2021年1月28日木曜日

背中の痛みをとりのぞき、お尻と脚の筋肉の調子を整える「ねじった三角系のポーズ」

背骨および背中の筋肉の機能を整え背中の痛みをとりのぞくポーズとして名高い「ねじった三角形のポーズ」ですが、お尻や脚の筋肉の調子を整える効果も絶大です。

ねじった三角形のポーズ(立位)

三角形のポーズ同様、安部塾では床での訓練を大切にしております。

ねじった三角形のポーズ(床)

2月の各地の集中講座で解説いたします。

→ 安部塾HP




2021年1月27日水曜日

腰の可動性を高め、胸をひらき、呼吸を深くする「三角形のポーズ(トリコーナアサナ)」

 安部塾では、立位ポーズの基本として「三角形のポーズ」を大切にしております。

まずは、あおむけで。

三角形のポーズ(あおむけ位)

当たり前のことですが、床でできないことは、立ってもできません。胸をひらいて息吹をおこない、この姿勢が楽にとれるようになるようにします。

次は、立位で骨盤の位置を正します。

三角形のポーズ(立位)

この手の当て方は安部塾独自のものです。この型で上前腸骨棘(ASIS)に触れることで腸骨のインフレア・アウトフレアを確認し、前脚側で股関節屈筋である腸腰筋、後脚側で股関節伸展筋である臀筋が使えているか感じます。仙骨のうなずき・のけ反りがきちんとできていると、腰の可動性が高まります。

1月29日(金)の新宮校集中講座、2月6日(土)の下関集中講座、2月7日(日)の機能運動学大牟田サークルにて解説を予定しております。

2021年1月26日火曜日

姿勢の矯正(ポーズのアジャスト)~自分がイメージする真っ直ぐの感覚と実際の真っ直ぐを一致させる

 安部塾では、パートナーワークで姿勢の矯正をおこないます。今日の大手門塾生講座は矯正まつりでした(手指消毒など、感染予防対策を講じております)。

大手門塾生講座2021/01/26

大手門塾生講座2021/01/26

大手門塾生講座2021/01/26

大手門塾生講座2021/01/26

パートナーが真っ直ぐな姿勢に導き、自分がイメージにしていた真っ直ぐが実は真っ直ぐではないことを自覚し、感覚を修正して実際の真っ直ぐと摺合わせをおこないます。真っ直ぐの感覚を養うことにより、自分で真っ直ぐな姿勢をつくれるようになります。感覚が狂っていると、自己流で練習すればするほどさらに狂っていくという悪循環に陥りがちです。

骨盤の腸骨インフレア・アウトフレアはもちろん、あらゆる部位の使い方を直していかねばならないと考えております。狂うときは、すべてが狂いますので、どこか一箇所をちょいちょいといじったからといって、どうなるものでもありません。今回の塾生講座では、最もシンプルな骨盤と胸郭の関係の改善に力をいれました。

腰の硬さの左右の不揃いを整える「立位の片脚前屈(強く側面を伸ばす)ポーズ」

 腰の硬さの左右の不揃いを整える「立位の片脚前屈(強く側面を伸ばす)ポーズ」は、基本の立ちポーズの中でも特に重要だと考えられております。

この動きをしてみましょう。

強く側面を伸ばすポーズ

人によっては、真っ直ぐにしているつもりでも左画像のような状態に陥るかと思います。右画像のように修正をいれます。

骨盤と体幹のねじれ

骨盤側と胸郭側から修正を入れることで、実際の真っ直ぐと、自分が思い描く真っ直ぐが一致してきます。それに伴って、身体の動きが改善していきます。

2021年1月25日月曜日

骨盤の前傾・後傾と腸骨のインフレア・アウトフレア

 昨日の大手門集中講座で、骨盤の前傾・後傾と腸骨のインフレア・アウトフレアについて解説しました。

左から、骨盤前傾位(腸骨インフレア)・骨盤中間位・骨盤後傾位(腸骨アウトフレア)となります。

骨盤の前傾・後傾と腸骨のインフレア・アウトフレア

骨盤の前傾・後傾と腸骨のインフレア・アウトフレア

感覚的には、そけい部のラインを意識するとうまくいくかと思います。

腸骨インフレア・アウトフレア

猫と牛のポーズの呼吸についての記事の画像と骨盤前傾・後傾と合わせて理解すると、正確に動かすことができます。三角のポーズなども、片側の腸骨はインフレア、反対側の腸骨はアウトフレアということを理解することで正確に動かすことができるようになります。

