呼吸と横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群 |
12月の各地のワークショップのテーマは『呼吸(breathing)』です。
呼吸と骨盤底は、お互いに対称的に機能するように設計されています。肋骨の下部には横隔膜と呼ばれる筋肉があります。これはドーム屋根のように腹部の上部全体を横切っています。息を吸うと、この筋肉が腹部の方に下降して圧力がかかります。これにより、腹部、肋骨、背中、骨盤底が拡張してこの圧力を吸収します。つまり、息を吸うと、肛門・膣にわずかな下向きの圧力または伸びを感じることになります。これを横隔膜呼吸と呼びます。
しかし、この呼吸の調整がうまくいっていない人がいます。鏡の前に立って、息を吸っている自分の姿を観察してみましょう。
胸は上下しましたか?
お腹は膨らみましたか?
腹は引っ込みましたか?
息を吸うときに、空気を肺の底まで送り込むのではなく、お腹・背中・肋骨・股間を広げて吸い込む人がいます。これは、骨盤底が吸気時に本来あるべき「ストレッチ」をまったく得られていないことを意味します。骨盤底の 18 個の筋肉すべてが適切な長さの緊張比を維持し、緊張しすぎたり短くなりすぎないようにする必要があります。
骨盤底が過度に緊張したり短縮したりすると、筋肉が可動域全体を動かせないために、痛み、漏れ、衰弱、脱出などの症状を引き起こす可能性があります。
息を吐くときは、その逆のことが起きます。横隔膜は肋骨に向かって上昇し、腹部/肋骨が引き込まれ、骨盤底が上昇します(わずかに収縮します)。この収縮は、笑ったり、咳をしたり、くしゃみをしたり、ジャンプしたりするときに増加する圧力に「対抗」するのに役立ちます。
まとめると、息を吸ったときは横隔膜が収縮して下方に移動し、腹腔内圧が上昇して骨盤底筋が下方に偏心的に伸びます(または伸張します)。息を吐いたときは、横隔膜が弛緩して上方に反り返り、骨盤底筋もこれを反映して上方に反り返ります。この協調運動は、体幹の安定性を維持し、骨盤内臓器を支え、骨盤筋が最適に機能するために不可欠です。
姿勢は、横隔膜と骨盤底の適切な機能を促進する上で大きな役割を果たします。胸郭が骨盤の上に積み重なり、その逆もそうであることを確認することが、骨盤底の動きを最適化する鍵となります。
12月のワークショップの内容は以下の通りです。
①横隔膜呼吸
②腹式呼吸
③胸式呼吸
④腹式呼吸と胸式呼吸
⑤呼吸と肩甲骨
⑥呼吸ストレッチ
⑦呼吸と脊柱の屈曲・伸展/側屈
⑧呼吸とスクワット
⑨呼吸と腕立て伏せ
☆飯塚ヨガワークショップ
12月6日(金)→ 詳細
☆下関ワークショップ
12月7日(土)→ 詳細
☆機能運動学大牟田サークル
12月8日(日) → 詳細
☆東京ワークショップ
12月13・14・15(金・土・日)→ 詳細
☆京都ワークショップ
12月19日(木)→ 詳細
☆名古屋ワークショップ
12月20日(金)→ 詳細
☆神戸ワークショップ
12月21日(土)→ 詳細
☆新宮校ワークショップ(休日)
12月22日(日)→ 詳細
☆新宮校ワークショップ(平日)
12月23日(月) → 詳細