2020年10月27日火曜日

身体の使い方が美しい人は、その声も美しい。発声は運動。

 

発声は運動

一般的な運動に適用できるルールはすべて、話すことにも適用できます。話すことは運動だからです。美しい声で話せている人は、発声が運動であることを体現できています。発声を運動として筋感覚的に認知し、モニターすることができるので、一般的な運動が楽に効率的に美しくおこなわれるようにするのと同じように、その声は聞き惚れるほどに美しくなります。たおやかにやわらかく伸びた首と、ひろがりのある胸、綺麗に長く伸びた脊柱……その姿同様に、よく通る澄んだ声を発します。

緊張が伝わってくるようなりきみのある発声で話す人は、発声を運動と考えていません。のどをつぶしながら絞り出すようにノイズだらけの声を発します。発声を運動として筋感覚的に認知することができず、モニターすることができないので、一般的な運動が苦しく非効率的で醜くおこなわれるのと同じように、その声は耳をふさぎたくなるほどにきたなくなります。太く短くつぶれた首と、狭い胸、醜く短くつぶれた脊柱……その姿同様に、通らない濁った声を発します。

のどや舌が硬いのは、首が硬いからです。首が硬いのは、楽に呼吸ができていないからです。楽に呼吸ができないのは……続きは、オンライン塾生講座にアップしております。10月の集中講座でも解説いたします。

■10月29日(木) 大阪集中講座

■10月30日(金) 名古屋集中講座

■10月31日(土) 神戸集中講座

発声は運動です。それが理解できると、動きと呼吸の質がよくなっていきます。

2020年10月26日月曜日

肩甲骨は肺を守る盾。楽に呼吸ができている人は美しい。

 「肩甲骨は、肋骨とともに肺を守る盾」と考えられております。

肩甲骨は肺を守る盾

肩甲骨が肋骨とともに肺を保護しているというイメージがあれば、動きが変わるかと思います。

肋骨と脊椎の接続

各肋骨は椎骨に肋椎関節でつながっています。12関節×左右なので24か所あります。背中が狭くなっている人は、この関節が詰まって動きにくくなっています。また、押し下げによって背中が短く狭くなってしまい、肺よりも下に位置する11・12番肋骨(浮遊肋骨)が圧縮されることにより前に押しだされてしまっています。肋骨が押し出された時点で、姿勢の崩壊とともに体型の崩壊も始まります。

肋骨は後方から前方に傾きながら胸の肋軟骨につながっています。なので「バケツハンドルアクション」という動きをします。この機能により、息を吸うと肋骨は上に・外側に動き、息を吐くと肋骨は下に・内側に動きます。肋骨と肋骨の間にある肋間筋は、呼吸の際に筋肉がする仕事の25%程度活動します。そして、歩くときバネのようにはたらくので、呼吸改善は歩行改善につながることになります。

「楽に呼吸で来ている人は美しい」と、よく言われております。筋感覚が高い人は、呼吸の動きに気づいているものです。もうおわかりだと思いますが、筋感覚が高い人の肩甲骨の動きの美しさは肩甲骨エクササイズや肩甲骨ストレッチングでつくられているのではなく、楽に呼吸をする能力によってつくられているのです。さらに言えば、上肢の動作と呼吸が調和しているということなのです。

姿勢・体型が美しい人の肩甲骨は盾の役割を果しています。


10月の集中講座で、肩甲骨と肺と肋骨について解説いたします。
■10月29日(木) 大阪集中講座
■10月30日(金) 名古屋集中講座
■10月31日(土) 神戸集中講座

2020年10月23日金曜日

無駄な力をいれず、不要な緊張しない。立つこと秤(はかり)の如(ごと)く~縦横の軸が真っ直ぐ・平らであれば、自由に動くことができる。

立つこと秤(はかり)の如(ごと)く

「一動全動~身体の一部が動けば全身各部で動かない部分はない」

「陰陽相済~一方は腰(下丹田)へ沈み、もう一方は頭頂(百会へと上昇する」

「虚霊頂劲~鎖骨と肩甲骨をゆるめ、肩を沈め胸をひろげる=含胸。背中と腰に息を吸う=抜背⇒抜背。首から頭頂へと上昇していく劲が生まれる」

「沈肩墜肘~腕の拙力を消し、下部肋骨をゆるめ横隔膜を下げて息を吸う」

「虚領頂勁~首のりきみをゆるめ、軽くする。頭頂を軽く引きあげる」

首の力みをゆるめる(虚)にすると、丹田に気が満ちてきます。

日本では、「鼎ノ如二立チ(かなえのごときにたち)」とされます。

鼎ノ如二立チ

鼎(かなえ)

