甩手(すわいしょう)の右まわし(時計回り)・左まわし(反時計回り)において、
右旋 → 陽気を上から下に押し下げる
左旋 → 陰気を下から上に引き上げる
と、いう口伝があります。
それぞれが手指、足趾、眼、腹腔内でつながり全身を巡る一本の輪として気血を循環させる、十二の経絡の法則性を見てみましょう。陰陽の経脈は手指・足趾で交会し(つながり)、陰経同士は腹で、陽経同士は眼で交会します。
経絡の法則性:出入 |
腹 → 手の太陰 肺経 → 手 → 手の陽明 大腸経 → 眼 → 足の陽明 胃経 → 足 → 足の太陰 脾経 → 腹 → 手の少陰 心経 → 手 → 手の太陽 小腸経 → 眼 → 足の太陽 膀胱経 → 足 → 足の少陰 腎経 → 腹 手の厥陰 心包経 → 手 → 手の少陽 三焦経 → 眼 → 足の少陽 胆経 → 足 → 足の厥陰 肝経 → 腹 → 手の太陰 肺経に戻る
陰経は沈下しやすい陰気を上へと引き上げ、陽経は上昇しやすい陽気を下へ押し下げます。陰陽の性質についてみてみましょう。
陰 ↔ 陽
吸気(吸う)は陰 ↔ 呼気(吐く)は陽
右は陰 ↔ 左は陽
補は陰 ↔ 瀉は陽
「あれ?」と感じる人も多いかと思います。「呼気は出すことなので陽、吸気は入れることなので陰」と言われても、イメージ的には息を吸う方が陽に感じてしまう人が多いようです。「吐きづらいときは陽が不足していて、吸いづらいときには陰が不足している」という表現であれば、わかりやすいかもしれません。
現代生理学・解剖学的には迷信と思えてしまいますが、運動時に陰陽のバランスをとると体調がグングンよくなっていきます。
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