『動きの起点はみぞおち』
よく言われる奥義。
みぞおちの真裏にある『もっともよく動く背骨』。
それが、胸椎12番。
上半身と下半身の動きは、胸椎12番でつながっている。
歩くときを考えてみればわかるが、上半身と下半身はココを中心に逆方向に動く。
腰椎も胸椎1~10番も、実際はあまりねじれない。
浮遊肋骨という自在さをもつ胸椎11・12番がねじれる。
『腰をねじる』というが、実際にねじれているのは胸椎12番。
らせんの動きをマスターしたいのなら、胸椎12番の動きをよくすればいい。
ちなみに、握手やものの受け渡しの高さをみぞおちの高さにするといいらしい。
これもおそらくは、胸椎12番が美しい動きの要だから。
同じ理由で、テーブルや商品の陳列の高さも、みぞおちがいいようだ。
実際にやってみると、その効果に驚く。
僕のクラスでは、『両脇腹を強く伸ばすポーズ』のときに胸椎12番を意識させている。
『左の肘を曲げて右の上腕をとって、右の肘を曲げて左の上腕をとって~』の部分。
胸椎は両肘の高さにあるから、背中で上腕をとり合うということ。
言うまでもないが、猫背は胸椎12番が使えなくなっていることの証。
・・・・・・つづく