人体は、頭の向きの変化に対応して、全身の筋肉の状態が追従して変化していく構造になっています。「真っ直ぐに伸ばす」というのは、「無駄な力をいれず、不要な緊張しない」ということです。「真っ直ぐに伸ばそう」という邪念・邪心があると、魔がさします(判断や行動を誤ります。姿勢を正そうとすればするほど、カチカチに固まってしまったり、グラグラになってしまったりすることになります。

「人は見ている方に進む」という原則があります。正しい目標があると動きに無駄がなくなります。間違った目標であれば、無駄な動きしかできなくなります。

車のコーナリングがわかりやすいのですが、曲がるときは進みたい方向をしっかり見ることが重要です。外側にふくらんでしまいそうなときは内側を見ます。緊張して外側を見てしまえば、より外側に寄っていってしまう結果となります。内側に巻きこみそうなときは外側を見ます。緊張して内側を見てしまえば、より内側に寄っていってしまう結果となります。興味がある方は、ドリフト走行の教習を受けてみられると体感できるかと思います。人というのは、見ただけでその方向に向かってしまうものなのです。

“Beware that, when fighting monsters, you yourself do not become a monster… for when you gaze long into the abyss. The abyss gazes also into you.”
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』146節より

「緊張しないようになければ」と、緊張に目を向ければ向けるほどに、緊張そのものになっていきます。緊張をのぞくとき、緊張もまたこちらをのぞいているのです。

身体の使い方を学ぶとき、心しておかねばならないことだと思います。

2020年10月22日木曜日

はじめに姿勢と呼吸を正してから運動しましょう。すべての動きはコアから始まります。

すべての動きはコアから始まります。コアは胴体を包み込んで身体を支え、正しい姿勢をつくります。動きはすべてコアから始めることが求められるため、コアを意識するということが不可欠です。正しい状態の背骨と平らなお腹を手に入れるためにも、コアを強くすることが不可欠です。不必要な筋収縮をやめ、身体の筋肉組織を長く幅広く回復させる必要があります。

運動する前に、姿勢と呼吸を正すべきです。

すべての動きはコアから始めることが不可欠

日本には、「調身・調息・調心(ちょうしん・ちょうそく・ちょうしん)」という考え方があります。私は、「身(姿勢)を整え、息(呼吸)を整えることで、心が整う」というように解釈しております。

日常生活における一挙手一投足、自分の姿勢に気を配っていくことで、自然と呼吸も整ってきます。姿勢を正していくためには、身にまとう衣服はもちろん、生活習慣をも正していくことが求められます。健康管理を徹底してていくことも「調身」につながっていきます。

2020年10月20日火曜日

お腹を引き締めるやさしい巻きあげ

 

巻きあげ(お腹の引き締め)

お腹を引き締める際、×のやり方になっていると結果につながりにくいと思います。安部塾では、お腹を平らに保ったまま、背面側を伸ばすことで巻きあげをおこないます。下の動画のイメージで息を吐きながらおこないます。


基本通り、背中は広く長く、胸をひろげて、首を楽にして動かします。 

2020年10月14日水曜日

お腹とアンダーバストを引き締める上体のねじり方

 昨日のKANON集中講座で、お腹とアンダーバストを引き締める上体のねじり方の解説をしました。

上体のねじり方

上体のねじり方

上体のねじり方

安部塾では、アンダーバストを締めるためには胸をひろげる必要があると考えています。

吐く息で胸をひろげる

胸がひろがることで、結果的にお腹が引き締まります。ブログでの解説は難しいので、実際にレッスンや講座で確認していただければと思います。

2020年10月12日月曜日

関節を解放し、脊柱を伸ばし、背中と胸をひろげる。

昨日は、飯塚ワークショップでした。内容の一部を、AkiさんとYuukiさんの写真で紹介いたします。

下位肋骨を締めながら胸をひらく

腰とお腹をゆるめて横隔膜を解放する

胸をゆるめて首を解放する

胸をひらく(チェストオープナー)

