2019年7月12日金曜日

間違えて学習した動きを、正しい動きに戻す難しさ。

相互フォローの方が、「間違った成功体験を積み上げるとそのパターンで覚える。そうなると元々思い込みが激しい気質があるので修正が不可能に近いレベルになります」という内容のツイートをされてあった。

動きがおかしい人の修正も、同じ理由で難しい。

考え方の修正が困難を極めるのと同様に、動きの修正もなかなかうまくいかない。

間違った成功体験を積み上げてしまい、そのパターンで覚えているからだ。

易経 陰の巻―結果が出ないときはどうしたらいい?

修正に必要なのは、『徹底的に人に学び、従うこと』ことだ。

易経の坤為地~大地に学ぶ智慧。

素直になることの大切さ。

陰の力の行き着くところ~『牝馬』。

苦難に学ぶことが基本となると思う。


身体操作の指導を生業にしている人は、こんなことを感じていると思う。

「動作の修正ができない人は、素直になろうとしない」

指示を守らず、反論ばかりして、全体の流れを断ち切る。

自分だけができないと、練習をやめてしまう。


陰の力が足りないのだ。


というよりも、陰の力があれば、指導者につく必要はない。

観る力が高いので、一瞥しただけで正確に動きを真似ることができる。

感覚も鋭く、判断を誤らない。

徹底的に人に学び、従うことができる子供が大きくなると、そんな大人になる。


動きの修正が難しいのは、陰の力を育てることをしないからだと思う。

坤為地を理解しないと、抜け出すのは難しい。


おかしな動きしかできないときの判断は、だいたい間違う。

間違った制御をしている脳が思いつくことは、やはり間違うことが多い。

「脳機能」で検索すれば、それがよくわかると思う。

動きを制御するのも、正しく思考するのも、機能としては同じなのだ。


来週くらいから、易経の勉強会的なことをやろうと考えている。