長内転筋(緑) |
起始は、恥骨の前面〜恥骨結合(恥骨結節の下方)。
停止は、大腿骨後面粗線内側唇の中部1/3。
※恥骨結合から大腿骨の内側後方に扇状に付着。
作用は、股関節の内転と屈曲(または伸展)。
※60°未満までは屈曲に作用し、60°以上になると伸展に作用する。
→股関節の屈曲の角度によって、役割が変化する(起始・停止の位置関係上)。
また、股関節外転位での内旋作用がある(ふとももを軸とする)。
長内転筋の伸展作用と屈曲作用 |
7日の講座でもサラッと解説したが、長内転筋は超重要な筋肉。
足の付け根の不調の原因として、この筋肉の機能低下があげられることが多い。
股関節が伸展しない=脚が後方にあがらないのは、内転筋の機能崩壊が原因かもしれない。
脚の付け根の痛みも。
よく、恥骨が下方向に落ちた、骨盤前傾・腰椎前彎・出っ尻姿勢の女子を見かける。
脚を組んで座ったり、クロスさせて立ったりしている。
長内転筋が短縮硬化してしまうため、恥骨が落ちる。
恥骨が落ちてしまうほどに機能低下した長内転筋に、身体を支える性能は期待できない。
恥骨筋とのカラミが理解できると、身体の動きが格段に良くなる。
文字通り、世界が変わる。
8日の薬院校集中講座は、そんな話をしたい。