どの動きも基本中の基本で、はたから見ているだけでは何をやっているのかまるでわからないと思います。しかし、きちんとやれた後の改善効果は気持ちがよいので、参加された方々は、休憩時間も練習されてありました。「わかるひとにはわかる」内容であり、簡単ではありません。簡単でないからこそ価値があり、毎日の地道な練習の積み重ねと基礎の積みあげがもたらしてくれる果報(よい運を授かってしあわせなこと)があるのだと思います。

人は、安易に楽な道を知ってしまうと「甘え」がでてきてしまうようになることがあります。「アディクション=嗜癖(しへき)」といいます。ある物質や一定の行為にひどくのめりこみ、日常生活に害があるとわかっていながら、自分ではコントロールができない、そうせざるを得ない不健康な習慣へ耽溺することです。特定の行動過程に執着し、その行動を抑えがたい欲求や衝動があり、有害事象が起きてもその行動をやめません。

意志薄弱、依存的、未熟性、逃避的、自信欠乏、情緒不安定、自己中心的、顕示的……な人は、行動嗜癖(衝動制御障害)に溺れやすいそうです。

私は「エクササイズは歯磨きのように当たり前にやるほうがいい」と考えております。やった感のある運動に耽溺するのは行動嗜癖だと思います。その代償はとてつもなく大きく、果報はありません。

歯磨きのブラッシング圧が強いと、歯の表面や歯肉にダメージを与えてしまい、症状を悪化させてしまう可能性があります。


同様に、運動の圧が強すぎると、身体にダメージを与えてしまいがちです。私が、「やってる気がしない」という基本運動を推奨し、「呼吸の力で動いてください」と力説している理由です。

10月16・17・18日(金・土・日)の東京集中講座で、詳しく解説いたします。

2020年10月8日木曜日

首と肩を楽にする胸の解放~手指と腕を伸ばして上体をひろげる

 首に力を入れ、肩をこわばらせ、手首とひじを固めてしまう……緊張して身を縮め、無理をしてすぐに結果を出そうとする人が陥りがちな過緊張状態です。呼吸が浅くなっていたり、止まっていたりします。

手指の形を見ると、すぐに判別できます。

手指の形と緊張状態(③は過伸展)

首と肩が楽な人の指の形は、美しくそろって真っ直ぐに伸びているはずです。胸が詰まっている人の指は曲がっていますし、背中が詰まっている人の指は反りかえっていると思います。

上体をひろげるためには、指先まで伸ばす必要があります。手首を解放し、首の力をゆるめ、肩ひじに力をいれてはいけません。

呼吸の力で手首と胸を解放する

この身体操作技法は、どのクラスでも好評です。それだけ、身を縮めて生きているのだろうと思います。詳しいやり方は、参加時に解説しております。最初の姿勢づくり(セッティング)がそれなりに難しいので、楊枝で重箱の隅をほじくるような指導をしております。身体を狭くする緊張を解きほぐすことで上体がひろがり、心が開放的になります。チェストオープニングはハートオープニングなのです。

胸や背中が詰まると、「楽して結果を出そう」「すぐに結果を出そう」とするようになります。近視眼的になり、大局を見通せず、目先のことだけにとらわれるようになっていきます。達観して全体の情勢を広い視野に立って見渡すことや、俯瞰して高いところから見渡すことができません。「ゴロゴロしながら結果を出す」という行動傾向となるため、ますます近視眼的になってしまいます。身体が狭くなることで自由な動作が制限され、了見も狭くなります。

本日より、「息吹」の教本の制作にはいります。中心軸鍛錬コアプログラムよりさらに地味でかつ強力に身体を引き締めて解放する呼吸となる予定です。昨年度まで「IBUKI」と表記しておりましたが、令和になったのに合わせて本来の表記である「息吹」とします。(「伊吹(人」+音符「尹」。「尹」は、手で神杖を持った様を表わす象形文字。伊は神の意志を伝える聖職者。治める人の意を表す)」でもいいかなと思いましたが、現代に合わせることにしました。原稿ができたら、有料オンライン講座にアップいたします。

2020年10月7日水曜日

お腹と腰の力を抜いて横隔膜を解放し、深層筋を覚醒させる足首の使い方。

 りきみがある(表層筋の緊張が強い)と、横隔膜の動きが制限され深層筋が作動しにくくなってしまいます。安部塾では「脚の解放」をおこなうことで、脚の胴体への接続を改善して横隔膜の動きを制限する表層筋の緊張を抜きます。本日のモデルも王丹先生。

