frenums.html

発声と発音が悪くても、姿勢が崩れます。

サ行・タ行・ハ行・ラ行の音を聴けば、舌の能力がわかります。

出ない音と姿勢にも、関係があります。

舌に対する理解無くして、姿勢改善はあり得ません。


福岡での集中講座での、参加者の改善ぶりが素敵でした。

神戸でも、著しい効果をあげたいと思います。


御参加、お待ちしております。

2017年7月7日金曜日

腸と関節と感情~本当のポジティブ思考は、あらゆる現実を認めるところから始まる~何がうまくいっていないのか考えてみようという姿勢。

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価 ガボール マテ (著)という本があります。

身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価 ガボール・マテ


「内容紹介」だけ読んでも、面白いです。

「いやだ!」「ノー!」と言わなければ、結局、身体がわたしたちの代わりに「ノー」と言い始めるだろう。

 患者たちの語りから垣間見える、無力でストレスに満ちた子供時代。周囲に自分を合わせ、生き延びるために無意識にとった戦略が病気の元となるとは……。

 強皮症、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、バセドウ病、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症等の自己免疫疾患をはじめ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、がん、アトピー性皮膚炎などの病気と、当人の生き方、心の在り方との関係を“精神神経免疫学”の観点から解き明かす。

 本書の事例の多くは著者自身が患者に直接インタビューしたもので、彼らが語るその生い立ちは、不条理ともいえる人生の悲劇を垣間見せてくれ、感動的ですらある。

 家庭・社会環境がもたらす心理的ストレスは病気の大きな要因の一つだが、本書は家庭や職場といった外的条件に潜む問題もさることながら、そうした環境の中で自分のありのままの感情を表現することが抑圧されるとどうなるか、という点に重点を置いている。著者によれば、あまりにも協調的な「いい人」や頑張り屋さんほど、自己免疫疾患にかかりやすいという。日本人にはぐさりとくる指摘だろう。

内容紹介ここまで

12ページより

多発性硬化症、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、慢性疲労症候群、自己免疫疾患、結合組織炎、偏頭痛、皮膚疾患、子宮内膜症その他多くの疾患の治療を受けた人々に、同じパターンが見られた。

深刻な病気を抱えた私の患者のほとんど全員が、人生の重要なところでノーと言うことを学んでいなかったのである。…心の奥底に抑圧された感情があるという要素は必ず共通していた。

9ページより

大人になってから発症するどんな難病も、ウイルスや遺伝子だけでは発症せず、抑圧された感情による免疫の抑制などが関係している

207ページより

脱愛着の傾向を示し、過去の傷つき体験を記憶から切り離し、蓋をすることで心の安定を保っているといえる

幼いころの記憶が乏しく、ことに悲しい記憶や不安な記憶を思い出すのに時間がかかるのはそのためである。


つらいできごとに直面したこどもは、夢想にふけり、現実から切り離して忘れようとします。

現実から目をそらしてしまうのです。

「乖離(かいり)」です。

無力なこどもは、乖離を選択しやすいのです。


大人になっても現実が見えていない人は、乖離したままなのかもしれません。


351ページより

“思考”という言葉に「ポジティブ」という形容詞をつけたとたん、現実のうちの「ネガティブ」だと思われる部分は排除されてしまう。

これはポジティブ思考の力を信じる人のほとんどに見られる現象である。

本当のポジティブ思考は、あらゆる現実を認めるところから始まる。

ここ、大切だと思います。

本当のポジティブ思考は、あらゆる現実を認めるところから始まる。

大切なことなので、2回書きました。

351ページより

無理やり楽観主義者になろうとするのは、不安に直面しないために不安を封じ込めるひとつの方法である。

その種のポジティブ思考は、傷ついた子供が身につける対処パターンである。それに気づかず、傷ついたまま大人になった人は、子供のころの自己防衛手段のなごりを一生持ち続けることになる。

