後頭下筋群 |
私たちが何かを見るとき、眼だけを動かして見るということはほとんどありません。見るという行為に伴って首(頸部)の運動も同時に起きます。
頚部の運動を伴わないように見える場合も、眼球運動によって、いわゆる後頭下筋群(後頭部と第1~2頸椎間にある小後頭直筋・大後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋)が収縮します。後頭下筋群が過緊張状態に陥ると頸椎の動きが阻害され、全身の動きが悪くなります。上部頸椎部の動きが悪くなると、脊柱の他の部位を使って代償しようとします。下部頸椎にかかる負荷が増大し、波及的にあちこちの動きが悪くなっていくのです。
視機能向上のビジョントレーニングについては、Personal Glasses Eyex(東京都銀座/福岡県天神)で相談に乗ってくれるかと思います。
視機能向上のビジョントレーニング |
安部塾では、リーチング(手さし=手伸ばし行動)を重視しています。リーチングの出現は、生後4~5ヶ月ごろとされていて、仰向け姿勢で寝ている状態、目の前に興味のありそうなものを出したときに、それを見ながら手を伸ばして触れたり掴んだりする行動をとります。ぼんやりしていた視界がクリアになってきて、自分の思うように体を動かせるようになりつつあることのあらわれだと考えています。
生後2~3か月の「ハンドリガード(手をみつめる)」、生後5か月のリーチング、両手掴み、もちかえなどを、大人になってからやり直してみると、驚くほど脊柱の動きが良くなります。
10月のワークショップで解説します。