お腹と腰の力を抜いて横隔膜を解放する足首の使い方

細かい注意事項やフォームは実際に指導を受けないと理解ができないかと思いますが、勘が良い人であれば感覚的に呼吸が楽になることがわかるはずです。典型的なダメな例としては、「足がつる」という展開があります。表層筋の緊張を抜くための動きで表層筋を使ってしまうという問題外な身体感覚となります。中心軸に向かって手足・腕脚がめり込んでいるように見える人たち全般によく見られます。「手足が短い」という印象の人たちは、腕脚の胴体への接続に問題があることが多いようです。

この動きの練習は、呼吸の質を高めてくれます。そして、抗重力筋の機能をじゅうぶんに発揮するための下地をつくってくれます。

2020年10月5日月曜日

肩甲骨と骨盤の動きをよくする基本の動き。失敗する自分を受けいれ糧にして愚直に練習を繰り返すことで、成功体験が増えていきさらなる自信にもつながっていきます。

 本日もモデルは王丹先生。息を吐きながらひじを伸ばし、肩甲骨をひろげる動き。

息を吐きながらひじを伸ばし、肩甲骨をひろげる動き

片側のお尻を頭のほうへ引きあげ、反対側の脚を伸ばします。

左右の脚が反対に引っぱられる動き

どちらも単純な動きですが、きちんと身につけるのには年単位の愚直な練習の繰り返しが必要となります。

積み重ねを好む人たちと嫌う人たちとを比較してみるとすぐにわかりますが、埋めようがないほどに差がひらいてしまいます。差がひらくほどに、積み重ねを好む人たちはますます積み重ねが楽しくなり達人となっていき、嫌う人たちは「楽して結果を出せる方法を求めさすらうジプシー」と化していきます。

『誰もが認める達人』と『自称達人』は、その差は「見た目」に大きくあらわれます。その姿の違いは、珠玉と汚穢ほどにも違ってしまいます。

何が違うのかというと、主に幼少期の生活環境によってベースがつくられる『自己肯定感(自分の良いところも嫌なところもありのままに受け止め、尊重する感情)』です。自己肯定感は、生き方に大きく影響するとされています。才能を支える土台のようなものであり、この土台の上に才能が積み重なっていくことになります。

土台となる自己肯定感が低いと、ちょっとした失敗で自己否定を始めます。できる自分しか肯定できていない人は、できない自分には何の価値もないという考えに陥ります。本人はもちろんですが、周りの人たちも息苦しさを感じます。

自分で自分を認めることが苦手なのため、自分の価値を他人の評価をもとに判断します。過度な称賛を期待したり、叶わなかったときに傷つきます。

人は『なりたい自分』を目指して努力をします。そして、多くの場合、そうななれません。自己肯定感が低い人は「なれない自分」は「なりたい自分」になれないダメな状態という評価をし、こんな自分は自分ではないという状態に陥ります。自分を過信しすぎることが、自己評価を低くしているのです。自己肯定感が低いことで、「なれない自分」を受けいれることができないため、自分に満足するということができないのです。

失敗を恐れず何ごとにも前向きに挑戦することができるのは、素で自己肯定感が高いからです。どんな自分でも受けいれられるだけの圧倒的な自己肯定感ゆえに、何度大失敗しても、いちいち深く落ちこむことがありません。心をひらいて他者からのアドバイスを受けとることができますし、失敗を繰り返す自分を受けいれ、失敗を糧にしながら愚直に練習を繰り返すことで、成功体験が増えていき、さらなる自信にもつながっていきます。

2020年10月4日日曜日

呼吸エクササイズ時の手指のそろえ方について ∠(`・ω・´)ビシッ

 安部塾では、呼吸エクササイズ時(肩甲骨エクササイズを含む)の手指のそろえ方は伝統的な「挙手の敬礼」で用いられる『舞の手』のかたちにするように指導しております。本来は右手をあげますが、下図ではあえて左手をあげております。
∠(`・ω・´)ビシッ

呼吸エクササイズ時の理想的な手指のそろえ方=挙手の敬礼

蓮華合掌(てのひらをぴったりと合わせる合掌)の指のそろえ方(=舞の手)のまま、片腕を体側におろし、もう一方の腕の指先を眉尻に当てて、ひじを真横に張ります。これにより、胸と背中がひろがります。下位肋骨にてのひらを当てるやり方と合わせておこなうことで、肩甲骨の正しい位置をつかみやすくなります。

