2020年10月12日月曜日

関節を解放し、脊柱を伸ばし、背中と胸をひろげる。

昨日は、飯塚ワークショップでした。内容の一部を、AkiさんとYuukiさんの写真で紹介いたします。

下位肋骨を締めながら胸をひらく

腰とお腹をゆるめて横隔膜を解放する

胸をゆるめて首を解放する

胸をひらく(チェストオープナー)

どの動きも基本中の基本で、はたから見ているだけでは何をやっているのかまるでわからないと思います。しかし、きちんとやれた後の改善効果は気持ちがよいので、参加された方々は、休憩時間も練習されてありました。「わかるひとにはわかる」内容であり、簡単ではありません。簡単でないからこそ価値があり、毎日の地道な練習の積み重ねと基礎の積みあげがもたらしてくれる果報(よい運を授かってしあわせなこと)があるのだと思います。

人は、安易に楽な道を知ってしまうと「甘え」がでてきてしまうようになることがあります。「アディクション=嗜癖(しへき)」といいます。ある物質や一定の行為にひどくのめりこみ、日常生活に害があるとわかっていながら、自分ではコントロールができない、そうせざるを得ない不健康な習慣へ耽溺することです。特定の行動過程に執着し、その行動を抑えがたい欲求や衝動があり、有害事象が起きてもその行動をやめません。

意志薄弱、依存的、未熟性、逃避的、自信欠乏、情緒不安定、自己中心的、顕示的……な人は、行動嗜癖(衝動制御障害)に溺れやすいそうです。

私は「エクササイズは歯磨きのように当たり前にやるほうがいい」と考えております。やった感のある運動に耽溺するのは行動嗜癖だと思います。その代償はとてつもなく大きく、果報はありません。

歯磨きのブラッシング圧が強いと、歯の表面や歯肉にダメージを与えてしまい、症状を悪化させてしまう可能性があります。


同様に、運動の圧が強すぎると、身体にダメージを与えてしまいがちです。私が、「やってる気がしない」という基本運動を推奨し、「呼吸の力で動いてください」と力説している理由です。

10月16・17・18日(金・土・日)の東京集中講座で、詳しく解説いたします。