352ページより

子供のころに何とかして苦痛や葛藤を避けようとしたことが、大人になってからの病気への抵抗力のになさにつながるのである。

治療のためには、ネガティブに考える勇気を奮い起こさなければならない。私の言う「ネガティブ思考」は、現実主義を装った暗くて悲観的な考え方ではない。それはむしろ、何がうまくいっていないのか考えてみようという姿勢なのである。

354ページより

より明るい考え方をし、悩みが少ないように見える人のほうが病気が重くなるという研究結果がいくつも出ていることは、世間一般の見方に反しているように思われる。


少し観察してみればすぐにわかります。

つくり笑いを浮かべて明るそうにふるまっているたちの身体症状のひどさが。


無力でストレスに満ちた子供時代。周囲に自分を合わせ、生き延びるために無意識にとった戦略が病気の元となるとは……。

内容紹介にある通りだと思います。


腸管(消化管)は、感情脳だと考えています。

過敏性腸症候群は、喜怒哀楽をうまく言葉で表現できない症状だという仮説があります。

「アレキシサイミア(失感情)」

感情を自覚できない人は、腸が暴走するというものです。

自分の感情を自覚できず、怒りや悲しみを言葉で表現できない。

なので、代わりに身体がつらさを表現してしまう。

それが、「症状」。

自分の気持ちを意識できないままでいると、受けているストレスに気づけません。

そのうち、耐えきれなくなって身体が悲鳴をあげます。


症状……腹痛や下痢を薬で抑えると、どうなるでしょう?

無理をするのをやめなければ、他の症状が現れます。


自分の腸を信頼しなければ、すべてが終わります。


そして、感情を蓄積する機能を持つ関節もダメージを受けます。

ほとんどの関節痛は、自分の感情を言葉にできないことで生まれます。

表現されなかった感情は、主に緊張状態として関節に記憶されます。

緊張状態に耐えきれなくなった関節は崩壊します。


整形外科的な理由で関節が痛くなるのは稀なのです。


ではなぜ、安部塾で「正しい姿勢」「正しい動き」を学ぶのでしょうか?

それは、関節に記憶された(封印された)感情を解放するためです。

これがわかっていない人は、私に幻滅します。

感情を解放できなければ、何ひとつ変わらないからです。


感情を解放できない人には、口癖があります。

「でも」「だって」

もう、おわかりでしょう。

言い訳とは、子供のころに何とかして苦痛や葛藤を避けようとした時代の名残なのです。

言い訳とは、子供のころに何とかして苦痛や葛藤を避けようとした時代の名残なのです。

言い訳とは、子供のころに何とかして苦痛や葛藤を避けようとした時代の名残なのです。

超絶大切なことなので、3回書きました。


まず最初に、「でも」「だって」をやめること。

そして、正しい姿勢で正しく動くこと。

そこから生まれる感情を、素直に表現すること。

ちゃんと言葉にして、自分の気持ちを伝えること。


相手の問題ではなく、自分自身の問題であることを自覚すること。

言い訳を重ね、相手のせいにしているうちは、症状は悪化の一途をたどることを理解すること。


「でも」「だって」を口にしているうちは、自分のほんとの感情を知ることはできません。

当然、何もかもうまくいきません。


何がうまくいっていないのかを学ぶ勇気をもちましょう。


今日の塾生講座で、この記事の解説をします。

2017年7月5日水曜日

歯石の除去と正しい歯磨きが、姿勢と動作の改善につながります。プラークを除去することが大切です。

最近、関係者に「歯石の除去」を奨めています。

信頼のおける歯科医師に相談し、歯周病について学んでもらっています。

もちろん、正しい歯磨き(ブラッシング)技術の習得も。

結果、さまざまな身体症状の改善とともに、姿勢や動きが改善しています。


ちなみに、日本人の80%は歯周病だそうです。

正しい歯磨きをマスターできれば、未来が明るくなります。


プラーク(歯垢)は48時間で歯石化

歯石とはなんでしょう?

唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分とプラーク(細菌の塊)が結びついたものです。

歯は、食事の度に脱灰(だっかい)します。

歯の表面のミネラル成分(カルシウムやリンなど)が溶け出すのです。

その後、唾液中にあるミネラル成分によって再石灰化(さいせっかいか)します。

この働きで虫歯にならずに済むわけですが、ここで問題が発生します。


口内にプラークが残っていると、わずか48時間で歯石になってしまうのです。


構造的には、軽石のように小さな穴があいています。

穴の中には歯周病菌が繁殖します。

歯周病は毒素を出して、歯茎を腫らせ、歯の周りの骨を溶かします。

歯石の中の細菌は、歯磨きではとれません。

なので、歯石ごと歯周病菌を除去する必要があります。

歯石と歯周病

歯周病は、歯と歯茎を崩壊させるだけではありません。

さまざまな合併症を引き起こします。

心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、肺炎、骨粗しょう症、糖尿病、癌、早産……

歯周病菌の本当の恐ろしさを知れば、歯石を除去したくなるはずです。


かといって、歯石だけとって歯磨きをしなかったら大変なことになります。

実は、最優先させるべきは、日々のプラークの除去です。

プラークは24時間でつくられます。

食後は、可及的速やかに歯磨きをする必要があるのです。


もし、24時間以内にプラークを除去できなければ、48時間で歯石になります。

プラークを除去できるブラッシングテクニックをマスターしなければなりません。

加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使いこなせるようにならなければなりません。

自力で、虫歯菌と歯周病菌の細菌レベルを下げれる人間になることが大切なのです。


正しい歯磨き技術の習得と歯石の除去は、奇跡を起こします。


歯に歯石が付くと表面はザラザラし、プラーク(歯垢)がつきやすくなります。

歯石の上の歯垢は歯磨きをしても取りにくいのです。

歯石除去後に、リナメルトリートメントしてもらうといいでしょう。

歯の表面の傷が修復するため、表面がスベスベになって歯石が付きにくくなります。


もうひとつの問題は、歯茎や歯周ポケット内に出血がある場合に生じます。

血液を材料に、歯石ができてしまうのです。

出血のない健全な歯茎を維持しなければなりません。

すでに出血がある場合は、信頼のできる歯科医師に相談しましょう。


歯周病になると歯茎の腫れや出血だけでなく、口臭がきつくなります。

歯茎の中の歯石は、強い口臭を発生させます。

溜まった歯垢は発酵し、ガスを発生させるからです。

歯茎から出血した血の匂いの血生臭さと合わさって、大変なことになります。


歯周病菌がついた歯石は、異物と認識されます。

なので、歯石が溜まると、歯茎に炎症細胞(白血球など)が集まります。

結果、歯茎が腫れます。

腫れた歯茎から出る浸出液によって口臭が悪化します。


さらに進むと、膿が出てきます。

膿は臭いです。

歯槽膿漏状態です。

骨が溶けて歯が抜けてしまうことにもつながります。


冷静に考えてみましょう。

そんな歯茎で、姿勢や動作の制御ができるでしょうか?