猫と牛のポーズの呼吸について

 昨日の大手門集中講座で、安部塾身体操作技法息吹による猫と牛のポーズの解説をさせていただきました。

猫と牛のポーズ(安部塾身体操作技法息吹)

猫と牛のポーズ (表の型)
床にひざをつき四つんばいになり、背骨は真っ直ぐに長く伸ばしておきます。両ひざは腰の真下、両手は肩の真下につきます。吐く息で、ゆっくり背中を丸めます。次に吸う息で、背中をゆっくり反らせます。呼吸に合わせてゆっくり10~20回繰り返します。

猫と牛のポーズ (裏の型)
床にひざをつき四つんばいになり、背骨は真っ直ぐに長く伸ばしておきます。両ひざは腰の真下、両手は肩の真下につきます。吐く息で、ゆっくり背中を反らせます。次に吸う息で、背中をゆっくり丸めます。呼吸に合わせてゆっくり10~20回繰り返します。

表の型では、骨盤の腸骨のインフレア・アウトフレアと肋骨の上方回旋・下方回旋を意識します。裏の型では、脊柱の動きを意識します。表の型と裏の型では、効果がある部位がまるで違います。この動きの中に息吹の基本的な要素がほとんど含まれており、現在の安部塾では基本中の基本として積み重ねるべき動きとして実践されております。

来月の各地での集中講座で詳しく解説させていただく予定にしております。今月の1月29日(金)の新宮校集中講座にてアーキタイプ版の解説を予定しております。

2021年1月21日木曜日

ハタヨガの基本の立ちポーズは効果絶大です。山・三角形・豪傑(戦士)……

 昨年のコロナ禍以降、基本の呼吸や姿勢について詳しく解説してまいりました。連続参加されたみなさまのレベルが爆あがりしたので、ハタヨガの基本ポーズを、安部塾身体操作技法的に解説していくことにいたしました。元々、三角のポーズと豪傑(戦士)のポーズを高く評価しており、以前はひたすら基本の立ちポーズのみ指導しておりました。

10年以上前の私の姿は、こんな感じでした。






ハタとはサンスクリット語でhatha(ハタ)、ha(ハ)は日=太陽、tha(タ)は月=太陰を意味するとされます。日と月は、陽と陰、男と女、上と下、理想と現実、心と身体などの二元をあらわすとされています。ちなみに、日本の幡(はた・旛)はサンスクリット語のパターカー(patākā)からきているとされます。波多迦と表記され、種々の功徳がある飾り布とされました。

さて、現代のハタヨガは、本来のハタヨガとは別物だというお話です。

現代のハタ・ヨーガより

現代のハタ・ヨーガのアーサナは、伝統のハタ・ヨーガとのつながりは極めて薄いといわれる。現代広く普及している、独特のポーズ(アーサナ)を練習の中心に据えたヨーガは「創られた伝統」であった。

今日、さまざまな体位法(アーサナ)に重点を置くハタ・ヨーガが世界的に広まっているが、これは浄化法やムドラー、プラーナーヤーマを重視する古典的なハタ・ヨーガとは別物である。宗教社会学者の伊藤雅之は、現在実践されているアーサナの大半は、19世紀後半から20世紀前半に西洋で発達した身体文化(キリスト教を伝道するYMCAやイギリス陸軍によってインドに輸入された)を強調する運動に由来すると述べている。伊藤は、現代のアーサナの起源は、西洋式体操法などの西洋身体文化が、インド独自の体系として、伝統的な「ハタ・ヨーガ」の名でまとめられたものであると述べており、現在のアーサナと、『ヨーガ・スートラ』に代表される伝統的な古典ヨーガや中世以降発展した(本来の)ハタ・ヨーガとのつながりは極めて弱いと指摘している。

引用ココマデ

このあたりのお話は、とても大切だと考えております。

そんなわけで、1月22日(金)の名古屋集中講座、23日(土)の神戸集中講座にて、ハタヨガの基本立ちポーズの解説をいたします。御参加、お待ちしております。

2021年1月14日木曜日

緊急事態宣言が出されたため、1/20・27、2/3の自由が丘レッスンをお休みさせていただきます。

 1/14~2/7(25日間)福岡県に緊急事態宣言が出されました。自由が丘の会場の使用ができないため、1/20・27、2/3の自由が丘レッスンをお休みとさせていただきます。