手指が反りすぎる指のかたち(踊りの手)や、手指が曲がって離れてしまうかたち(鬼の手)では、綺麗な敬礼はできません。それはすなわち、正しい呼吸エクササイズや肩甲骨の動きの改善ができないということを意味すると、私は考えております。

鬼の手

安部塾では、呼吸エクササイズは格調高く『舞の手』にて行うように指導しております。

敬礼とは、相手に敬意を表すこと(礼)です。相手に敬意を示す動作であり、下位の人が上位の人に対して敬礼をし、上位の人は「答礼」で応えます。同位の人同士も敬礼を交換します。自衛隊における挙手の敬礼は、「右手をあげ手のひらを左下方に向け、人さし指を帽のひさしの右斜め前部にあてて行う(自衛隊の礼式に関する訓令第10条)」となります。

陸上自衛隊の挙手の敬礼は、直立不動の状態(不動の姿勢)から、二の腕を水平にし、肘から先は指先まで一直線に伸ばした状態で帽子のつばの右端に向かって曲げます。親指を曲げないようにして、てのひらを受礼者に対して見せてはいけません。不動の姿勢から一挙動で素早く行わなくてはなりません。そしてその姿は、文句なしに美しいものです。

挙手の敬礼の起源には諸説ありますが、プレートアーマー(西洋甲冑=板金鎧)を装着した騎士が、自らの顔を見せるために顔の前のシールド(鎧戸)を手指でずり上げる動作が元であるという説が好きです。鉄兜の目の部分にも覆いがついており、主君の閲兵を受ける際には顔を見せる際、重い兜を脱ぐのではなく、舞の手をつくり指先で覆いを引きあげて主君に顔を見せていたのが始まりだとすると、絵になりますので。 

こんなイメージです →No need anodyne (2004.NOVEMBER)

敬礼は、相手に対し危害を加える意志がない(利き手を見せることで戦闘意志がない)ことを示すものであり、両手をあげたり、組んだりすることなどから起ったともされます。 1750年くらいより、通りかかる者に対して反対側の手をあげて帽子に触れていた習慣が、右手をあげる挙手の敬礼となったという説もあります。また、現代組織の挙手敬礼の直径の先祖は脱帽の動作を簡略化したものという説もあります。

脱帽時は挙手の敬礼をせず、「頭を正しく上体の方向に保ったまま、体の上部を約10度前に傾けて行う(自衛隊の礼式に関する訓令第10条)」(10度の敬礼)。または「頭を正しく上体の方向に保ったまま、体の上部を約45度前に傾けて行う(同)」(45度の敬礼)。
この時、背骨に沿ってまっすぐな棒が一本入っているように、背中を曲げてはいけない。10度の敬礼は、脱帽時の会釈に用いられる。45度の敬礼は、天皇陛下、国旗、隊員の棺に対して行うものである。……とされております。

挙手の敬礼ができない人の手指を見たら「鬼の手」となっているのがわかるかと思います。鬼の手のまま関節炎となり、固まっている場合も多いように感じます。

舞の手をつくることで、他者への敬意をあらわす素地ができると考えております。お辞儀の場合も舞の手を用いますし、相手に対して手を合わせる気持ちがあれば自然と舞の手になるものだと思うのです。逆に、舞の手を心がけることで、自然と身体全体の動きも良くなっていくように感じます。手の動きは心の動きとつながっておりますゆえ。

運が悪い人は、舞の手を意識したエクササイズに励んでみるといいかもしれません。

2020年10月3日土曜日

お腹を引き締める基本の動きとは? 息を呑むほどに美しい動きをつくる呼吸とは?