プラークまみれ、歯石だらけの運動指導者を観察してみれば、10秒でわかります。

正しい歯磨きと歯石の除去の大切さが。



いつも唾液の大切さを語っていますが、プラークが除去できてなければ諸刃の剣です。

そのあたりのことも、今月は丁寧に解説したいと思います。


詳細は、7月9日(日)の薬院校集中講座と、7月15日(土)の神戸集中講座と、7月22・23日(土・日)の東京集中講座と、7月30日(日)の下関集中講座で。

顎関節は身体のバランサー~精神的ストレスで姿勢が崩れる理由

顎関節が正常に機能していないと、本来の運動能力が発揮できません。

このため、舌と顎の機能改善法が、各地で指導されています。

筋骨格のキネシオロジー

ほとんどの顎関節症は、外側翼突筋の過緊張から起きていると考えられています。

主たる原因は、精神的なストレスからくる脳機能障害だとされます。

再発を繰り返し、姿勢や動きのバランスを崩壊させます。

正しく噛めないことで、運動能力に悪影響を与えてしまうのです。


脳の血流量の減少から、脳の認知機能の障害につながっていく可能性があります。


精神的なストレスが原因なので、認知行動療法が効果を発揮します。

考え方の歪みを修正することで、顎関節の歪みも修正されるのです。


正常な顎で噛むと、唾液中のペルオキジダーゼという酵素がはたらきます。

ペルオキシド構造を酸化的に切断して2つのヒドロキシル基に分解するので、

発癌物質の発癌性を抑制すると考えられています。


では、外側翼突筋について、みてみましょう。


外側翼突筋(がいそくよくとつきん)とは、人間の咀嚼筋の1つで、下顎を前方あるいは側方に動かす機能を担う随意筋である。

外側翼突筋は、4つの咀嚼筋の1つである。他の咀嚼筋には、咬筋、内側翼突筋、側頭筋がある。外側翼突筋は、上方の小部分(上頭)と下方の大部分(下頭)に分かれている。上頭の起始は、蝶形骨大翼の側面下面、下頭の起始は、蝶形骨翼状突起外側板外面である。外側翼突筋の停止は、下顎枝後上端にある関節突起の頚部内面に位置する翼突筋窩であるとされている。

