私たちがお腹を引き締める動きとして、日々修練しているのが下図。
バックエクステンション・プローン |
この動き、ちゃんとできるようになるのには最低でも数年を要します。形だけ真似るのは簡単なので「もう学ぶことはない」と盛大に勘違いしてしまいやすいのですが、お腹を使ってこの動きを維持することができるようになるのは困難を極めるのではないかと思います。
この画像を見て、「呼吸が逆! 間違っている!」と断じる方も多いかと思います。吸って反るというやり方は可動域をひろげる目的であればそれなりに正解かもしれませんが、お腹を引き締めるという目的であれば最適解ではなくなります。これは、手を床について上体反らしを行う場合も同様で、私たちは「吐きながら反る」ことを基本としており、「吸いながら反る」は応用と考えております。
中国拳法某流派の考え方に、下図があります。
呼吸と動作のイメージ |
この動きを練りあげると強くなります。そしてその動きは、息を呑むほどに美しくなります。手足をバタバタさせる動きを何十年やったところで弱くなる一方ですし、動きはきたなくなるばかりです。
横隔膜の意識が重要になります。
横隔膜と呼吸 |
お腹が締まらない人は、総じて吐けていません。吸ったまま固まっている=横隔膜が固まっているということになります。それができたうえで下図を見ると「古代中国人すげえ」ってなるかもしれません。
呼吸 |
中心軸鍛錬コアプログラムでは、現代機能解剖学に基づいて解説しております。