私たちがお腹を引き締める動きとして、日々修練しているのが下図。

バックエクステンション・プローン

この動き、ちゃんとできるようになるのには最低でも数年を要します。形だけ真似るのは簡単なので「もう学ぶことはない」と盛大に勘違いしてしまいやすいのですが、お腹を使ってこの動きを維持することができるようになるのは困難を極めるのではないかと思います。

この画像を見て、「呼吸が逆! 間違っている!」と断じる方も多いかと思います。吸って反るというやり方は可動域をひろげる目的であればそれなりに正解かもしれませんが、お腹を引き締めるという目的であれば最適解ではなくなります。これは、手を床について上体反らしを行う場合も同様で、私たちは「吐きながら反る」ことを基本としており、「吸いながら反る」は応用と考えております。

中国拳法某流派の考え方に、下図があります。

呼吸と動作のイメージ

この動きを練りあげると強くなります。そしてその動きは、息を呑むほどに美しくなります。手足をバタバタさせる動きを何十年やったところで弱くなる一方ですし、動きはきたなくなるばかりです。

横隔膜の意識が重要になります。

横隔膜と呼吸

お腹が締まらない人は、総じて吐けていません。吸ったまま固まっている=横隔膜が固まっているということになります。それができたうえで下図を見ると「古代中国人すげえ」ってなるかもしれません。

呼吸
日本の修験道にも同様の秘法があるそうですが、多くの場合トラップ(罠)が仕掛けてあり、簡単には教えてもらえない仕組みとなっているようです。正式な伝授を受けた方しか真実は知らないかと思います。

中心軸鍛錬コアプログラムでは、現代機能解剖学に基づいて解説しております。

2020年10月2日金曜日

適正な枕と呼吸について

 安部塾では、枕を重要視しております。呼吸への影響が大きいためです。枕なし、適正な枕、高すぎる枕について見てみましょう(モデル:South field)。


腰椎と骨盤の中間位・腰椎の平坦化の練習時、体調が悪い人ほど枕の重要性が増します。身体能力が高い人は必要ない場合もありますが、使ったほうが呼吸が深くなります。

私たちが呼吸をするとき、下図のようなベクトル(大きさと向きをもつ量)が生じます。
呼吸のベクトル

適正な枕は、この動きをなめらかにしてくれます。そして、呼吸が楽だということは、下図の動きが自然に生じることを意味します。

呼吸と身体の動き

基本的な考え方として、吸ったまま固まっている人は「吐いた姿勢で吸う練習」を、吐いたまま固まっている人は「吸った姿勢で吐く練習」をすることになります。言葉にすると簡単そうですが、奥が深いので実際に指導を受けることをお奨めいたします。すでに姿勢が崩壊し、呼吸が乱れ、動きの制御ができていない場合、判断のほとんどが真逆になるからです。

呼吸がおかしい人は、「努力もしたくないし責任も取りたくないが、一発逆転で変身し他人を見下したい」と考えるようになるそうです。


①努力することなく、それまでの人生をリセットして、まったく違う本来の素晴らしい自分になれるのではないかという期待をしてしまう。

②「あなたは大丈夫」とか「そのままでいい」と肯定されれば、より自信を取り戻す。

③「他の人は気づいていない」という優越感を与えたり、 自分では平凡な人生だったり特別な才能がないと思っていても、自身の人生や存在に対して意味づけを与える

……というような、結果的に最悪な展開になる考え方をし、行動をしてしまうことになりがちなようです。



 少し観察してみればすぐにわかると思いますが、「努力もしたくないし責任も取りたくないが、一発逆転で変身し他人を見下したい」という人たち、呼吸も姿勢も動きもしちゃがちゃです。「自称~」を繰り返しますが、実情はまったくともなわないという展開となります。



「弱者は自らのミスでガケから落ちそうになった時、助けようと最後まで腕を差し伸べた人を一番、呪う」

施しがなくなったり、援助がなくなると救世主を怨む

自らの救世主を討ち、別の救世主を探す

……恐ろしいことです。


話を戻して、呼吸の改善の基本となる「腰椎と骨盤の中間位」「腰椎の平坦化」に注力すると、考え方も同時に改善する傾向があるようです。加えて、姿勢と動きを改善する中心軸鍛錬をおすすめいたします。明日明後日、下関と大牟田で指導予定です。

10月3日 下関集中講座

10月4日 機能運動学大牟田サークル



2020年10月1日木曜日

呼吸と肩の動きについて。肩が凝る人は呼吸が逆になっているかもしれません。

 呼吸と肩の動きの画像をつくりました(モデル:王丹先生)。首、肩(腕の付け根)、肩甲骨まわりの凝りにや不調に悩まされている人は、呼吸と動きが同期していないかもしれません。下手すると、逆になっているかもしれません。安部塾中心軸鍛錬の基本動作は以下の通りです。

腕の突き出し

肩のあげさげ

胸をひらく

詳細版は、安部塾オンライン講座(有料)にアップする予定です。