トリガーポイントの触知 |
「手技療法とオステオパシーにおけるトリガーポイントと筋肉連鎖(GAIABOOKS)33~34Pより
体の特定部位に痛みがある場合には、神経根性疼痛、関連痛症候群、偽性の神経根性疼痛、筋筋膜のトリガーポイント、テンダーポイント、内臓体性反射といった多くの症状の発現が考えられる。
神経根性疼痛
●痛みの領域はその分節支配を受けている領域である。
●支配を受けている領域における感受性異常
●時にはその分節支配を受けている筋肉の力が低下し、萎縮にまで至る。
●腱反射が低下。
関連痛症候群
神経根によるものではなく、投射された痛み。たとえばヘッド氏帯。
偽性の神経根性疼痛
末梢神経の興奮によって皮膚の特定の領域に放散する痛み。例えば腰筋の拘縮による大腿神経痛。
テンダーポイント
運動器の特定の部位である圧痛があるポイント(凝り)をいう。テンダーポイントは運動器の過緊張や伸張、ストレス状態から発生すると思われる。患者が痛みを訴える領域にテンダーポイントが必ずしもあるわけではない。このポイントは診断の目安となり、治療効果の指標としても役立つ。
内臓体性反射
内臓の体性反射障害が脊髄後角に求心性インパルスを送り、そこで求心性インパルスは介在ニューロンと接触する。それから運動繊維と交感繊維が筋肉、皮膚、血管へこの刺激を伝える。
こういった異常な刺激は皮膚の過敏症、血管収縮や発汗の増加につながりかねない。同時にその分節から運動神経支配を受ける筋肉の筋緊張が亢進することがある。
この内臓体性反射はたいてい内臓にはっきりとした症状が現れる以前からある。皮膚の変化や発汗の変化、脊柱起立筋の筋緊張亢進は診断上たいへん重要なものだ。これらの病変が慢性になると組織が一変する。皮膚が「乾いてざらつき」、筋肉が繊維化する。
臓器の病変の程度いかんによってこういった症状が明白となる。
原因が内臓体性反射である場合、通常いくつもの分節に可動域制限が見られる。
トリガーポイント
トリガーポイントとは筋肉組織内で触知できる塊で圧痛がある。どの人でもその痛みは局所的で、痛みが放散する領域は予見できる。トリガーポイントは脊柱分節のように筋肉組織内の「促通された」領域である。つまりサブリミナル刺激の影響を受けることが多い。
通常トリガーポイントは当該筋肉の硬化している繊維内に存在するほとんどが筋肉の停止部付近にある。当該繊維をギターの弦のように指で爪弾くことができる。
無症状のトリガーポイントや潜在性のトリガーポイントが、活動性のトリガーポイントの痛みが拡散される方向にある筋部位に発生する現象も見られる。雪だるま式に痛みを伴った症候群が現れるのはこのためかもしれない。
ローレンス・ジョーンズのいうテンダーポイントとは、非活動性のトリガーポイントに他ならない。
視野の狭窄、呼吸障害、運動障害、感覚障害を伴った多くのヒステリーは、トリガーポイントから流れるインパルスが起因かもしれない。ヒステリー症状のある人がトリガーポイントを持っている人が多いのは事実である。
引用ここまで
臓器の障害は、直接の筋膜の動きからくる歪みと、内臓体性反射による歪みから現れてきます。臓器は容器である運動器に順応し、同じように、運動器という構造の歪みが臓器の位置や機能に影響を与えます(機能が構造に順応)。
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