Qアングル 女性・男性 |
上前腸骨棘(腰骨)と膝蓋骨中央(膝のお皿)を結んだ線→大腿四頭筋腱長軸。
膝蓋骨中央から脛骨粗面上縁中央(膝蓋腱軸)を結んだ線→膝蓋腱軸。
このふたつの線がつくる角度を、Qアングルといいます。
Qアングルが大きい女性の膝はどうなるでしょう?
膝蓋骨を外方に牽引する力が生じやすくなります→膝蓋―大腿関節面圧力上昇します。
結果、膝蓋骨の外方不安定性が大きくなります→下肢伸展機能の効率が低下→衝撃吸収機能が低下します。
結果、膝蓋大腿関節(大腿骨膝蓋面)と大腿脛骨関節(大腿骨脛骨面)の間の関節軟骨にダメージが生じます。
膝関節が変形したり、水がたまったり、膝関節機能が崩壊するわけです。
膝関節機能崩壊の過程をみてみましょう。
膝の中心が内側を向き、膝屈伸運動時の作用軸がねじれます。
足先を前方に向けて屈伸するとき、両膝が内方に寄ってぶつかります(膝の外反)。
歩くときや走るとき、足が外側にはみ出てブレてしまいます。
足の回内やアーチつぶれなどと同期・相互連鎖して、手がつけられなくなります。
可及的速やかに、身体操作を学ぶ必要があると考えています。
女性の膝関節が崩壊しやすい理由は、もうひとつあります。
前もも(大腿四頭筋)の機能が低下すると膝蓋骨を固定する力が弱くなります。
膝を屈伸するときに膝蓋骨が外側に引っぱられると、大腿骨とぶつかって炎症が起きます。
女性はQアングルが男性よりも大きくて大腿四頭筋の機能が低下しやすいので、痛みが出やすいのです。
安部塾の身体操作では、足首の中心と膝の中心を軸上にもってるように指導します。
さらに股関節を軸上にもってくれば、膝にかかる不穏な圧力は消失するはずです。
機能軸 |
加えて、Mr-MAXのショートポールで膝下と大腿部の筋膜を解放。
ブリジストンの抗耐力テニスボールで臀部の筋膜も解放。
そうするとアラ不思議・・・・・・膝の位置が整います。
「どうやって立てばいいのか?」がわかれば、膝関節は安定するのです。
4月26日の塾長ワークショップで、詳しく説明したいと思います。