今週の塾生講座で、詳しく説明させていただいました。
支持基底面 |
■支持基底面(base of support)
体重や重力により圧を感じることができる身体表面
両脚で立っている場合は、両足の裏とその間にできる底面のことです。
片脚で立っている場合は、片足の裏とその間にできる底面のことです
よつんばいなら4足(手のひらと足の裏)とその間にできる底面ですね。
支持基底面が広いと、姿勢が安定します。
もうひとつ大切なのが『重心』です。
力学において、空間的広がりをもって質量が分布するような系において、その質量に対して他の物体から働く万有引力の合力の作用点。
支持基底面と重心 |
安部塾で言う良い姿勢とは、支持基底面と重心の操作が正確で安定している姿勢です。
動作時に、自分の支持基底面と重心線がどうなっているのかを自覚できること。
そして、自分の支持基底面と重心を精密に操作できること。
ちゃんとできていれば姿勢が安定し、あらゆる動作が楽にできます。
とある先生の研究によると、人間関係と支持基底面と重心には深い関係があるそうです。
支持基底面と重心が操作できている人は、精神的に安定しています。
バランスがとれた考え方(中庸・中道な認知)ができます。
他者と対等な関係を築けるし、自分と他人の課題の分離もできています。
結果、良好な人間関係を構築できます。
これに対し、支持基底面と重心が操作できていない人は、精神的に不安定です。
アンバランスな考え方しかできません(認知が歪みます)。
他者と依存的・支配的な関係を築いてしまうし、自分と他人の課題の分離ができません。
結果、良好な人間関係の構築ができません。
人間関係が崩壊している姿勢改善指導者なんてありえない‼
そういうことです(笑)。
足圧分布と態度の研究とか読んでみると面白いですよ。
姿勢が良い人は、人間関係も良好です。
足の裏が綺麗な人は、人間関係も綺麗です。
面白いですよね。
理由はおそらく、自分の支持基底面と重心操作に集中すると、他人を操作しなくていいからです。
他人を操作していない状態=良い人間関係を築けている状態ですから。
他人を操作する人がまわりにいないのが理想ですので、まずは本人がそうでないと。
これ、ほんとそうだと思います。
というわけで、来週も引き続き『支持基底面と重心操作』の解説をしますね。