お腹を凹ませたいときに思いつきがちなのが上体起こし系の腹筋運動ですが、結果は出にくいと思います。お腹が凸っている理由の多くは内臓のはみ出しであり、身体の前側がつぶれているか、下腹が抜けて腰が反り過ぎているか、そんなところです。特徴として、あごを引くことができません。あごを引こうとするとうつむいた状態になっていまい、目線が下がってしまいます。つまり、改善されません。
うつぶせで首の後ろを長く伸ばす |
これに対し、上図のようにコアを使ってお腹を平らにしながら首の後ろ側を長く伸ばすと脊柱が長くなるので結果を出せます。
うつぶせのバックエクステンション |
さらに首の後ろを長く伸ばしながら脊柱を長くして、肩甲骨をお尻のほうへ下げ、脇腹を引き締め下腹を平らにしながら反ることで、あごが引ける身体に変わっていきます。首の後ろ側の緊張が強すぎる場合は、二重あごになるくらいのイメージで首の後ろ側を伸ばします。
お腹が平らになるにつれ、立ち姿が魅力的になっていきます。とはいえ、自らのお腹が平らからほど遠いうちは、その魅力がいまいちよくわからないようです。感じ方や認知は自らの身体性に大きな影響を受けます。うつぶせのバックエクステンションは、物の見え方を変えてくれるので、努力の方向性を合理的なベクトルに変えてくれるかもしれません。