鍛錬 |
実践者の体型を美しく変化させている「安部塾コアプログラム」ですが、今後は『中心軸鍛錬』という呼び名にいたします。現在配布しているコアプログラム誘導次第を、さらに一般向けに改善して『中心軸鍛錬誘導次第』を書こうと考えております。刀匠が玉鋼を鍛えて刀剣を錬成するように、地味で地道な鍛錬をやっていきます。
イラストによる解説資料製作を考えていましたが、予定を変更して写真による解説資料をつくりたいと思います。20・21日の新宮校集中講座のときに、実技写真撮影を予定しております。
誘導次第と合わせて動画を観ると、少しだけ感覚はわかるかもしれません。
簡単そうに見えますが、やると難しいです。腰椎の安定化及び股関節と肩関節を反復的に動かす運動(ロッキング) pic.twitter.com/p2WYXGWyPQ
— 安部吉孝🐍大蛇(Orochi )🐉 (@yocchan19681) September 16, 2020
最速降下曲線を視覚化した興味深い実験。
— いっちー@バーチャル精神科医 (@ichiipsy) September 15, 2020
最短の道をいくことがつねに最速とは限らないという、面白い実験だと思う。 pic.twitter.com/EnKYmO10UY
これ、わかりやすいですよね。
最速降下曲線(さいそくこうかきょくせん 英: Brachistochrone curve)は、任意の2点間を結ぶ全ての曲線のうちで、曲線上に軌道を束縛された物体に対して重力 (に代表される保存力) のみが作用する仮定の下、物体が速度0でポテンシャルが高い方の点を出発してからもう一方の点に達するまでの所要時間がもっとも短いような曲線である。
最短の道をいくことがつねに最速とは限らない |
スタート時、基本の反復練習による基礎固めに集中することで加速がつくため、後半の伸びが違います。鍛錬を欠かさないことが、結果的に最速につながるのです。
鍛冶のフリー素材・無料写真 |
金床(かなとこ)の上で金槌(かなづち)で鍛錬される玉鋼(たまはがね)が、美しい刀剣に錬成されていくイメージです。槌(つち)とは、物を打ち付けたり、潰したりする工具であり、鍛冶屋が金槌と金床で暮らしをより便利にする品物をつくることにより、快適な社会を創り出したととする説があります。
先生は槌となりて、玉鋼である生徒を叩きあげます。玉鋼とは、日本の古式製鉄法であるたたら製鉄の「鉧押し(けらおし)」によって直接製錬された鋼のうち、不純物の少ない白く輝く極上品をいいます。現代鋼と比較して有害不純物、特にリンと硫黄の含有量が非常に少ないため割れにくく、作刀の際の激しい折返し鍛錬にも耐えられる高い鍛接性をもちます。炭素量の調整と均一化、介在物の小型化と分散化を実現でき、優れた地鉄を持つ日本刀の製作が可能となります。
詳細はこちらで → 玉鋼
土製の炉に木炭と砂鉄を装入して鉄を作り出す「たたら製鉄」は、自宅での自主練習とイメージと重なります。玉鋼は「たたら製鉄」以外で生産することができません。どこにも「楽して一発逆転」のイメージはありません。ただただ地道にやるべきことを繰り返すだけです。そうしてつくられた肉体は研ぎ澄まされた輝きを身にまといます。インスタントな身体づくりでは、研ぎ澄まされた身体をつくることなどできはしません。
鉄は熱して赤めると急速に酸化が進むために、表面に形成された酸化膜によって鍛接ができない状態となります。通常はフラックスを用いますが、玉鋼の場合は、鍛錬する際に搾り出される鉄滓(てっさい)が鍛接面を洗い流す作用をもつため、酸化膜が鍛打によって簡単に剥がれ落ちます。
もうおわかりだと思いますが、「不純物」とは「楽して一発逆転」という願いそのものです。まずは「楽して」という不純な動機を一掃することです。
刀剣 |
衣装は鞘(さや)みたいなものです。刀身そのものの美しさが大切だと思います。