引用ココまで

外側翼突筋 グレイ解剖学

7月2日の薬院校集中講座に参加してくれた聡明な方々はもうおわかりでしょう。

顎と舌の運動が、顔を若返らせただけでなく、姿勢と動きを改善した理由が。


断言できますが、顎と舌の問題を放置したまま、姿勢と動きを改善することはできません。

正常な視機能と口腔機能は、正常な姿勢と動きづくりのボトムラインなのです。

2017年7月4日火曜日

自律神経と唾液~唾液と溶菌酵素~姿勢づくりは唾液分泌から

7月9日(日)の薬院校集中講座で、「唾液と口の善玉菌」の解説をしますという告知をしたら、

「神戸でも解説してください」

という依頼をいただきました。

なので、7月15日(土)の神戸集中講座でも、解説することにしました。

歯茎と歯周病菌

姿勢は、ストレスや口呼吸で崩れます。

そのとき、唾液も少なくなっているものです。


唾液には、以下のような作用があります。

・再石灰化作用
・抗菌作用
・自浄作用
・pH緩衝作用
・粘膜保護作用
・消化作用

唾液の抗菌作用について、少しだけ解説してみます。

唾液には、リゾチーム、ペルオキシダーゼ、ラクトフェリン、ムチンなどが含まれます。

唾液が充分に分泌されていると、病原性微生物の増殖が抑制されます。

リゾチームは、唾液だけでなく、涙、汗、リンパ腺、鼻粘液、肝臓、腸管などにも見られる酵素です。

真正細菌の細胞壁を構成する多糖類を加水分解します。

あたかも細菌を溶かしているように見えるので、溶菌酵素とも呼ばれています。


リゾチーム

交感神経が優位になると、生体防御のためにリゾチームなどを含んだ粘液性の唾液が分泌されます。

と同時に、副交感神経による漿液性唾液が抑制されて口が渇きます。

いわゆる、「ネバネバ唾液」ですね。

交感神経が優位な状態が続くと、白血球過剰となります。


結果、自らの細胞を傷つけやすくなり、潰瘍やガンなどになりやすくなります。


副交感神経が優位になると、唾液アミラーゼによる消化の促進が促されます。

円滑に食物を胃腸に運ぶために、サラサラの漿液性唾液が分泌されます。

腸管からの異種タンパク(抗原)やウイルスの侵入阻止のため、リンパ球が増加します。

副交感神経が優位な状態が続くと、リンパ球が過剰になります。


結果、アレルギー症状を起こしやすくなります。


自律神経のバランスを整えると、自己破壊されにくくなるというお話です。

5年ほど前にブームになったので、ご存知の方も多いかと思います。


安部塾では、自律神経バランスの良い唾液の分泌にこだわることで、

姿勢の改善ができると考えています。



御参加、お待ちしております。

2017年7月3日月曜日

自分のしあわせに周りの人たちを巻き込む~まずは自分で自分をしあわせにする

薬院校集中講座20170702 舌

先日、周りの人たちを自分のふしあわせに巻き込もうとする人とお話ししました。

後日、周りの人たちを自分のしあわせに巻き込んでいる人とお話しししました。


周りの人たちを自分のふしあわせに巻き込もうとする人は攻撃的で孤独です。

その身から漂う暗く陰鬱な雰囲気は、周りの人たちを遠ざけます。

善意で関わってくれる人を疲弊させ、消耗させます。

嫌悪の対象となり、「近づかないで欲しい」と思われます。


周りの人たちを自分のしあわせに巻き込もうとする人は友好的で愛されています。

その身から漂う輝く明朗な雰囲気は、周りの人たちを魅了します。

一緒にいる人たちを元気づけ、生きる力を与えます。

愛玩の対象となり、「お近づきになりたい」と思われます。


ふしあわせな人は、他人からしあわせにしてもらおうという非合理的な信念を持っています。

しあわせな人は、自分でしあわせになろうという合理的な信念をもっています。

この違いは決定的で、ふしあわせな人はよりふしあわせに、しあわせな人はよりしあわせに、

思いつくことが、最不適解か最適解という状態に真っ二つに分かれてしまいます。


自分で最不適解を出して破綻しているのに、すべて周りの人たちのせいにしてしまい、

徹底的な孤立へと、我が身を沈めてしまうふしあわせな人。


自然に辿り着いた最適解によって、周りの人たちから信頼され愛され大切にされ

支え合いながら、しあわせを拡大していくしあわせな人。


どちらの人生が良いかは、私にとっては明白です。

何の迷いもなく、しあわせな人の真似をしたいと思います。


好意には返報性があります。

他人に好意を向ければ、好意が返ってきやすいのです。

しあわせな人は、他人に好意を向けます。

好意が返ってくるので、しあわせが倍々で増えていきます。


ふしあわせな人は、敵意・悪意を向け、敵意・悪意を向けられます。

敵意・悪意のひとつに、「無視」があります。

自分が無視されるのは、自分が他人に向けた敵意・悪意の結果です。

敵意・悪意が返ってくるので、ふしあわせが二乗で増えていきます。


そして、ふしあわせな人は、犠牲者意識の塊と化します。

犠牲者意識の塊と化すことで、暗い陰鬱な雰囲気が強化されてしまいます。


自分に関わる人たちをふしあわせに巻き込もうとしていたら、すべてが破綻します。

自分に関わる人たちをしあわせに巻き込もうとしていたら、いい感じで潤滑します。


まずは、自分で自分をしあわせにすることです。

そして、そのしあわせに、周りの人たちを巻き込もうとしましょう。

2017年7月2日日曜日

舌は人生の中心です

今日は、薬院校で「あごと舌」について解説しました。

薬院校集中講座20170702 あごと舌

舌のお話をする講座は、「神回」となるようです(当塾比w)。


舌の色・形と筋肉群について詳しく説明した後で、動きの練習。

あごの動かし方→舌の動かし方の流れを覚えてもらいました。

その場で、かなりの若返り効果を実感していただけたようです。

宅錬してもらえば、驚異的なレベルで、顔が若返るかと思います。


次回、7月9日(日)の薬院校集中講座のテーマは「唾液と口内の善玉細菌」です。

今日の参加者には、超絶神回となる予定です。

9日のみの参加者は、普通に神回かな(笑)。


御参加、お待ちしております。