2021年1月12日火曜日

1月24日(日)大手門にて「座る・立つ・歩く」についての講座を開催いたします

今月も、大手門にて集中講座を開催したします。

→ 詳細

【日時】

 1月24日(火)13:00~16:00  

【会場】

 ピラティススタジオKANON

 福岡市中央区大手門3丁目7−13 エステート芳賀大手門 201号

 【内容】

■イスに座るとき、立ちあがるときの身体操作について。

■歩くときの身体操作について

※脊柱・胸郭・骨盤の動きの基本動作から~初心者向きです

2021年1月8日金曜日

お尻の形と、しゃがむ(アジアンスクワットとスラブスクワット)動作について

スラブスクワット

Asian Squat (アジアン・スクワット)は、日本では「うんこ座り」「ヤンキー座り」称されております。両足のかかとを床につけてしゃがむので、股関節とふくらはぎのやわらかさが必要になります。これらが硬いと、後ろに倒れてしまいます。

多くの日本人には簡単なポーズなのですが、最近はできない日本人も増えてまいりました。欧米の方々はアジアンスクワットができない人が多く、かかとを浮かせたウエスタン・スワットをおこなうようです。

ロシア人は、Slav squat(スラブ・スクワット)ができるようです。

スラブスクワット
あの方も…
スラブスクワット

一般的に、ふくらはぎが硬い人の骨盤は前傾気味、軟らかい人の骨盤は後傾気味だと思います。これは、骨盤前傾に伴う足関節底屈(かかとが床から遠ざかる)の動きによるものだとされております。欧米人は骨盤前傾気味なので、かかとを床に近づけにくいということになります。アジア人は欧米人に比べて骨盤が後傾気味なので、足関節を背屈(かかとが床に近づく)させやすいということです。

骨盤の前傾・後傾

欧米人とアジア人のお尻の形を比べてみると、欧米人に上向きのお尻(出っ尻)が多く、アジア人に下向きのお尻(垂れ尻)が多いのがわかると思います。これは、骨盤の前傾・後傾の特徴と一致します。

骨盤の前傾・後傾とお尻の形
座り方を見ると、前傾タイプか後傾タイプかおおよそわかるかと思います。

座位における骨盤の前傾と後傾

一般的な崩れたお尻の形のあれこれ。美尻は、「丸尻(桃尻)」となります。

お尻の形

出っ尻は、お尻が出っ張り、お腹もぽっこりと出てしまった状態です。骨盤が前に傾きすぎ、腰が反りかえった状態です。

扁平尻は、お尻に厚みがなく、平らでのっぺりとした状態です。座位姿勢が長い、歩行が足りない、痩せすぎにより、お尻の筋肉が衰えています。

ピーマン尻(四角尻)は、骨盤が後傾しすぎてお尻の筋肉が硬くなり、お尻の頂点が下がってしまった状態です。筋肉量はあるので、形が崩れて四角形になっています。

垂れ尻は、垂れて皮下脂肪が増えてしまっている状態です。骨盤が後傾しすぎ、水分量が減り皮膚がたるんでいます。

いずれの場合にも、正確無比なフォームでしゃがむ⇔立ち上がることで美尻化していきます。

1月の各地の集中講座で、「しゃがむ(スクワット)動作」の解説をいたします。10日の機能運動学大牟田サークル、11日の下関集中講座にてお待ちしております。

2021年1月5日火曜日

スクワットの基本~仙骨のうなずき運動と内方腸骨(インフレア)

 

仙骨のうなずき・のけぞり運動

「しゃがむ」という動作は、とても重要です。背中や脚の筋肉が伸びて有益な効果がもたらされ、内臓に刺激を与え排出を促します。



安部塾ではスクワットのフォーム(型)を守ることを大切にしております。間違った型でスクワット動作を反復すると、心身に多大なダメージを与えることになると考えているからです。回数のみにこだわった取り組みには否定的です。また、厳しくチェックを入れてもらう必要があるので、オンラインでの実践にも否定的です。関節への負担を最小限に抑えて、活力が得られる姿勢を維持できないうちは、やらない方がいいと思います。

雪のため中止の可能性もありますが、1月9日の下関集中講座、10日の大牟田機能運動学サークルにてスクワット動作の解説を予定しております。8日の飯塚でも解説する予定です。 


お待ちしております

安部 吉孝さんの投稿 2021年1月4日月曜日