安部塾の上体反らし(うつぶせ)では、腰を反らさないように意識します。
その鍵は、内側ハムストリング筋(半膜様筋・半腱様筋)です。
うつぶせになって、脊柱と骨盤を中立に保ちます。
両脚を、骨盤の幅より少し広めにひらきます。
つま先は真後ろか、やや外側に向けます。
脚の付け根を内旋させて、ふともも裏内側を意識します。
まず、吸う息で胸をひらきます(第1~4肋骨を前上方にふくらませます)。
このとき、肩甲骨がVポジションになって、骨盤の方へ下がります(下制)。
腹筋群を引き上げて、床からおへそが離れる感じにします。
頭頂と坐骨が引き合うようにしてから、頭頂から足先を遠ざけます。
息を吐きながら上体を起こします。
内側ハムストリング筋(半膜様筋・半腱様筋)を使って、脚の付け根をひらきます。
脚の付け根をひらくことで、腰が反るのを抑えることができます。
体感的には、『ふわり』と上体が浮き上がります。
もも裏内側を使った上体反らし |
内側ハムストリングスを使うと骨盤が後傾し、腰椎が屈曲=後弯します。
股関節は相対的に伸展位となり、脚の付け根がひらくのです。
もも裏の筋肉 |
■半膜様筋
・起始 坐骨結節
・停止 脛骨内側顆・大腿骨外側顆
・作用 股関節を伸展・内旋 膝関節を屈曲・内旋
■半腱様筋
・起始 坐骨結節内側面
・停止 鵞足となり脛骨粗面内側
・作用 股関節を伸展・内旋 膝関節を屈曲・内旋
■大腿二頭筋
・起始 長頭:坐骨結節後面 短頭:大腿骨粗面外側唇下方2/1
・腓骨頭及び下腿筋膜
・作用 股関節を伸展・外旋 膝関節を屈曲
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