内腹斜筋 |
■内腹斜筋
起始:胸腰筋膜、腸骨稜、外側鼡径靭帯
停止:第10~12肋骨の内側面、腹筋膜
内腹斜筋は腹横筋の表層で、外腹斜筋の深層、腹直筋の外側に位置しています。内腹斜筋は厚くて強力な主動筋です。筋繊維は白線から腸骨に向けて下方に、そして胸腰筋膜に向けて後方に走行します。
内腹斜筋は外腹斜筋や腹横筋と共に、腹部臓器を圧迫し保護します。これらの筋は強制呼気時に活発になります。左右の内腹斜筋と外腹斜筋が共に収縮したとき、体幹は腰から屈曲します。右の内腹斜筋は左の外腹斜筋と協力して、体幹を右に回旋させます。左の内腹斜筋は右の外腹斜筋と共に、体幹を左に回旋させます。これらの強力な体幹回旋筋による運動時には、深層の横突棘筋群によって脊柱のアライメントが維持されます。内腹斜筋と外腹斜筋は、斧を振る動作、オーバースローでの投球動作、片手での押し動作のような強い回旋と屈曲動作に関与します。
※参考文献「ヴィジュアル機能解剖学 南江堂」
側腹部を構成する筋肉の一つで,全体を外腹斜筋におおわれている。腰腱膜,腸骨稜,鼠径靭帯から起り,内上方に向って腹直筋鞘に入る。内腹斜筋の走行は外腹斜筋に直交するような方向であるため,上体を回す場合は外腹斜筋の拮抗筋として働くことになる。
※出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
外腹斜筋が腹部全体を覆うようにしてついているのに対し、内腹斜筋は脇腹に巻きつくようについています。脇腹を引き締めるコルセットのような機能があります。臓器の位置が矯正され保護されるので、下腹ポッコリの解消につながります。
1月の各地のワークショップで、お腹の使い方について解説いたします。