2017年4月7日金曜日

恥骨と大腿骨後面内側後方を結ぶ筋肉が、世界を変える。恥骨が落ちた出尻反り腰の女性は特に。

8日(土)の薬院校集中講座予習用記事(7日の講座の復習用記事)。

長内転筋(緑)
■長内転筋

起始は、恥骨の前面〜恥骨結合(恥骨結節の下方)。
停止は、大腿骨後面粗線内側唇の中部1/3。
※恥骨結合から大腿骨の内側後方に扇状に付着。

作用は、股関節の内転と屈曲(または伸展)。
※60°未満までは屈曲に作用し、60°以上になると伸展に作用する。
→股関節の屈曲の角度によって、役割が変化する(起始・停止の位置関係上)。
また、股関節外転位での内旋作用がある(ふとももを軸とする)。

長内転筋の伸展作用と屈曲作用

7日の講座でもサラッと解説したが、長内転筋は超重要な筋肉。

足の付け根の不調の原因として、この筋肉の機能低下があげられることが多い。

股関節が伸展しない=脚が後方にあがらないのは、内転筋の機能崩壊が原因かもしれない。

脚の付け根の痛みも。


よく、恥骨が下方向に落ちた、骨盤前傾・腰椎前彎・出っ尻姿勢の女子を見かける。

脚を組んで座ったり、クロスさせて立ったりしている。

長内転筋が短縮硬化してしまうため、恥骨が落ちる。

恥骨が落ちてしまうほどに機能低下した長内転筋に、身体を支える性能は期待できない。


恥骨筋とのカラミが理解できると、身体の動きが格段に良くなる。

文字通り、世界が変わる。


8日の薬院校集中講座は、そんな話をしたい。