2015年3月19日木曜日

肩こりの人の声が不快な理由は、肩甲舌骨筋が固まっているからかもしれませんよ~

舌骨と肩甲骨との間を中間腱をはさみつつ上腹・下腹に分かれ、下側に弓なりになっている筋肉があります。

胸鎖乳突筋と斜角筋群(前・中・後斜角筋)を通っている肩甲舌骨筋です。

肩こりもちで、不快な声を発している人は、固まっていることが多いです。

過緊張性の発声・のどを詰めた発声なので、不快な音波が出てしまいます。


首を動かしたとき、飲み込むときや大きな声を出すときに肩が痛い人も、肩甲舌骨筋が固まっているかもしれません。

肩甲舌骨筋

■肩甲舌骨筋

・起始 肩甲骨上縁下腹~烏口突起内側

・停止 舌骨体

・作用 舌骨を後下方に引く。頸部筋膜を張る。内頚静脈の膨張。

肩甲舌骨筋
胸鎖乳突筋が固まると、鎖骨と肩甲骨が固まります。

結果、肩甲骨と舌骨の間が固まります。

胸鎖乳突筋が固まる連鎖で肩甲舌骨筋が固まるという流れです。

これ、声だけの問題にとどまりません。

胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋は側頭骨につながっています。

側頭骨は顎関節につながっているので、そしゃく筋と筋肉連鎖します。

噛み締め・喰いしばり、食いしばり・歯ぎしりなどが起きます。

顎関節症なんかもね。

そしゃく筋
さらに連鎖して斜角筋も固まって、深い呼吸ができなくなって詰みます。

斜角筋
そんなわけで、胸鎖乳突筋を伸ばしてみましょう。

胸鎖乳突筋ストレッチング

これで、詰まずに済むはずです♪

声の質が良くなって快適になっていたら効いてます。

口も開きやすくなっているはずです。

なにより、首が解放されて気持ちがいいのではないかと。


肩甲舌骨筋を直接ゆるめるのは、解剖学を極めないと無理だと思います。

胸鎖乳突筋解放からの筋肉連鎖でゆるめるのが安全だと考えています。