2021年5月28日金曜日

悪癖をやめない限り、不要な緊張の発生は一生涯続きます。緊張をとってもらうという行為を一生涯受け続けるということになりかねません。

 

ボディワイズ

■ヘラーワーク(ジョゼフ・ヘラーによる機能的統合ボディワーク)

①手技で全身を再調整、慢性的な緊張とストレスからの解放。

②運動教育のプログラムを通し、座る、立つ、歩くなどの日常動作やスポーツの動きを、フィードバックしつつ再学習。

③対話を通して、肉体的緊張の要因となっている感情的なストレスを意識。

 人体構造は体の動きによって影響を受ける。重力が、筋肉・靱帯・神経・血液などの結合組織に影響を与える。筋肉と筋繊維を包んでいる筋膜に働きかける。柔軟な筋膜は全身の動きを円滑にする。運動不足や運動過剰、間違った動作パターンにより、筋膜の層が互いにくっついて凝り固まり、ストレス蓄積の原因になる。

 人体のバランスは重力と関係がある。垂直方向に真っ直ぐバランスのとれた体に対して、重力は協力的に働く。一方、バランスを崩した体は、重力の影響をストレスに感じる。重力に逆らわない自然な体は優雅に動くことができる。持久力と瞬発力が得られる。心のバランスもとれる。

 「あなたにまかせますから、治してください」という人には不向き。「緊張している」という感覚、「楽である」という感覚を身につけ、緊張を解き放つためのフィードバック手法を身につけ、個人の生活環境や特徴に合ったしなやかな心身を築いていくための訓練。

「意識的であれ、無意識的であれ、人は体を通して自己表現している」

 心理面での気づきを得ることによってはじめて、体の緊張から解放、感情のパターン自体も解放され、心身ともに自由な状態になることができる。


「楽であればどんな姿勢・動き方でもよい(ジョセフ・ヘラー)」 

 ボディワーカーがボディワークで緊張をとってあげても、本人が「なぜこの緊張が発生したのか?」を真剣に自分で考えないと、またすぐに緊張してしまいます。どこに緊張があったのかを深く理解し、その発生原因を自ら考える必要があるのです。そのとき表に現れている緊張を他者が取り除いても、それに隠されていた別の緊張が現れてくるだけです。悪癖をやめない限り、不要な緊張の発生は一生涯続きます。緊張をとってもらうという行為を一生涯受け続けるということになりかねません。

 初期は、機能解剖学的な正しい姿勢と動き方に導いていましたが、後に、本人にとっていちばん楽な姿勢・動き方に自ら気づいてもらうスタイルに変化しています。「緊張という感覚はどのようなものなのか?」ということに、自分で気づくことが大切なのです。