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| 腹横筋 |
■腹横筋
起始：第７～12肋骨の内側面
停止：腹筋膜
作用：腹部臓器の圧迫と支持、呼気運動の補助
腹横筋は腹筋群で最も深層にあります。この筋繊維は水平に走行し、脊柱から白線までの腰の周りを囲んでいます。腹横筋は動作を生じる作用がないという意味で独特な筋です。その作用がない代わりに腹腔内圧を上昇させるという機能によって、この筋は特徴づけられます。腹横筋は腹筋膜で内・外腹斜筋と交わります。腹筋膜とは強い結合組織の層であり、腹直筋の表面に位置し、前方は白線につながります。
腹横筋の収縮は、腹腔内の臓器や内容物を圧迫します。その結果、上昇する腹腔内圧は３つの役割を果たします。まず、強制呼気時に空気を吐き出すことを助けます。次に尿や便などの腹腔内容物の排出や、嘔吐時の胃内容物の排出を助けます。３つ目に、ヒトの動きにとって最も大切である腰椎の支持と保護を行ないます。この最後の機能から腹横筋は別名「解剖学的ウエイトベルト」と呼ばれます。強く機能的な腹横筋は、重い物を持ち上げる際に沿うん小予防のために身に着ける厚いベルトと同じ役割を果たします。
※参考文献「ヴィジュアル機能解剖学 南江堂」
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| 腹横筋と腹直筋 |
