2013年3月18日月曜日

お酢で脂肪燃焼

内臓脂肪「酢を飲み続けると減る」、ミツカンが臨床試験で確認


酢を飲み続けると内臓脂肪が減ることを、ミツカングループ本社の中央研究所が臨床試験で確認した。また血中の中性脂肪や体重、体格指数(BMI)、腹囲を下げる作用もみられた。長崎市で開かれる日本栄養・食糧学会大会で5月21日に発表する。
 臨床試験には、BMIが25―30で「肥満度1(肥満気味)」に当たる成人175人が参加。リンゴ酢の入った飲料を1日2回、12週間飲み続けた。試験の前後に被験者の腹部をコンピューター断層撮影(CT)して比べたところ、データが得られた155人のうち1日30mLの酢を飲んでいた人たちは内臓脂肪の面積が平均して約6.72cm2減った。また血中の中性脂肪は100mL当たり42.0mg減り、体重は1.94kg、BMIは0.72、腹囲は1.85cm減った。
 1日15mLの酢を飲んでいた人も、平均して内臓脂肪の面積が約5.43cm2、血中の中性脂肪は100mL当たり28.2mg、体重は1.17kg、BMIは0.43、腹囲は1.43cm減った。なお比較のため酢を含まない飲料を飲んでいた人は、内臓脂肪や血中の中性脂肪などがそれぞれ試験前よりやや増えた。
 臨床試験にはミツカン製のリンゴ酢を使ったが 有効成分は酢の主成分である酢酸で、穀物酢や米酢など種類による違いは特に出ないと、同社は考えている。また酢の入った飲料を飲む以外に、酢を料理に使った場合でも効果は変わらないとみている。

内臓脂肪減らす大さじ1杯の酢


内臓脂肪にも効果があることが実証されている。「実験により、食酢の主成分である酢酸が、脂質の合成抑制および燃焼促進を誘導し、肥満気味の方の内臓脂肪を減少させることがわかっています」(ミツカングループ本社 中央研究所の伏見宗士氏)。女性は男性よりも内臓脂肪が少ないとされていはいるものの、生活習慣病に関連しているケースも多く、健康管理においてチェックするのは欠かせない。毎日継続してお酢をとることで、より効果が高まる。
酢には、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の上昇を緩和させる作用もある。血糖値が急上昇するとインシュリンが過剰に分泌される恐れがあり、それはすなわち、脂肪の合成を促すことにつながる。また、酢に含まれる酢酸には血管を拡張させる作用があると考えられるため、血圧が高い人の血圧低下作用がある。
冒頭で述べた「お酢の効果」は、お酢に含まれる「酢酸」の効果だ。一般的なお酢に含まれる主な成分のは、水分、酢酸などの有機酸、アミノ酸、糖分。その中のアミノ酸は、お酢によってその割合が違うという。穀物酢、米酢、純米酢、黒酢、の順番にそのアミノ酸の量は多くなる。たとえば、黒酢の原料である玄米は精米をしないため、アミノ酸が多い。「食酢100ミリリットル中、アミノ酸の含有量は、」穀物酢で約50~80ミリグラム、黒酢で約600ミリグラム。一般的に黒酢が体に良いイメージがあるのは、代謝を上げてくれるなどの効能があるアミノ酸を多く含んでいることからでしょう」(小泉氏)。ただし、アミノ酸の含有率が変わるものの、それによって冒頭に述べた酢酸の効果がなくなるといったことはないので、ご安心を。
最低1日大さじ1杯(15CC)が目安。高血圧対策など、その効果によっては、大さじ2杯ほどとったほうが効果が上がるケースもある。飲用としてお酢をとる場合は、原液でとる、とのどを痛めたり、胃などの消化器官に対して刺激が強いことがあったりするため、5倍前後に薄めて飲もう。「これ以上飲んだからといって、効果が倍増するといったことはありません。逆に、蜂蜜などの糖分が入っている場合、それらを多量に摂取することにもなるので、気をつけてください」(小泉氏)
ミツカンの伏見氏によると、それぞれの効能を効果的に得るためのタイミングがあるという。「食後の血糖値上昇抑制を期待するなら食前もしくは食事前半がおすすめです。疲労回復効果を期待するなら疲れを感じた運動後に糖分と一緒に摂る。カルシウム吸収を期待するのであれば食事に食酢を取り入れて摂っていただくのがよいでしょう。そのほかの効果についてはどんなタイミングでも構いません」。ただし、食前といっても、朝起きた直後の空腹時には刺激が強すぎるので、朝食時には食事前半で、料理の中でとるのがおすすめだ。

お酢飲もう (*´∀`*)