特に、姿勢崩壊している人・体型崩壊している人は、その傾向が強いです。
なので、「痛くない範囲で、無理しないでやる」ように指導しています。
本人が思っている以上に体力が低下していると、それでも痛みが出ます。
姿勢改善や体型改善に失敗する人には特徴があります。
「いきなり効果を出そうとする(短期間で一気に結果を出そうとする)」
崩壊にかかった時間をガン無視して結果だけを出そうとすれば、壊れます。
体力は、時間とお金をかけてつくっていくものなのです。
うまい話はありません!
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それと、もうひとつ。
いつも書いていることですが、『感情の問題』があります。
感情の解放をせずに抑圧したままで筋肉をゆるめようとするとどうなるか?
痛みが出るか、以前より状態が悪くなります。
いろいろな説がありますが、僕が採用しているのは以下の考え方です。
僕たちの行動(姿勢や体型も含む)には、つながり=連鎖があります。
なので、いきなり行動や感情を変えようとしても、うまくいきません。
安部塾では、より上位にある身体反応を変えることで、思考を変化させます。
首・肩の力が抜け、胸や背中がすっきりしているのが大前提です。
もちろん、呼吸は楽々。
そうできてはじめて感情を解放して、行動を改善できると考えています。
安部塾では、身体反応を変化させる各種ボディワークを研究しています。
身体反応が変わるまで通ってもらえば、行動も変わってきますよ~
とはいえ、続けて通うこと自体が、高いハードルだったりするわけですが。
レッスン後に痛みが出るという身体反応もそう。
痛みを出すことで、通わないという行動を合理化することができますからね。
身体反応を変える際にありがちな、負の身体反応という壁です。
そんなあなたに、僕の好きなエリス先生の考え方を紹介します。
これやると、姿勢や体型どころか、人生全般が改善されます(当塾比w)
論理療法 より
人の悩みは出来事そのものではなく出来事の受け取り方によって生み出されるものであり、受け取り方を変えれば悩みはなくなるというのが基本的なスタンスである。
■ABC理論
A:Activating event(出来事)
B:Belief(信念、固定観念)
C:Consequence(結果)
出来事があって、結果があるのではなく、間にビリーフによる解釈があるという考え方である。とくに不合理な考えによる解釈をイラショナル・ビリーフと呼び、それを粉砕することを目的とする。
D:Dispute(論駁)
E:Effect(効果)
ABCのあとにの二つを加えて、ABCDE理論と呼ぶこともある。
■イラショナル・ビリーフ
Irrational Beliefは「非合理的な信念」と訳される。「失敗してはならない」「すべての人に愛されなければならない」「世の中は公正でなければならない」などという思いを持っていると、それらが満たされなかったときに悩むことになる。イラショナル・ビリーフは以下のような特徴がある。
・事実に基づいていない
・論理的必然性がない
・気持ちを惨めにさせる
・自己否定的・悲観的な内容である
イラショナル・ビリーフは願望(~ねばならない、~であって欲しい)と事実を混同することから起こっている。このような混同を論理的に否定し、ラショナル・ビリーフ(合理的信条)へと変えてゆくのが論理療法の役割である(「文章記述を書き換える」という表現をする)。ラショナルビリーフは
・事実に基づいている
・論理性がある
・人生を幸福にする
ラショナル・ビリーフの例は「失敗しないほうがいいが人間だから失敗することもある。失敗から学ぶべきである」「人に愛される・愛されないとは関係なしに具体的になにかをするべきである。その結果人が愛してくれればありがたいし、愛されなくとももともとである」などである。
端的に言ってしまえば、「~ねばらならない(must)」ではなく、よりマイルドであると言われる「~であるにこしたことはない(should)」という文章記述の書き換えである。
引用ココマデ
wikiの補足ですが、
『自己肯定的・楽観的な内容である』
というラショナル・ビリーフも、大切だと思います。
僕は、人生をしあわせにしない自己否定的な内容は嫌いです。
なので、非合理的な信念を合理的な信念に書き換えることを奨めています。
自己肯定するのが好ましいからです。
というか、自己否定していると、行動が改善されません。
とはいえ、
刺激→身体反応→思考→感情→行動
の説明を、いちいちするのも疲れるので、本人の問題だと考えています。
「安部塾に通うにこしたことはない」的な(笑)。
非合理的な信念を合理的な信念に書き換えは、指導者必須の能力。
なので、今日の指導者育成講座でやりますよ~