2021年5月30日日曜日

腰痛と腰腸肋筋の過剰緊張。体幹の側屈が有効な理由。

片側の腸肋筋が収縮すると、脊柱を側屈する。

■腸肋筋

起始:内側腸骨稜、胸腰筋膜、第3~12肋骨の後面

停止:第1~12肋骨の後面、頚椎4~7番の横突起

作用:脊柱の伸展(両側の活動)、脊柱の側屈(片側の活動)

 腸肋筋は脊柱起立筋群の一部です。最長筋と棘筋もまた脊柱起立筋群に含まれます。これらの筋肉群は仙骨、腸骨、頭蓋に付着し、深層の横突間筋群よりも広い安定性と動作を供給します。脊柱起立筋群と横突棘筋群は、共に重力に抗して脊柱を直立位に保持します。

 腸肋筋は3つの脊柱起立筋群の最も外側にあります。腸肋筋の分節は、仙骨と腸骨の後部から肋骨後部および腰椎と頚椎の横突起に向かって、ちょうど樹木の枝のように上部および外側に伸びています。この枝は脊柱の伸展と強い側屈運動に有利に働きます。さらに腰腸肋筋は強制呼気運動の際の肋骨の下制にも貢献しています。

※「ビジュアル機能解剖 南江堂」より引用

 コアのはたらきをしている腸腰肋筋は脊椎につかず、骨盤から肋骨にとんでいます。腹直筋と同じように使い過ぎに陥りやすい筋肉で、腰の反り過ぎ(過伸展)、骨盤の前傾の原因となることがあります。また、腸腰肋筋の使い過ぎは、多裂筋や脊椎分節筋のはたらきを妨げると考えられています。

 腰腸肋筋の過剰緊張は腰痛を感じることにつながります、慢性腰痛の人の腰腸肋筋に触れてみると過緊張状態に陥っていることが多いと思います。重労働や立ったまま・座ったまま動かない姿勢を長時間続けていると、腰腸肋筋が過剰緊張状態に陥りがちになります。悪化すると内臓やお腹側、下肢にも痛みを発することがあります(関連痛)。

腸肋筋を長く伸ばす

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